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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

現時点での今年の漢字は、「挑」。

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今週のお題「現時点での今年の漢字」について語ってみたい。

 

僕にとっての現時点での今年の漢字は挑戦の「挑」だ。

 

この「挑む」という漢字を選んだ理由は、とても明確だ。なぜなら、今年の4月から会社でのポジションアップが決まっているからだ。必然的に、これまでと異なる環境や職務に挑むことになるだろう。

 

せっかくの機会なので、自分がどうやって新しいフィールドに挑戦するかについてまとめてみたい。以下で語ることは、これまでも部署や職務の変更があった時に、自分なりに大切にしている普遍的なメソッドである。

 

 

まずは3か月を乗り切る

過去にも、猛烈な仕事量や劣悪な人間環境の部署を経験してきた。それの部署では、最初は仕事内容から人間関係まで全く理解が追い付かず、残業も増えて、帰宅するころにはへとへとになっていた。

 

しかし、ほとんどの人はそうではないだろうか?最初から仙人のようにすべてを理解できる人はいない。苦しみながら、少しずつ理解・順応していくのだ。

 

この苦しみの期間は、おおよそ3か月だと思っている。

3か月くらい経つと、膨大だと感じていた仕事も、自分がやるべき仕事と、そうでない仕事の区別がつくようになってきて、徐々に力の入れどころがわかるようになる。

 

あり得ないと思っていた周囲の人たちの人間性や関係性も、色々と話を聞くうちに、少しずつ理解や割り切りができるようになってくる。

 

つまり、最初に訪れる苦痛というのは、「無知」による苦痛なのだと思う。

3か月という期間を通して少しずつ、知識と経験を増やすことでこの苦痛は乗り切れるものだと思っている。

 

仕事の全体感に理解する

全く新しい環境や仕事に挑戦する時、大切なことはいきなり自分の「やるべきこ」とや「できること」にフォーカスしすぎないことだ。ついつい気持ちが焦って、すぐに成果をださなければいけないという強迫観念に駆られがちだ。

 

しかし、そのようなディティールにこだわりすぎると、「全体感を見失う」という落とし穴にはまりがちだ。

 

世の中のほとんどの仕事はチームワークだ。

個人で働いている人でさえ、その先にはビジネスパートナーの取引先や顧客、株主などが存在する。

 

このような利害を共有する人々をしっかりと理解し、どのような仕組みや構造でビジネスが成り立っているのか?という全体感を理解することで、単に派手で目立つ結果ではなく、本質的に組織の利益貢献につながる仕事ができるのだと思う。

 

その為には、非常にシンプルだが、自分に回ってくる仕事には何でも手を出し、その仕事が何のために、いつ、誰が、どのようなフローで行われているのかを愚直に理解することが大切なのだと思う。

 

挑戦をやめない

仕事にも慣れ、全体感も理解できたら、それで終わりではない。

 

むしろ、そこからが本当の意味で新しいスタートだと思っている。

 

つまり、自分なりの提供価値を生み出すフェーズだ。

 

自分なりの提供価値とは、言葉の通りこれまでそのビジネスにおいて生み出すことのできていなかった新しい価値を生み出すことだ。

 

それは、決して斬新かつ革新的なものでなくてもよいと思っている。

昨日よりも少しだけ、時間が短縮されたり、同じ時間でも生産量が増えたり、そんな小さな改善の積み重ねから生まれるのが新しい提供価値ではないだろうか。

 

そして、その為に、最も必要なのが「挑戦」だ。

もっとこうだったらいいのに…、こうすればいいのに…そう思った瞬間に、ではどうすればできるのか?を考え、行動に移すことが「挑戦」だ。

 

ビジネスで成功する人間は、この「挑戦」回数がズバ抜けて多いと思っている。

だからこそ、僕もどんな小さな事であっても、挑戦をやめてはいけないと思う。

 

まとめ

新しい環境での挑戦をまとめると、以下のようなポイントになるだろう。

 

  1. 耐えて
  2. 理解して
  3. 行動する

 

僕は人生における充足感を得るための一つの要素として、このサイクルをどれだけ多く回せるか?ということがあると思う。

 

そして、ある種の「安定」を手に入れてしまった人にとっては、環境を変えるということは大きなリスクであり、よほどの決心がない限り億劫になってしまう。僕も個人で仕事をしていたり、小さな会社に勤めていたら、同じような気持ちになるだろう。

 

しかし、僕がいる大企業というのは、否が応でも年齢や能力によってポジションチェンジを迫ってくる。そして、何よりそこまで大きなリスクを伴わないで、環境変化を享受できる。まるで、何回も転職を繰り返すようなこの緊張感は、大企業に勤める人間にとっての特権だと思って楽しまない手はないだろう。

 

そんなポジティブなマインドで今年を乗り切っていきたい。