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【企業分析】TBMから学ぶ新素材「LIMEX」で持続可能社会を実現するビジネスモデル【サヨナラ紙とプラスチック】

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【企業分析】TBMから学ぶ新素材「LIMEX」で持続可能社会を実現するビジネスモデル【サヨナラ紙とプラスチック】

 

SDGsというワードを目にする機会が日増しに増えているに気がします。

 

SDGsとは、20159月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標であり、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

 

17の大きな目標と169のターゲットが存在します。

大きな目標は、3種類に分類できます。

 

・貧困や飢餓、健康など開発途上国にまつわる6項目。

・エネルギーや経済成長など先進国にまつわる6項目。

・気候変動や環境保護になど全世界にまつわる5項目。

 

日本国内でも、SDGsの達成に向けて先進的な取り組みをしている企業が多数存在します。

その中でも、世界的に注目が集まっている日本企業が、

TBM」という企業です。

 

TBMとは?

 


地球を救え!石灰石からつくる革命的新素材「LIMEX」の紹介ムービー

 

世界中に無尽蔵に存在する石灰石をベースに新素材「LIMEX」の開発をしている企業です。

LIMEX」(ライメックス)は紙とプラスチックの代わりになる新たな素材です。

 

通常、紙1トンを生産する場合、水を約85トン、木を約20本が必要ですが、

LIMEX」の場合は、石灰石が約0.8トン、ポリオレフィン樹脂が約0.4トンで生産可能です。

 

また、環境保護にも貢献できる開発で、使用済みLIMEXのリサイクル事業も進めています。

 

そして、これまでにも多くの受賞歴があります。

  • 1回 日本オープンイノベーション大賞 経済産業大臣賞を受賞
  • ICI INNOVATION AWARDS 最優秀賞を受賞
  • 18回 グリーン・サステイナブル ケミストリー賞 ベンチャー企業賞を受賞
  • ニッポン新事業創出大賞 グローバル部門 最優秀賞(経済産業大臣賞)を受賞

 

TBMの経営フレームワーク分析

 

  1. 「ターゲット」⇒顧客
  2. 「バリュー」⇒提供価値
  3. 「ケイパビリティ」⇒リソース・オペレーション
  4. 「収益モデル」⇒プロフィット

 

この4つの切り口から分析を行っていきます。

 

ターゲット

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サスティナビリティに関心を持つ法人・公的組織

 

LIMEX」が代替えとなる紙やプラスチックは、

生活におけるあらゆる場面で使われています。

 

現在TBMが取り組んでいる製品でも、

名刺、メニュー表、ポスター、買い物袋…

それ以外にも様々な可能性が考えられます。

 

バリュー

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「持続可能社会の実現」

 

TBMが企業理念として掲げる

 

「過去を活かして未来を創る。100年後でも持続可能な循環型イノベーション」

 

というメッセージに、提供価値が集約されています。

 

具体的には、

  • 世界における人口増加
  • 気候変動
  • 水資源の危機
  • エネルギー枯渇等の環境課題

LIMEX」の活用を通じてこれらの問題を乗り越えていくことが、

最大のバリューと言えます。

 

ケイパビリティ

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1.素材
  • エコロジー

自然環境にやさしく、大量の水も石油も使わないので、海洋汚染対策にもなります。

  • エコノミー

原料の石灰石は埋蔵量が豊富かつ経済的です。

  • アップサイクル

TBMの造語ですが、「リサイクル前よりよい品質に」という意味合いです。

 

2.人材 

経営陣には

  • 元日本製紙の専務取締役
  • 元花王の取締役
  • 元丸紅の副社長
  • 元内閣総理大臣補佐官
  • Yahoo Japan 執行役員

など日本の産業成長を最前線で支えてきた面々が参画しています。

 

3.生産施設
  • 国内

第一プラント

宮城県白石市にて、LIMEXの開発・製造を行っています。

第二プラント

宮城県多賀城市にて、LIMEXの量産を行います。

 

  • 海外

自社で工場を持たないファブレスモデルで、

世界各地に生産拠点を拡大しています。

 

収益モデル

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「生産・販売・リサイクル」

 

新素材である「LIMEX」の技術特許を持っているため、

LIMEX」の普及と同時スケールしていくモデルです。

 

また、原材料である石灰石は国内自給も100%可能なほど、

資源として豊富なので、原材料費は非常に安価だと考えられます。

 

今後に競合となってくる新素材の台頭や、

技術効率を高めることによる既存の紙やプラスチックとの価格面での差別化などが、

収益性を高めていくポイントになりそうです。

 

まとめ

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参照