【休日出勤当たり前】仕事大好き人間な上司の3つの勘違い。
「仕事大好き人間」
- 食事は5分
- 休憩は取らない
- プライベートもいらない
とにかく仕事が最優先。
そんな仕事に対してアドレナリンが常に放出されているタイプの上司っていますよね。
僕も過去の上司でこのようなタイプの人と働いたことがあります。
会社が定めた適切な休憩時間や休日などを取る権利は与えられているはずのに、このような上司と働いていると、どうしてもペースが引っ張られてしまったり、普通のことをするだけなのにどこか罪悪感を感じてしまったりする場面がありました。
しかし結論、僕自身が仕事で部下を持つようになって、改めてそれは間違ったことだと認識するようになりました。
今現在も、「仕事大好き人間」な上司に苦しんでいる人に向けて、そのような上司が持っている間違った認識や、その対応方法についてまとめてみたいと思います。
「仕事大好き人間」な上司の3つの勘違い。
部下も自分と同じ気持ちだと思っている。
「仕事大好き人間」な上司のマインドセットとしては、自分が持てる時間というリソースを極限まで仕事に注ぎ込むことを是とする考え方を持っているケースが多いと思います。
そして、部下に対しても同じことを強く求めます。
職場のすべての部下が、その上司と同じような働き方ができる訳ではありません。
皆それぞれの時間や能力の制約の中で、最大限の成果を出すことが理想です。
しかし、その成果は、「どれだけ仕事に打ち込んだ時間が長いか?」でしか、評価しようとしない点が、まず第1の誤った認識だと思っています。
残業=いいコトという認識。
僕が当時、「仕事大好き人間」な上司とうまくやる為にやったことが、とにかく重要度の低い作業的な業務を上司が帰る時間になるまでダラダラとやったり、場合によっては休日まで仕事を持ち越して休日出勤までして「やっている感」を出すということでした。
そうやって、「今日も頑張ってるな。」という上司の評価を得る。ということをやってました。
それは本来、残業などするまでもなくこなすことができる業務です。
しかし、長時間勤務で体力も集中力も落ちていたので、思考力が必要な業務ができる状態ではなく、仕方なくそのような単純作業をするしかありませんでした。
振り返ると、膨大な時間を無駄にしていたなと感じます。
今だったら、さっさと帰宅して睡眠時間を確保して翌日の集中力の高い時間帯にすべて終わらせるという方法も考えられます。
このように上司の誤った評価基準は、部下の時間さえ奪うということがあるのです。
早く帰ること=悪という認識。
僕とは逆のタイプで、生産性高く短時間で業務をこなし、定時でさっさと帰ってしまうクールな先輩がいました。
しかし、その先輩は当時、上司から高い評価を受けるどころか、時間があればもっと仕事ができるはずなのに「手を抜いている」という散々な言われ方をしていました。
そして、その先輩は重要度の高い仕事を全く任せてもらえなくなるという、組織としてはとても非効率的なマネジメントが横行してしまいました。
生産性よりも気合いや熱量を重視する姿勢は、明らかに間違っていると思います。
「仕事大好き人間」な上司にどう対応すべきか?
上司自身の考え方そのものを変えるというのは、難しいと思います。これまでの長いキャリアの中で形成されてきた仕事に対する意識は急に大きく変わるものではありません。
変わることができるのは自分だけです。
しかし、それは上司の考え方とは真逆のスタイルに急に転換するということも少し違います。
重要なことは、ONとOFFの切り替えの意思表示を明確にする。ということだと感じています。
ONの場面
仕事というのは、常に全力疾走するものではありません。
ポイントごとに全力を尽くすべき部分があります。
そのポイントをしっかりと押さえて、そこにすべてのリソースを投下する。ということです。つまり、残業は絶対にしない。ではなく、普段は残業をしないけれど、しかるべき時期に関しては、ミッションをやり遂げるまでは帰らない。という姿勢を持つことです。
OFFの場面
仕事以外にやりがいのあることを持つことは、メンタル面でも大切だと思います。
仕事のほかに特にやりたいことはない。という状態だと、どうしても自分自身のプライベートの時間を無駄遣いしてしまいがちですし、ともすれば休日出勤に充ててもよいかな?という気持ちになってしまいます。
しかし、趣味でも副業でも、「空いた時間はこれをやりたいんだ!」というものがあると、時間に対する意識が変わります。
そして、それだけではなく、仕事では得られない着眼点や発想の獲得にもつながるはずです。そのようなものは、必ず仕事にも活かされるので、より効率的に仕事をこなせるようになることにもつながります。
まとめ
「仕事に人生を捧げる」という考え方は、正直嫌いではありません。
そこに生きる意味を見出すことも間違ってはいないと思います。
しかし、マネジメントに携わる上司が、その考え方を無意識のうちに部下に押し付けることは違うと思います。
自分自身も仕事に没頭してしまう時には、ともするとそのような無意識の圧力を与えているかもしれない。という意識を忘れてはいけないと思います。
その為にも、ONとOFFの切り替えを上手くしながら、両面のメリットを実体験を持って享受することが大切だと感じます。