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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

話が長すぎる上司とのコミュニケーションにおける傾向と対策。

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話が長すぎる上司とのコミュニケーションにおける傾向と対策。

 

ちょっとした相談のつもりが、気づけば1時間…

 

1を聞いたら、10返ってきてしまい、聞き手を混乱させてしまう人っていますよね。

 

同僚や後輩であれば、すぐに切り上げることもできますが、それが自分より立場が上の上司である場合は厄介です。

 

僕自身も、何人もの「話が長すぎる上司」と仕事をしてきました。

その経験から、このようなタイプの上司との関係を維持しながらも、自分の時間を奪われてしまわないようにするための対策について考えてきたいと思います。

 

なぜ話が長くなるのか?

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これはあくまで僕の個人的な感覚ですが、話が長いタイプの多くの人は、

 

  • 仕事の先行きに不安を抱えている。
  • 部下を心から信用していない。
  • 自分ですべてやり切りたい。

 

こんな心理を感じます。

 

つまり、部下に長々と話をすることで、自分の中の不安を払拭したいという側面があると思うのです。

 

話をする=部下が理解してくれる

 

というのは、上司側の一方的な錯覚に過ぎません。

 

部下側の立場に立ってみれば、整理されていない膨大な情報を一気に渡されても、処理しきれません。当然、抜け漏れが生じます。

 

しかし、そのような抜け漏れに対して、「話が長すぎる上司」はさらに部下を信用できなくなり、「もっと伝えなくてはいけない!」と焦り、より長話のループに陥っていく。という現象が起こっているように思います。

 

どのようにコミュニケーションを取るべきか?

 

上司自身が自分のコミュニケーションスタイルを変えてくれるのが一番ですが、人は簡単には変わりません。まして、体に染みついたスタイルを変えるのは、至難の業です。

 

であれば、部下の側から「聞く姿勢」を変える方が、効率的だと言えます。

そのポイントとして3つのことが大切だと思います。

 

1.クローズドクエスチョンで確認

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「話が長すぎる上司」は話をしているうちに、どんどん内容が広がっていきます。

 

その話に対して「なぜですか?」「どうしてですか?」というオープンクエスチョンは、話の広がりをさらに加速させてしまいます。

 

この場合、逆に「Yes/No」でしか答えられないクローズドクエスチョンを使うことで、一つ一つの話を収束させていくというのがポイントです。

 

2.要約して確認

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どれだけ話が長時間に及んだとしても、その話から自分が「本当にすべきこと」や、「本当に確認すべきこと」は、ほとんどの場合1つか2つ、どれだけ多くても3つです。

 

それが何なのか?を確認することが必要です。

 

その時のポイントとなるのが、「要約すること」です。

 

  • つまり、自分がするのは〇〇ということですよね?
  • 〇〇というのは、××という理解でよろしいですか?

 

という形です。

ここの確認においても、前述のクローズドクエスチョンを組み合わせると効果的です。

 

3.丁重に離脱する。

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自分がすべきことや、確認したいことが明確になった後も話が続いてしまう場合があります。しかし、そのような話を聞いてしまうことはリスクしかありません。

 

なぜなら、それが自分に関係のない話であっても、話を聞いてしまったがために、余計な案件に巻き込まれてしまうということがかなりの確率であるからです。

 

もちろん、それが自分の成長やキャリアにつながる話であれば、積極的に取り組んでいくべきですが、このような蛇足的な話というのは、重要度も、緊急度も低く自分の業務生産性を低下させるような仕事の話である場合が多いと感じます。

 

後者であると察知した瞬間、取るべき行動は丁重に離脱する。ということです。

 

  • 電話がかかってきたフリをする。
  • アポの時間を思い出したフリをする。

 

といった、上司に対して悪い印象を与えないで、自然な流れでフェードアウトすることも自分の時間を奪われない為に必要なことだと感じます。

 

まとめ

「話が長すぎる上司」に捕まってしまうことをネガティブに捉える人は多いですが、「ここからのコミュニケーションは、話の本質を捉える為の練習だ。膨大な情報を要約する練習だ。」というマインドセットになることで、ポジティブに捉えることもできます。

 

次の上司との会話は、何分で本質を捉えて話を切り上げることができるか。

というタイムアタックにチャレンジしてみるのも面白いですね笑