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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

ズケズケと物申す目立つ部下ばかりが優遇されるリスクについて考えた。

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ズケズケと物申す目立つ部下ばかりが優遇されるリスクについて考えた。

「言った者勝ち」

 

という言葉があるように、

自己主張が強ければ、それだけ願いも叶いやすい。

というのは、どの世界でもあると思います。

 

小売のようなサービス業をしていると、

特にお客さんからの無理難題は日常的です。

 

そこで、

「もし、お客さんがどうしても。というなら…」

「もし、最後までごねられたら…」

といった相手の主張度合を判断指針にするような場面もあります。

 

それは、マネージャーと部下の関係性でも似たところがあって、

どうしてもズケズケと物申す目立つ部下の主張が優遇されてしまうケースが多いです。

 

なぜなら、マネージャーをしていると、

「情報が足りていない上に、判断する時間は短い」

という状況に陥りがちだからです。

 

少ない情報と短い判断時間で、

助けられるのが、「ズケズケと物申す目立つ部下」の存在です。

 

彼ら彼女らは、自ら積極的に情報提供をしてくれる上に、

判断の後押しまでしてくれるのです。

 

だから、「頼りにできる部下」の称号を与えてしまい、

職場でも優遇してしまいがちなのです。

 

しかし、僕はある出来事でそこに対するリスクも感じました。

 

ズケズケと物申す部下を優遇して発生した出来事。

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僕であるUさんは、まさに「ズケズケと物申す目立つ部下」という感じの貫禄もあるベテランの女性です。

 

ある時、会社の経費で今足りていない備品の補充をする機会がありました。

 

経費といってもそこまで多くないので、

適当にヒアリングをして発注だけ済ませてしまえばいいか。

くらいに考えていました。

 

そこに、Uさんが早速、経費が出たらしいという話を聞きつけて、

僕のところにやってきました。

 

そして、

「今足りてないのは〇〇で、▲▲は故障してるんです!

だから、それだけは絶対に必要で!あとは、あれもこれも…」

と矢継ぎ早に、主張を始めました。

 

Uさんがそこまでいろいろ理解していて言うなら、あなたに任せますよ。」

 

と僕は、安易にUさんにその件を一任してしまいました。

 

しかしその後、新しい備品が納品されてきたタイミングで問題が発生しました。

 

周囲からのブーイングです。

  • 納品された備品がUさんの担当で使うものばかりだ。
  • そんな経費が出ていたこと自体知らなかった。
  • Uさんが一任していたことは不平等だ。

 

確かに回りのメンバーが言うことは、正論でしかなく僕は反省させられました。

 

そこから学んだこと。そこですべきだった対応。

「ズケズケと物申す目立つ部下」を信頼しきらない。

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権限をUさんに委譲するまでは、良かったかもしれません。

しかし、その後の最終決定まで託してしまったことが過ちだったと感じています。

 

  • Uさんなら大丈夫と信じきってしまう。
  • この経費の金額なら大丈夫と軽く見積もる。
  • 売場のことなら担当者の方が詳しいだろうと責任放棄する。

 

これらの気持ちに僕の甘さがあったと思います。

 

やはり、どんな仕事でも、

「自分のフィルターを通す」ということに責任を持たなければいけません。

 

第3者の意見を取り入れる。

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「部下の主張」・「自分のフィルター」そして、

さらに「第三者の意見」が大切だと思います。

 

「部下の主張」が独りよがりになってしまうように、

僕のフィルターもあくまで主観的なものです。

 

そこに偏りがないか?フラットな目線を入れることも、

正しい判断をする上では必要だと思います。

 

自分から情報を取りに行く。

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マネージャーのところには、

放っておいても、自然に情報というのは集まってくるものだと思っていた節がありました。

 

しかし、大事な情報や、本当に部下たちが思っていることほど、

自ら取りにいかないと、集められないということを痛感しました。

 

まとめ。

  • 「大きな声」の裏に潜むリスクを感じとること。
  • 「聞こえない小さな声」を取りに行くこと。
  • 「自分のフィルター」「第三者のフィルター」を通すこと。