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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

ビジネス横文字を多用する人はダサいという風潮について。

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ビジネス横文字を多用する人はダサいという風潮について。

  • アジャイル
  • コンバージョン
  • ジャストアイデア
  • ハレーション
  • ローンチ

ビジネスの現場では、様々な横文字が存在していますよね。

一般的には、使うだけでなんとなくカッコよく、仕事がデキる人になったように気にもなる流行り言葉のような捉え方をされることが多いと思います。

 

ですが、僕は違った意味でビジネス横文字には賛成派です。

このような言葉は、ある具体的な事例における共通項の抽象度を上げてワンフレーズで表現してくれる非常に便利な言葉だと思うからです。

 

例えば、冒頭にあげたアジャイルという言葉は、経営環境の変化に迅速に対応できる柔軟な情報システムや、効率的なシステム開発手法などを指しますが、それを全部言うよりも、一言でまとめてしまった方がシンプルかつ合理的です。

 

自分自身も、仕事の中で発生する固有の事象に対して、その共通項をワンフレーズで表現してメッセージ性を高めようという工夫を日々行っていますが、なかなかうまくいきません。

その意味で、物事の本質を捉えつつ、世のビジネスマンがこぞって使いたがるようなワードを作るということは並大抵ではなく、素晴らしいことだと思います。

 

しかし一方で、ブログやTwitterでは、この手のビジネス横文字を使う人たちを「痛いヤツ」だと揶揄し批判している投稿をよく見かけます。

 

今回はそれを踏まえ、なぜビジネス横文字を使うのはダサいという風潮が生まれるのか?について考察していきたいと思います。

使っている本人が理解していない場合

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ビジネス横文字を理解せずに使っている人は確かに多いと思います。

 

僕の職場でも、なぜか周期的にある横文字が急に流行語のように蔓延することがあります。恐らく、社内で一定ポジションの人が会議で急にそういったワードを持ち出しことで、一気に拡散されるようなことがあります。

 

そして、とりあえずそのワードを使っておけばなんとかなるという風潮が生まれたりします。

 

しかし、そのような「なんとなく」使われるワードは、実際の意味とかけ離れていたり、独自の解釈がかなり入っていたりします。

つまり、1つのワードに対して個々人がそれぞれの解釈を持っている状態ということです。

 

これは、客観的にみるともはや言葉の体をなしていない状態だと思います。

 

そのような状態で、オープンな場面で社内から拾ってきた自己解釈の言葉を使っても相手に通じるはずがありません。

 

相手にとって全く未知の言葉である場合

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人は誰もが、自分の知らないことは受け入れたくないという性質を持っています。

 

僕の先輩にも、年配の部下に対して横文字を並べたて指示をしてしまい、反感を買って全くアクションを起こしてもらえない。という事例を間近で見たことがあります。

 

「彼の言っていることは、何を言ってるのかさっぱりわからない。」

こんな愚痴をいつも聞かされていました。

 

そもそも、コミュニケーションを簡略化して効率的に行うための手段である言葉が、逆に足かせになってしまうのでは本末転倒です。

 

つまり、まずそれらの言葉の理解してもらえるような前段の説明や、平易でわかりやすい言葉を使うということは、大前提として必要なことだと思います。

急がば回れです。

 

相手の理解と相違がある場合。

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互いに言葉の意味を理解しているような同世代のビジネスパートナーでも、それぞれに若干の解釈の違いがあり、それが大きな事故やコミュニケーションの齟齬に発展してしまうということもあります。

「言ってることと、やってることが違うじゃないか。」

という状態です。

 

その状況に避ける為には、「これって、〇〇という解釈であってますよね?」

というような言葉の定義を始めに確認しておくということが大切だと思います。

 

結論

ビジネス横文字には、チューニングが重要。

 

ビジネス横文字はダラダラとした説明を省くことができる便利ツールですが、相互の目線があっていなければ、コミュニケーションを複雑化してしまう諸刃の刃です。

 

お互いに定義の確認と理解を深めながらチューニングをするように、目線を合わせていくことで、初めて効果を発揮するのだと思います。

 

その意味では、オープンな場所でむやみやたらにファッション的にこのような言葉を発することで批判が集まってしまうことは納得いく現象だと思います。

 

急がば回れの精神で、丁寧に言葉と向き合っていきたいですね。