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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

僕がイチオシの知的好奇心を擽られるビジネスYouTubeチャンネルについて。

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僕がイチオシの知的好奇心を擽られるビジネスYouTubeチャンネルについて。

 

YouTubeでは既存の「知識」を提供するビジネスコンテンツは山ほど存在します。

 

例えば、書籍の紹介をするものだったり、難解なワードを優しく解説してくれるものだったり…

 

確かに、それらは自分の知識量を増やしてくれるという役割はあると思います。

 

一方で、まだ自分の知らない「未知」の可能性を広げてくれるビジネスコンテンツはほとんど無いように思います。

 

それはつまり、新しい考えや価値観によって自分自身の知識の幅を広げてくれるような役割のものだと思います。

 

そんな貴重な役割を果たしてくれるのが、広島と東京にオフィスを構える建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICEが開設するYouTubeチャンネル<THINK>です。

建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICEとは?

建築家・谷尻誠氏と吉田愛氏が主宰するサポーズデザインオフィスは、今最も勢いのある建築事務所のひとつです。建築業界だけでなく様々な業界から注目を集めていて、類稀なる空間デザインセンスとともに、建築事務所としては類をみない新たな試みを実践していることがその理由です。例えば、オフィスに併設させた飲食店の運営をしたり…工務店も立ち上げたり…業種の壁を軽やかに飛び越えるボーダーレスな建築家集団と言えます。

 

YouTubeチャンネル<THINK>とは?

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サポーズデザインオフィスではクリエイティブ活動の一環として、広島にある廃墟のような雑居ビルに様々な業界のクリエイターを招き、代表の谷尻氏と対談を行う。イベントを月1回のペースで実施しています。

 

このトークイベントは、会社関係者のみならず、一般人の参加もOKで、その模様を編集したものがYouTubeチャンネル<THINK>のメインコンテンツとなっています。

 

印象的だった3名のクリエイターのエピソード

<THINK>の中でも、僕なりに特に印象的で、心に刺さった3名のクリエイターが3名います。その内容を抜粋しながら僕が感じたこととともに、ご紹介をしていきたいと思います。

 

小橋 賢児氏(クリエイティブディレクター/音楽プロジューサー)


小橋賢児 × 谷尻誠|広島で「考える」トークショー THINK #106|2019年10月4日【Think-log】

 

~略歴~

小学校3年生だった1988年(昭和63年)、テレビ朝日『パオパオチャンネル』のオーディションに合格、同番組への出演で芸能界デビューした。 その後はテレビドラマ、『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』や『若葉のころ』、『青の時代』、『ちゅらさん』などへも出演した。

 

2007年(平成19年)、芸能活動を休止してアメリカ合衆国に渡り、以後世界各地を旅するなどしていたが、2009年には日本に帰国し、イタリア、スペイン、アイルランドとの合作映画『Imago Mortis』(監督、Stefano Bessoni)に出演した。2011年、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭にてSKIPシティアワードとSKIPシティDシネマプロジェクトをW受賞した。2012年夏、作家・自由人の高橋歩の旅に同行し制作した映画「DON'T STOP!」で映画監督デビューとなる。

 

現在、世界最大級のエレクトロダンスミュージックフェスティバルULTRA MUSIC FESTIVALのASIA上陸イベント、ULTRA KOREA ULTRA JAPANのCreative Directorを努める。

(Wikipedia)

 

幼少期から芸能界で活躍しながらも、その後全く別の世界に飛び込んだ小橋氏。

 

その大きな転機となった経験は、いわゆるクリエイターと呼ばれる人たちとの関わりを持ったことだと語ります。

 

彼らとともに沖縄でキャンプをした時、クリエイターの一人が浜辺で音楽をかけながら星空を眺めていたら驚くほどの流れ星が見えて、「この音楽と流れ星の感じってゲームにしたらすごくいいよね?」とゲームの構想を語ったそうです。

 

そういった気づきは、無くはないものだと思いますが、そこから数か月後に、その構想を語ってくれたクリエイターは、本当に沖縄での経験をベースとしたゲームを作ってしまっていたのだそうです。

 

そこで小橋氏は、自由な発想で遊びですらも仕事に転換してしまうクリエイターという生き方に大きな衝撃を受けるのです。

 

いかに過去の自身が芸能関係者ばかりと過ごしていたことで、業界の慣習で「こうしなければならない」「こうあるべきだ」という狭い価値観に縛られていたのかを実感し、芸能界を飛び出す決意も固まった出来事だったと言います。

 

そこからの教訓は、これからの仕事のスタイルはますます遊びとの境目がなくなってくるということと同時に、それを実現する為には、既存の習慣や固定観念に縛られていてはいけないということだと思います。

 

南貴之氏(クリエティブディレクター/ alpha.co.ltd 代表)


南貴之 × 谷尻誠|広島で「考える」トークショー THINK #103|2019年7月26日【Think-log】

 

