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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

禁煙70日目でようやく訪れた大きな変化。

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禁煙70日目でようやく訪れた大きな変化。

 

10年以上の喫煙習慣に終止符を打ったのは今年の3月です。

 

禁煙を始めた当初のエピソードについては、過去にブログでもまとめていますが、ここまでの経過を簡単にお伝えすると、以下のような形です。

 

  • 1~3日間⇒猛烈なストレスに襲われて何も手につかない。
  • 4~14日目⇒恒常的な眠気と些細なことでイライラが溜まってしまう不安定な精神状態。
  • 15~21日目⇒眠気とイライラは少し収まるが、常に何か口に入れていないと落ち着かない。
  • 22~70日目⇒タバコを吸いたいという気持ちはほぼなくなるが、完全な無気力状態が続く。

 

禁断症状の変化の中でそれぞれ苦労はありました。

 

seiburo.hatenablog.com

 

最初の3日間が最も苦しかったのは言わずもがなです。

しかし振り返ってみると、その次に辛かったのは、22~70日目の約50日間だったのです。

 

なぜなら、その他の期間は対処法が明確であることと、変化に要する期間が短かったことに対して、最後の50日は他の期間に比べてそれらのはっきりとした対処法もなければ、先の変化も見えない日々が続いたからです。

 

例えば、最初の2週間は辛くなったら寝てしまうという対処法がとても有効で、いくらでも寝ることができました。それでだいぶリフレッシュの感覚を得ることができました。

 

次の1週間は、とにかく口寂しくて特に甘いものが欲しくてたまらない状態だったので、グミやガムを常備し、食後にはアイスクリームを食べることで、精神状態を安定させていました。(もちろん、大幅に体重は増加しましたが…)

 

しかし、最後の50日間は、以下のような負のスパイラル真っただ中にいました。

 

・タバコもいらないが、食欲も睡眠欲も性欲も全くなる

・習慣化していたはずのブログに対してもやる気が起きず

・早起きも出来なくなって毎日寝坊

・睡眠時間は十分確保しているはずなのに仕事は全く集中できずトラブル多発

・気持ちを切り替えようと大好きなサウナに行っても全く気持ち良くない

⇒圧倒的な自己嫌悪に陥り、生きている意味もわからなくなる。

 

 

無気力状態の原因

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禁煙を開始する前の事前に勉強していたことで、禁煙生活の途中で無気力状態が訪れることは事前に知ってはいました。

 

その原因は「ドーパミン」という脳内の快楽物質が関係しています。

「ドーパンミン」は精神的な安定やポジティブなマインドをもたらしてくれます。

 

これまで、僕が仕事に精力的に取り組めていたことや、早起きやブログを習慣化できていたのも「ドーパミン」の力が影響していたのです。

 

しかし、過去の僕はこの「ドーパミン」の分泌を完全にタバコに依存していました。

なので、人間が本来持っている「ドーパミン」を自分自身で分泌する能力が完全に退化してしまっていたのです。

 

ただ幸いなことに、「ドーパミン」の分泌能力は、一度退化したとしても、時間の経過とともに元通りになるということも科学的にわかっていました。

 

つまり、無気力状態の正体とは、「ドーパミンの欠如」だったのです。

 

無気力状態を脱することができたきっかけ

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「ドーパミン」の分泌能力が元に戻すのに必要な期間には、だいぶ個人差があると言われています。つまり、どのくらい我慢すれば「ドーパミン」が分泌されようになるか?という明確な指針はないのです。

 

しかも、「ドーパンミン」が出るようになった。という認識を自分ができるのかに自信もありませんでした。禁煙50~60日目くらいの時期は、もしかしたらもう「ドーパミンの分泌能力」は復活しているのに、やる気が出ないのは何か別のところに原因があるのではないか?と自分自身をすごく疑っていました。

 

そんなタイミングで僕は2つのアクションをしました。

 

1つは、思い切って仕事で長期休暇を取ることです。

思い返すと禁煙をスタートしてから、仕事もかなり忙しい時期が続き、まとまった時間ゆっくり休むということができていませんでした。

 

そして、2つ目は、簡単な有酸素運動です。

これも、仕事に追われていることを言い分けに、全く身体を動かすということをしていませんでした。

 

このアクションは非常に良かったと思っていて、長期休暇中に1日20分程度のジョギングを行ったことで、明らかに自分の精神状態の変化を感じたのです。

 

これまでは、寝ても覚めてもネガティブなことしか思い浮かばなかったのですが、完全にリラックスした状態でジョギングしていると、頭の中がどんどんポジティブな考えに溢れてきたのです。

 

完全に「ドーパミン出たーーーー!」という実感を得ることができました。

こうして、禁煙生活で突如訪れた暗く長いトンネルから抜け出すことができたのです。

 

まとめ

  • 禁煙に無気力状態が50日前後続いた。
  • その原因は「ドーパミン」の欠如だった。
  • 約50日の禁煙継続に対して長期休暇によるリラックス状態と有酸素運動がトリガーとなり、「ドーパミン」の分泌能力が回復。

 

ここから学んだことは、継続+試行錯誤の重要性です。

変えたい現状に対して、継続的に努力を続けることはもちろん大切です。

しかし、その努力だけで結果を待ち望むのではなく、+αで様々な試行錯誤をすることで、道が開けるということを改めて実感しました。

 

これは、禁煙だけでなく、仕事や他の習慣にも転用可能なことだと感じます。

 

また、僕自身のことで言うと、50日間という長い無気力状態で様々なものを犠牲にした部分もありますが、これからの人生から見て、逆にたった50日間でタバコに依存しない精神の安定とポジティブマインドを手に入れることができたと考えれば、非常に大きな収穫だったと言えます。