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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

上司の言動が一致しない理由とその対策について考えた。

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上司の言動が一致しない理由とその対策について考えた。

 

「言ってることとやってることが違う!」

 

上司に対してこんな悶々とした感情を抱いたことはないですか?

 

僕は様々な上司との関わりの中で幾度となく、そんな感情を持ったことがあります。

 

部下に対しては、「残業は絶対ダメだ!」と言っているにも関わらず「自分は残業し放題」。

 

 

「商談はリモートでやっていこう」と言っているにも関わらず「自分はやっていない」。

 

「ペーパーレスを推進しよう」と言いているにも関わらず「資料の提出を紙で求める」。

 

こんな言動の不一致を、日々目の当たりにしてきました。

 

そして、なぜこんなにも言葉と行動が乖離してしまうのか?そんなことに疑問を持ちました。今回の記事では、そんな疑問について深堀りして考えていきたいと思います。

 

上司の言動が一致しない理由。

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僕の考えを結論からお伝えすると、それは「上司にとっての重要度が低いから」ということに尽きると思います。

 

上司にとっての重要度が低くても、特定の仕事を遂行しないといけないのは、日本企業に多いピラミッド型組織の弊害の一つだと思っています。

 

つまり、自分が「本当に大切だと思っている仕事」と上から降ってくる「やらされ仕事」が共存している状態です。

 

この2つの仕事が共存している時、意識が向くのは前者の仕事で、後者の仕事はなるべく早く片付けたいという心理になるのは当然です。

 

このような心理に輪をかけて、上司と部下に求められる仕事の違いが、話をややこしくします。

 

部下の立場からすると、上司から言われたことを「自分が行動すること」がゴールです。一方、上司の立場からすると、指示事項を「部下に行動してもらうこと」がゴールです。

 

つまり、上司の中では部下に指示を下したことで、「仕事を遂行したつもり」になってしまっているということが非常に多いのです。

 

上司自身が部署に対して定めたルールを本人自身が忘れてしまって、半年後くらいに「なんでこんなムダなことやってるんだっけ?」という無責任な発言が飛び出すというのは、まさに「指示するまでが仕事になってしまっている」典型例だと思います。

 

言動が一致しない上司への対策

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上司にとって仕事の重要度が存在するように、当然ながら部下にとってもエネルギーを注ぎこむべき仕事とそうでない仕事が存在します。

 

最も効率が悪いのが、上司にとって重要度は低いことに、部下が最大のエネルギーを注いでしまうことです。

 

そのような非効率に陥らない為に大切なことは、「上司にとって重要なことは何か」ということを見極めることです。

 

その際のポイントとしては、以下のようなものだと思います。

 

  1. 指示事項を上司が十分に理解しているか?
  2. 単発ではなく継続的に意識しているか?
  3. 部署内の士気は高められているか?

 

このような点を見て、当てはまるポイントが多ければ、その仕事に一定の時間と労力をかけるべきだと思います。

 

逆に、当てはまるポイントが少なければ、その仕事は上司にとっての重要度も低く、自分だけが頑張ってしまうことで、「上司の言動が一致していない」というマイナス感情に陥りがちです。

 

その際は、指示を無視して一切行動しない。のではなく、自分のエネルギーをそこまで消費せず、必要最低限のことだけやって、上司が忘れるものを待つ。というのも仕事のやり方の一つだと思います。

 

まとめ

「言動不一致」の上司を肯定するわけではないですが、僕自身部下をマネジメントする立場になってからは、部下の立場の時に想像していた程、上司という人間は完璧ではない。ということを改めて感じます。

 

しかし、だから「いい加減な仕事をしてよい」ではなく、自分の発言に対して責任を持つということが大切なのでだと思います。

 

自分がマネジメントできない範囲まで仕事を請け負うことをしないことだったり、上層部の強い指示であっても、手放しに引き受けるのではなく、現実的に達成可能なレベルや基準を示した上で握る。ということが大切だと感じます。