~略歴~

H.P.FRANCE に入社。

CANNABIS、FACTORY、Sleeping Forestを立ち上げ、全てのバイイングやディレクションに携わる。

 

1LDK の外部ディレクターとして、1LDK《中目黒》のオープンを皮切りに、日本国内に続々と店舗ををプロデュースする。

2011 1LDKannex<名古屋>、1LDKAoyamaheights<青山>

2012 1LDK apartments.<中目黒>、1LDK for NEW LAND<熊谷>

2013 1LDK/DEPOT.<表参道>

 

株式会社 alpha 設立、国内外の様々なブランドの PR を手掛ける PR 事業部、

ショップのディレクションのみならず、ブランドのコンサルティング、空間デザイン、

イベントのオーガナイズなどを行うディレクション事業部を本格的に立ち上げる

 

老舗書店の「有隣堂」が、クリエイティブディレクター南貴之をプロデューサーに迎えた新業態「ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)」を3月29日、東京ミッドタウン日比谷3階にオープン。

https://alpha-tokyo.com/profile/

 

高感度のライフスタイル提案で店舗設計やブランディングに携わる南氏の経験においてターニングポイントだったのは、社会人で初めて入社したH.P.FRANCEだったと言います。

 

通常アパレルで働くということは、販売からスタートし、そのバイイングや企画、広報など様々な専門分野に枝分かれをしてキャリアを形成します。

 

一方で、南氏はH.P.FRANCEにおいて、どれか一つの仕事に専念するという働き方はせず、バイイングからディレクションまですべてを一人で行うというマルチな働き方をしてきたと言います。

 

何でもやることで様々な分野に打ってきた点が線になる瞬間があるそうです。

 

それは、何でもやることで得ることができたオリジナルな強みだと言えます。

 

興味がないことには、徹底的に興味がないという南氏。

しかし、関心が湧く分野にはとことんのめり込むというその姿勢が、独自の感性やセンスを生み出しているのだと思います。

 

松尾大氏(プロサウナ―/TTNT代表)


快感すぎてクセになる!サウナの究極の入り方とは? THINK104 ととのえ親方

 

~略歴~

札幌在住。福祉施設やフィットネスクラブを経営する実業家にしてプロサウナー。世界各地のサウナを渡り歩き、アリゾナの山奥で単身5日間断食断水後のサウナを経験。その後、海、川、湖、滝、なんと流氷まで水風呂がわりにしてしまうナチュラル派プロサウナーの道へ。札幌を訪れる経営者や著名人をサウナに案内し、“ととのう”状態に導いてきたことから“ととのえ親方”と呼ばれるように。2017年にはプロサウナーの専門ブランド「TTNE PRO SAUNNER」を立ち上げ、2019年2月には友人の医師らとサウナの最適な入り方を提唱する「日本サウナ学会」も設立した。著書に、本田直之氏との共著『人生を変えるサウナ術』(KADOKAWA)がある。

https://dime.jp/

 

「ととのえ親方」という異名を持つほど、サウナ文化の認知貢献をしている松尾大氏ですが、彼の持つ「行動力」が<THINK>チャンネルでもいかんなく、語られています。

 

特に印象だったエピソードは、彼が「当時全く接点のなかったファッションデザイナーの藤原ヒロシと友達になりたい」という願望をどう叶えたか?という話です。

 

「知り合いに紹介してもらっても相手に自分のことを覚えてはもらえない。」

松尾氏はそのように語ります。

知り合いから紹介してもらえるだけでも、絶大な人脈を感じることができるわけですが、そこを妥協しないのが松尾氏です。

 

では、どうしたか?というと、

当時、藤原氏は「アメリカの世界一辛いと言われるブレナムジンジャーエール」という炭酸飲料を溺愛してましたが、日本では取り扱いがない状態でした。

 

そんなことをSNSで発信していたところに目を付けた松尾氏は、すぐさまサウスカロライナに飛び、日本の代理店契約を結んだと言います。

 

そして、藤原氏にTwitterのDM経由でつながりを持つことができ、さらに「ブレナムジンジャーエール」を藤原氏が自身のHPで紹介したところ爆発的な反響があり、1コンテナの在庫が一瞬で完売したというのです。

 

そもそも、輸入業は本業ではないにも関わらず、スピーディーかつ大胆な行動こそが、松尾氏が現在、日本サウナ業界における第一人者となっている最大の秘訣なのかもしれません。

まとめ

<THINK>チャンネルから得られる学びは非常に多いです。

 

どのゲスト回でも共通して言えることは、人々の共感を集めるのは、「今まで誰もしてこなかったチャレンジをする姿」をということのように感じます。

 

その中で、新しいチャンレンジには、必ず以下のようなマインドを持つ合わせることが大切だと感じました。

 

  • 既存の枠組みから脱する。
  • 固定観念に縛られない。
  • まずはやってみる。

 

僕自身も自分の仕事がうまくいかない時、迷いがあった時、一度これらの考え方に立ち戻ってみるということの大切さを実感させられました。

 

そして、今後のゲストから得られる学びにも期待したいと思います。