『人は話し方が9割』から学ぶ円滑なコミュニケーションの3つのポイント。
文章でヒトに伝えるのは割と好きです。
しかし、実際の会話で物事を伝えることにどうしても苦手意識を持ってしまうところがあります。
- ゆっくりと自分の考えを頭でまとめる時間が取れない。
- 対面することによる副次的な情報(相手の見た目、表情、雰囲気)が多い。
- 自分の想定は違った反応や答えに困惑してしまう。
それは、僕が上記のような課題に対して、うまく対処できないからだと。
そう思っていました。
ですが、その対処方法を見つけられず、中途半端にやり過ごしてしまってきたというのが、正直なところです。
そんな時、僕の課題感を根本的に変えてくれる1冊の本と出会いました。
それが、『人は話し方が9割』という書籍です。
この本では、そもそも会話というものをどのように捉えれば良いか?
という原点に立ち返った議論が展開されます。
今回の記事では、そこから得た学びを一部抜粋してご紹介したいと思います。
コミュニケーションにおいて最も大切なこと。
「話し方は「聞き方が9割」である。」
これが、本書の中で、著者が最も伝えたいことだと思いました。
僕を含め多くの人は、「どうやってうまく話せばいいか?」という自分の話し方や、自分の話したい内容のことばかりにフォーカスして、相手に目を向けられていないという事実を再認識しました。
では、相手に目を向けるというのはどういうことか?というと…
3つのポイントを本書から引用します。
1.人は誰もが自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である。
2.本来、誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことをわかってほしいと熱望している。
3.人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる。
つまり、コミュニケーションにおいて重要なことは、「いかに自分の主張を伝えるか」ではなく、「いかに相手を知るか」というであるというのがわかります。
「相手を知る」為の3つのコツ
では、具体的に「相手にフォーカスした」コミュニケーションとは、どのように行っていけば良いのでしょうか。
こちらでも、本書を参考にしながら3つのポイントに分けて解説していきたいと思います。
笑顔で頷く
言葉を発さなくても、相手に「自分のことを理解してもらえている」と感じてもらえる最も基本的な方法が、リアクションです。
特に「笑顔で頷く」というリアクションをすることで、相手に対してリラックスや安心感を与えることができます。
そうすることで、相手が話のペースをつくることができ、徐々に会話にも弾みが出てくる。という効果が期待できます。
何気ないことですが、僕自身も大勢の前に立って話をする時、ノーリアクションの人よりも、一言一言に深く頷いてくれる人の方が、「自分の話していることが伝わっているな」という安心感を得ることができます。
つまり、これを相手に対しても習慣化するということが大切なのだと思います。
否定語を使わない
否定語を使うということは、活発なコミュニケーションに停滞をもたらす最大の要因となります。
特に社内のコミュニケーションなどにおいて、僕らは正解を探してしまいがちです。
そのようなコミュニケーションでは、「できる」「できない」の二元論でしか物事を考えられなくなってしまいます。
しかし、多くの物事には正確がなく、二者択一で答えが出せるものなどほとんどありません。
そのような状況で無理に答えを出そうとすると、どうしても「できない」という方向にもっていく方が、ロジックの組み立てがしやすく、そちらに流されてしまいがちです。
そうではなく、正解に縛られるのではなく自由に受け入れることや、「どうしたら出来るか?」という建設的な考えを持つことが大切だと感じます。
プラストーク
プラストークとは、否定語とは反対語を示します。
否定語が、相手をネガティブな感情にさせてしまうのに対して、前向きな話は人を元気にします。
- 人を褒めること
- 感動したことを話すこと
- 現状を良くしていこうとすること
これらのこと、シンプルですが、1日何回行っているでしょうか?
僕は、自分の普段のコミュニケーションを振り返ると、かなり少ないように思い、反省しました。
まとめ
本書を読了し感じたことは、いかのこれまでの自分のコミュニケーションが自己中心的だったかということです。
まずは、相手に目を向ける。
基本的なことですが、日々のコミュニケーションにおいても以下のような小さなステップから始めていきたいと思いました。
- 自分が今まで知らなかった相手の情報を1つ以上知る。
- 会話のキャッチボールを1回でも増やす。
- キャッチボールの中で盛り上げどころを1つでもつくる。