【企業分析】CafeSnapに学ぶ特化型コンテンツビジネス【カフェ専用アプリ】
ブログを執筆する時は、コーヒーは大切な相棒です。
そして、その環境によっても作業効率は大きく変わると思っています。
最も理想的なのはコーヒーがあって、心地よい音楽が流れていて、落ち着いた雰囲気、かつ非日常な場所であることです。
つまり、カフェです。
特に、初めて訪れるカフェほど集中力が高まるような気がして、
休日は新しいカフェを開拓するのが趣味の一つです。
しかし、良いカフェほど駅から離れた見つけにくい立地だったり。
あまりに情報が少なく入店をためらってしまったり…
ということもあります。
いわゆる「カフェ好き」の悩みに答えてくれるのが、
今回ご紹介する<CafeSnap>というアプリです。
CafeSnapとは?
株式会社オールアバウトの1事業から独立し、
「個性の光るカフェ」を探せる日本発のカフェ専用アプリです。
オールアバウトの「カフェ」ガイド・川口 葉子氏監修を行い、
全国約12,000店舗の情報が網羅されています。
また、写真共有型なので店内やメニューのイメージがしやすいこと。
検索機能が充実していて「落ち着いた雰囲気」「ゆったりしたソファがある」や「電源あり」「深夜営業」「Wi-Fiあり」など、お店の特徴や設備で絞れたりするなどの特徴があります。
CafeSnapの経営フレームワーク分析
- 「ターゲット」⇒顧客
- 「バリュー」⇒提供価値
- 「ケイパビリティ」⇒リソース・オペレーション
- 「収益モデル」⇒プロフィット
この4つの切り口から分析を行っていきます。
ターゲット
「カフェ好き」
- カフェの場所が知りたい
- カフェのメニューが知りたい
- カフェの雰囲気を知りたい
- カフェ好きとつながりたい
- カフェで働きたい
これらのカフェに特化したあらゆる情報にアクセスしたいと考える
「カフェ好き」の人達がターゲットです。
バリュー
「個性の光るカフェとの出会い」
CafeSnap社長の大井彩子氏はこのように語ります。
もともと大学の頃からカフェが好きでしたが、2012年の一年間、カナダのトロントに留学したのが一番のきっかけになっています。トロントは日本と違って、大手チェーンのカフェよりも個人経営のカフェのほうが圧倒的に多くて、街を歩けば100mおきにいろいろなカフェを見つけられました。その日の気分で、「今日はコーヒーが飲みたいからここに行こう」とか、「リラックスしたいからあのカフェに行こう」とか、小さな街の中で様々な選択肢があったんです。
~中略~
ただ一年ぶりに日本に帰ってきてみると、日本の駅前などの目立つところには大手チェーン店ばかり。個人経営のカフェは駅から離れていたり、ビルの5階に入っていたりと、圧倒的に探しにくいとうか、見つけられないと感じたんです。
それでも、個人カフェはあるし、その魅力を知っていると、そっちに行きたいという気持ちがあって。きっと「ここにある」と知っていたら行けるのに、知らないからいけないという人も多いのではと思いました。だから、カフェを簡単に探せて魅力を伝えられるプロダクトを作ることで、みんなにもっとカフェを知ってもらって、楽しんでもらいたいと発案しました。
ケイパビリティ
1.コミュニティ機能
CafeSnapのユーザーには、自分の好きなカフェや、応援したいカフェを埋もれたままにせず、世の中に出ていって欲しいという考えを持っている人も多くいます。
そして、紹介したカフェの審査を通ると、自分の名前が「推薦者」という項目に掲載され、それがモチベーションの一つになっている人もいます。
つまり、コミュニティ機能を通じてユーザー同士がアプリを半自動的にアップデートしていくエコシステムが成り立っているとも言えます。
2.ウェブメディア
CafeSnapでは、「カフェ探し」の機能以外にも、ニュースやプレミアムコラムなどのメディア機能も持っています。
業界トップを走るオーナーから、とある街のオーナーまで、あらゆるタイプの特集が発信されています。
3.イベント
ユーザー同士がオンライン上だけでなく、
リアルなつながりを持つことができるイベントもCafeSnapが主体となって行われています。
隠れ家的なカフェでの座談会やコーヒーの飲み比べなど、
日本におけるカフェ文化の醸成も担っていると言えます。
収益モデル
マッチング手数料
「好きなカフェで、自分らしく働く」を叶えるためのサポートを行うことで、店舗にとっても、求職者にとっても幸せな採用マッチングを行うビジネスを行っています。
CafeSnapという信頼性の高いフィルターを通すという付加価値によって収益が発生するビジネスモデルになっています。