『憧憬の地ブルターニュ』展に行って感じたこと
自然に癒しを求める
ビジネスの荒波に揉まれ、心に余裕がなくなりつつあった僕にとって、この展覧会は非常に意味あるものだったと思う。
この展示のテーマであるブルターニュという地が持つ意味合いにも、それに重なった。
ブルターニュ地方が注目集めるようになったのは、フランス革命後の18世紀中盤。
社会変化や都市化が進む中で、逆に自然というものの価値が見直されていくという流れが強まっていたという。
フランスの最果てで岩礁、緑、空それらが織りなす風景の数々は、これまで見た展示会の中でも、最も心を空っぽにして見たままを素直に感じることができた。
絵を通して自然に触れる、旅をするという自分にとっては新鮮な感覚を与えてくれる心に残る展覧会であった。