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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

物事をネガティブに受け取りすぎる部下との接し方について。

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物事をネガティブに受け取りすぎる部下との接し方について。

 

同じ言葉をかけたとしても、相手の捉え方は様々です。

 

強い言葉で訴えかけなければ響かない人もいれば、

ちょっとの言葉の棘に傷ついてしまう人もいます。

 

マネジメントをしていると、そのような言葉遣いのバランスは非常に難しく、そして日々学ぶことも多いと感じています。

 

先日も、僕がほんの少し言葉が足りなかったことで、部下がメンタルに支障をきたしてしまうという出来事がありました。

 

物事をネガティブに受け取りすぎるRさん

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Rさんは、20代後半の比較的おとなしく、控えめな性格の女性で、商品PRの仕事を担当しています。

 

彼女は上司や取引先からの指示通りに、仕事をこなす能力は非常に優れていましたが、一方で、自分で考えて何かをつくりだすという能力には課題感がありました。

 

Rさんがネガティブに受け取りすぎたことで発生したトラブル

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そんな彼女でしたが、ある日珍しく自分から商品広告の企画を提案してくれました。

 

しかし、それを見た僕は正直微妙だな。と思ってしまいました。

 

「このテーマだったらもうちょっと、ボリュームが必要なんじゃない?もう一回、ネタを集め直して考えてみてよ。」

 

と、そっけない対応をしてしまいました。

 

その数週間後…

ある取引先との商談の時に、担当者から

 

「ウチの商品のPRの件、どんな感じで進んでます?なかなか、ご担当のRさんから連絡もらえてなくて…」

 

初めはなんの話をしているかわからなかった僕も、以前にRさんが持ってきて差戻しをした企画に、この取引先の商品が載っていたことをなんとなく思い出しました。

そういえば、その後どうなっていたんだろう…?

取引先はこの案件にけっこうしている様子だ…。

 

少し冷や汗を流しながら、その場をなんとかしのぐと、すぐにRさんに進捗状況を確認しました。

 

すると、なんと仕事は差戻しの状態から完全に停止していました。

「まずいだろぉ~。」

と僕がこぼすと、Rさんはその場で泣き出してしまいました。

 

すぐそばにいたRさんの先輩にあたるOさんは、僕をオフィスの隅に手招きすると、こんな話を教えてくれました。

 

「Rさん、マネージャーに言われたことがショックだったみたいで、ここ最近ずっと仕事が手についていない様子でしたよ。突き放されて、何をしていいかわからないってこぼしてましたけど、何言ったんですか?」

 

おいおい、マジか…

 

と思いましたが、なんとかRさんの企画については、先輩のOさんの協力も得ながら、カタチにして取引先には迷惑をかけない形になりました。

 

しかし、その場しのぎで作り上げた商品PRは、本来目指していたクオリティや提供価値とは遠いものになってしまいました。

 

Rさんとどのように接すればよいのか?

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この経験から、僕はRさんや物事をネガティブに受け取ってしまいがちなタイプの他の部下との接し方にかなり気を配るようになりました。

 

悪い点ではなく良い点に注目をする。

Rさんとの出来事でもそうだったように、僕はどうしても「ココが良くない」「ココを直した方が良い」という指摘から入ってしまうクセがありました。

 

しかし、そのような反応は自分が思っている以上に、相手にとってはマイナスに受け取ってしまうということを実感しました。

 

そうではなく、まずは良い点に注目することが大切だと思います。

 

Rさんのパターンでいえば、自分で考えて提案を行うというアクション自体に目を向け、まずはその事実を褒めてあげるということが必要だったと思います。

 

背景から説明する。

また、何かしらの指摘をする際にも、僕自身が「どうしてその指摘をするのか?」そして、「どのような目的を果たすためにそれが必要なのか?」という背景を一緒に伝えることも忘れてはいけないと感じています。

 

そうすることで、部下にとっても「その仕事をする意味」の理解が深まり、次のアクションを起こす為の指針になると思うからです。

 

定点観測を怠らない。

自分の言葉が相手にどのように行動に移っているかを確認する。ということです。

 

Rさんとの出来事では、僕はRさんが仕事に手がつかないほどの状態になっていることを、取引先からの助言で知りました。

 

しかし、日頃からしっかりと部下と向き合っていれば、そのようなことは未然に防ぐことができたと思います。

 

まとめ

今回の経験から学んだことは、部下に対する画一的な接し方はないということです。

 

つまり、部下の特性や反応を見極めて、適切なプロセスでコミュニケーションを取ることが大切だということです。

 

また、その為には様々な部下と接していきながら、試行錯誤を繰り返していくことが必要だと感じます。