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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

部下の自主性を育てる為に最も大切なコトを教えてくれた先輩の話。

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部下の自主性を育てる為に最も大切なコトを教えてくれた先輩の話。

 

「自主性が足りない」

 

現在管理職の僕が、昇進する前まで上司からのフィードバックでずっと言われ続けていたことです。

 

なので、自分の自主性を伸ばす為に必要なことは何か?というのは、長い間自分の中の課題でした。

 

一言で、自主性と言っても、やりたいことを自分勝手にやる、ということが正しい訳ではありません。

 

「組織やチームの目指す目標の中で、自分なりの成果を出す」ということが上司から望まれていることでした。

 

しかし、当時の僕は指示された仕事をこなすことで精いっぱいで、「与えられた仕事をやり切ることが自分なりの成果ではないのか?」という悶々とした気持ちを抱えていました。

 

そんな時に、ある一人の先輩との出会いで、自分の考え方が大きく変わりました。

 

その先輩とは、ある社内プロジェクトで出会い、半年ほど一緒に共に仕事をしましたが、その半年間で実務以上に多くのことを学ばせてもらうきっかけになりました。

 

今回の記事では、その先輩から教えてもらい自分の大切な価値観となっている「自主性の高め方」について自分自身に対してと他者に対する両面からまとめたいと思います。

 

自主性を高めるとはどういうことか?

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自主性という言葉を調べると、こんな表現がされています。

 

「ある事柄に対して誰かに指示される前に行動できること」です。 自分のやるべきことが明確になっていたり、あるいは自ら明確にしたりして、自らその事柄について率先して行動します。https://wisdom.nec.com/ja/

 

ここで、大切なのは「自分がやるべきことが明確になっている状態」という部分だと僕は思います。

 

「自分がやるべきこと」というのは、自分で考えてひねり出すことも大切だと思いますが、自分が思ってもみなかったことを他人から気づかされたり、他人から働きを認められることで気づくことの方が、大切だと思います。

 

僕も、前述したプロジェクトの中で、先輩から自分の働きの中で、「仕事の調整力」の部分を非常に評価されました。それは、先輩と一緒に働く中で、弱みも含めてすべて吐き出した上で言われたことだったので、自分の中でも非常に腹落ちしたことを覚えています。

 

それがきっかけで、そのプロジェクトに関して「全体調整」という部分に関しては自分が担おうと決め、誰に指示されるわけでもなく積極的に仕事を請け負っていくという姿勢を身に付けることができたと感じています。

 

部下の行動に対する感受性を高めるにはどうすればよいか?

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管理職になった現在、部下の自主性を高めるということは、マネジメントをしていく上でやはり重要な要素です。

 

自主性が高い人が増えれば増える程、誰かがコントロールするのではなく、仕事が自動的に良い循環で回っていく仕組みが作られるからです。

 

そこで大切なことは、僕の過去の経験と同様に、部下一人ひとりが「自分は認められている」という感情を持つことが大切だと思います。

 

また、上司は部下を適切に見ることで、腹落ちした状態で「認められている」と感じ「自分のやるべきこと」が見えるのだと思います。

 

その為に、上司として最も大切なことは、部下に対する感受性を高めるということです。

 

感受性を高めるということは、十分に部下の気持ちに近づいていることや、その心理を理解している状態を指します。

 

では、どうすればその感受性が高められるのか?についても触れていきたいと思います。

 

感受性を高める為に必要な3つのコト。

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上司が自分ごととして捉える。

部下の行っている仕事に対して、自分も感情移入するということです。

 

部下が頑張っていた仕事において…

  • 失敗をしまった時は、一緒に落ち込み。
  • 成功した時は、一緒に歓喜する。

 

こんな少し子ども染みた単純なことが、意外と大きいと思います。

 

経験ベースでコミュニケーションする。

 

特に自分の専門領域ではない分野で、部下をマネジメントしなければいけない場合などは、自分ができないことも部下に指示しなければいけない場面があります。

 

そのような時、知識だけでわかったフリをして、指示を下すということをやりがちですが、ぶっちゃけそれは、現場経験を積んだ部下には上司が理解せず指示を出していることはお見通しです。

 

大切なのは、部下よりも精度は高くないけれど、実際に自分でやったことがある。という経験だと思います。

 

経験ベースのコミュニケーションをすることで、その指示がどれだけの難易度か?どれほどの時間がかかるものなのか?部下の仕事のどのくらいのレベルのものなのか?ということが初めて理解できると思うからです。

 

場面を共有する。

 

出来るだけ多くの感情を共有することが、部下の自立を促すことにつながっていると

思います。

 

その為に、多くの部下を持っている場合は、今日は誰のハイライトなのか?ということを意識して仕事をすることが大切だと思います。

 

仕事における山場というのは、立場や役職によって異なります。

しかし、日々誰かしらが輝きを放つ瞬間があります。

 

そこを見逃さず、同じ時を過ごすということが、部下の新しい可能性を発見し、彼ら彼女らの「やるべきこと」を明確にするチャンスだと思っています。

 

まとめ

働き方が大きく変化し、個々の仕事の効率化や生産性ばかりに目が行きがちな昨今ですが、管理職やマネジメント層に関しては、この記事をかきながら、いかに個人間のコミュニケーションの時間を増やすか?という部分に改めてフォーカスすることの重要性を再認識させられました。