禁煙から半年が経過して感じている3つの変化。
学生時代から社会人で管理職になるまで10年以上続けてきた喫煙習慣を断つこと約半年。
最初の1週間のストレスは、今でも忘れることができない程の苦行だった。
しかし、一か月を超えてからは、現在までは自分がタバコを吸っていたということを忘れてしまうほど、あっという間に過ぎていった。
もうこのまま自分の中から喫煙者時代の記憶を消え去ってしまいそうな感覚だ。
でも一方で、タバコによって相当な金額をかけて体に害を与え続けてきた経験やその感覚を忘れていない今だからこそ、タバコを断ったことによる直感的な感覚をリアルに語れることもできるのだと思う。
そんなわけで、僕が禁煙から半年が経過して感じている3つの変化について、触れてみたいと思う。
思考の変化
「継続して物事を思考できる時間」が伸びたということを実感している。
喫煙者時代は、何かを集中して考えようとしても、10~15分が限界だった。
そして、頭の中のモヤモヤに我慢できずタバコに手を伸ばしてしまう。
当時は、タバコによって何か特別な閃きが舞い降りてくるように思っていたが、実際は自分自身でイライラをつくり出し、タバコに火をつけることでそれを解消していたに過ぎないのだと思う。
つまり、思考の効率は全く上がっていなかったのだ。
だが、タバコを辞めてからは、集中可能な時間が飛躍的に増えた。
最低でも60分はじっくり机に座っていられる。
これは大きな変化だ。月間や年間で換算したら、何十時間という時間を「思考の時間」として捻出できているのだ。
体調の変化
「寝不足感」がなくなった。
喫煙者時代は、朝から体調がなんとなく寝不足のようなダル重い感覚にまとわりつかれていた。
これも、思考の話と同じだが、ダルさを取る為にタバコを吸って、一時的に爽快感を手に入れる。代わりに、そのあとにはさらなるダルさが襲ってくる。そして、またタバコを吸う。そんな負のループを繰り返していた。
このループがいかにヤバいかは、禁煙をして普通の生活をすることで得られる「軽さ」を実感して初めて気づいた。
それまでは、常に「ダルい」「眠い」こと自体があまりにも身近で当然のことだと思い込んでいたからだ。
味覚の変化
「甘党」になった。
とにかく甘いものが美味しくなった。
- アイス
- 炭酸飲料
- スイーツ
タバコを辞めたことの口寂しさを紛らわすかのごとく、これまで食べることがなかったような甘いものが無性に食べたくなってしまった。
これは、決していいことではない。
このようなおやつ代はコンビニなんて利用すればタバコとさほど変わらないし、何より目に見えて肥満体型に近づいてしまう。
この課題については、最近の記事でも書いたが早急に解決しようと取り組んでいる最中だ。
まとめ
喫煙=悪という世の中の風潮は強い。
そんな社会変化の中で、僕も禁煙という決断をした一人だが、禁煙が100%正しい選択だとも思っていない。(90%くらいは正しいと思うが…)
嗜好品というのは、メリット/デメリットとは全く関係ない尺度で、捉えられることがある。
- レトロな喫茶店に染みついたコーヒーとタバコの匂い
- 高架下の大衆居酒屋に立ち込める酒とたばこの匂い
- 漫画家や文豪がひたすらタバコをくゆらせて創作活動をする姿
そういった哀愁のある文化としてのタバコは、正直嫌いではない。
タバコを辞めた今、喫煙者を批判する側に回るのではなく、愛煙家というのも悪くはないよね。という外野からそっと見守るような立場でいたいと思う。