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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

なぜ「まとめてやる」は結局うまくいかないのか?経験から振り返る反省と対策。

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なぜ「まとめてやる」は結局うまくいかないのか?経験から振り返る反省と対策。

 

  • 気になっていた映画やアニメをまとめて観る
  • 勉強や読書にまとめて取り組む
  • 溜めてしまっていた仕事をまとめて片付ける

 

ポジティブなことも、ネガティブなことも、「時間ができたらまとめてやろう!」そんな気持ちで、心の中で、やりたいことorやらなければいけないことリストを日々更新している人は多いのではないだろうか。

 

その例に漏れず、僕もその一人だ。

 

先日も予定の無い休日に、「やりたいことをまとめてやってしまおう!」と意気込んでいたものの、結局何もできず、1日が過ぎてしまった。

 

これは、一度や二度ではない。

過去に何度も同じ過ちを繰り返している自分がいる。

 

改めて、なぜ「まとめてやる」は結局うまくいかないのか?ということを、ブログを通して言語化して振り返り、加えて今後はどうすれば良いのかという対策まで含めて、考えてみたいと思う。

 

 

目的が曖昧になっている

「まとめてやろう」と思っているものの自分の中での優先順について考えてみたい。

恐らく、自分の中での最優先事項ではないだろう。なぜなら、優先事項が高いものであれば、「あとでまとめて」ではなく、「できることからすぐにでも」という意識がなるからだ。

 

両者の違いはなんだろう?

 

それは、目的意識の違いだと思う。

 

「できることからすぐにでも」という行動は、自分が得たいものや達成したいものがクリアで明確になっている状態から生まれるものだと思う。

 

一方で、「まとめてやろう」というものは、その時点ではまだゴールがぼんやりとしか見えておらず、なんとなく情報を集めたらとか、やってみたらもしかしたら面白いかもしれない、こんな意識レベルものが多いように思う。

 

例えば、僕の身近でこんな同僚がいる。彼は、毎週欠かさずある週刊連載のマンガを読んでいる。それまでのストーリーも熟知していて、自分の想定していた展開とのすり合わせなどもしながら1コマ1コマを楽しんでいる。つまり、彼にとってはそれが絶対的に楽しいものだという確信があるのだ。

 

一方僕は、マンガ自体は好きなのだが、全巻まとめ買いやコミックス買いが中心だ。前述の同僚よりももう少し作品との距離があって、なんとなく有名だから、周囲でも話題だから読んでみようという、意識レベルに留まり、途中までしか読んでいなかったり、読んでもストーリーを忘れてしまっていたりすることがざらにある。

 

娯楽ではあるが、この目的意識の差が行動や記憶の定着にも表れているのだと思う。

 

何事でも「まとめてしまっている≒寝かしてしまっている」時点で、取り組もうとしている物事に対して、なぜそれをやるのか?本当にそれをやる必要があるのか?という目的が定まっていない可能性が高い。という点に気をつけなければならない。

 

集中力が続かない

以前にも集中力について言及した記事を書いたが、人間が本当に集中できる時間というのは、1日90分と言われている。

 

まとめてこなそうとしても、映画であれば1本、ビジネス書でも半分を読み終えるのが精いっぱいだ。

 

それ以降はどれだけ頑張って情報インプットをしたとしても、そのほとんどは自分の身にはついていないだろう。

 

ある時、資格取得の勉強の為に、丸一日コワーキングスペースを借りて、没頭しようとしたことがあった。しかし、その時も午前中はある程度、集中力を保つことができていたものの、午後は全く集中ができず、ただケータイをいじりながら時間が過ぎ去ってしまった。

 

充足感が続かない

どれだけ好きなコトやモノでも、あまりにそれが飽和しすぎると、充足感は薄れてしまう。

 

例えば、ホテルのバイキングがわかりやすい。

最初は美味しいご馳走を目の前に、どの料理も魅力的に映るものだ。

しかし、ある程度お腹が満たされてしまえば、どの料理を見ても全く食欲は湧いてこない。

 

それと同じで、僕の場合、大好きなマンガであっても目の前に全シリーズ全巻が山積みになっていたら、最初は楽しくても、徐々に読み切ることをノルマのように感じてしまい、ちょっと気が滅入ってしまったりする。

 

また、大好きなサウナもそうだ。サウナが素晴らしいホテルに宿泊した時は、「元を取る」意識ではないが、とにかく何度でも入りに行きたくなってしまう。

 

これも最初は、好きな時に好きなだけサウナに入れるなんて最高すぎる!と悦に浸っているのだが、いつも日帰りで利用するくらいの回数をこなすと、自然と「もうこれ以上はいいかな?」という気持ちになる。

 

そして、その心情を越えてさらに入ると、いつも気持ちいいはずのサウナが、ただ熱いだけ苦行になってしまうのだ。こんな勿体ないことはない。

 

まとめ

「まとめてやる」で失敗しない為に大切なことは、自分のキャパシティに対して過度な期待をしないということなのかもしれない。

 

自分というのは自分で思っている以上に、短気で飽きっぽく長時間のタスクには耐えられない生き物であるという自己意識を持つことが大切なのだと思う。

 

その自己認識を持った上で、本当にやるべきことこそどこかでまとまった時間をとるのではなく、1日10分でもいいから日々のルーティンに入れてしまうというのが、最も効率的かつ長期的に物事に取り組める対策ではないだろうか。

 

「急がば回れ」ということわざの通り、短期で決着をつけようと焦るのではなく、長期でじっくりと取り組んでいくことが大切なのだと思う。