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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

歴史

人間の成長ドライバーについて

人間の成長ドライバーについて 「サピエンス全史」の下巻を読み進めている。 その中で、非常に印象的な問いがあった。 それは、中世から近代にかけて、なぜ西洋ヨーロッパが大きな飛躍を遂げることができたのか?という問いである。 その答えは、「無知の知…

イマジネーションについて

イマジネーションについて 人間のイマジネーションというのは、唯一人間だけが持つ特殊能力のように感じる。 その特殊さとは、現実に存在しないものまでイマジネイトしてしまうところにあるように思う。 その典型例は、「龍」という空想上の生き物が挙げられ…

『サピエンス全史』上巻のまとめと感想

『サピエンス全史』上巻のまとめと感想 紀元前20万年前から遡って人類の歴史を紐解く、『サピエンス全史』。 かなりのボリュームはありつつ、人類の歴史という壮大なテーマを扱う本としては、重要なエッセンスが簡潔に凝縮された1冊であると感じた。 まだ、…

「スペインのイメージ展」の感想

「スペインのイメージ展」の感想 スペインというと大航海時代のイメージが強いが、それ以外の部分で歴史における際立った印象がないというのが、多くの人の捉えかもしれない。 しかし、今回の展覧会を訪れ、スペインという国が17世紀以降、戦略的に芸術とい…

本を買う

本を買う 数年ぶりに本を買った。 最近は、動画や音声コンテンツ、電子書籍に頼りきりで、紙の本を読むという行為をほとんど行っていなかった。 そんな中で、久しぶりにじっくり腰を据えて読書をしたいという気持ちが湧いてきた。 今回購入したのは、「サピ…

知的好奇心を擽られるYouTube番組

知的好奇心を擽られるYouTube番組 先日、古代メキシコ展に足を運んで以来、古代文明の謎に関する知的好奇心が沸々と湧いている。 seiburo.hatenablog.com 史実として残っている歴史の勉強ももちろん面白いのだが、全く残っていない歴史の謎を解明していくと…

「古代メキシコ展」を訪れて

「古代メキシコ展」を訪れて マヤ、アステカ、テオティワカン… 一度は耳にしたことはあるが、多くの謎に満ちた古代文明に迫る展示であった。 まず驚いたことは、古代メキシコの中南米の人々は、3500年前にユーラシア大陸の東端から現在のアラスカやカナダを…

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」の感想

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」の感想 東京国立近代美術館に足を運んだ。 展示では、サグラダ・ファミリアの建設に関するストーリーもさることながら、建築家ガウディの思想に最も感銘を受けた。 特にガウディが、重要視していたとされる3つの視点が…

取捨選択の妙

取捨選択の妙 何かを得る為には、何かを捨てなければならない。 まだ見ぬもの、新しいもの、特別なものを得るためには、なおさら重要なことである。 世の中というのは、そんな絶妙なバランスによって成り立っている。 そんなことを、最近も痛感させられるよ…

「恐竜博2023」にいってきた

「恐竜博2023」にいってきた 上野の国立科学博物館で開催中の「恐竜博2023」に足を運んだ。 子どもの頃は、このような展示や図鑑などをはしゃいでみていた覚えがあったが、大人になってからはご無沙汰であった。 ・鎧竜と呼ばれる種「ズール」の展示 ・ティ…

「マティス展」に行って感じたこと

「マティス展」に行って感じたこと アンリ・マティス19世紀後半から20世紀半ばを生きたフランスのアーティストだ。 今回の展示では、「フォービスム(野獣派)」と呼ばれる原色を用いた荒々しい表現の作品群を見ることができた。 そこで訴えかけられたのは、…

「東福寺展」を見て感じた仏教における芸術感

「東福寺展」を見て感じた仏教における芸術感 年が明けてから積極的に芸術に触れるようになった僕だが、傾向としては西洋芸術に触れる機会がどうしても多かったように思う。 そんな中で、昨日は東京国立博物館での特別展「東福寺」にて、東洋の仏教芸術に触…

「つながり」の認識が自分の幅を広げる

「つながり」の認識が自分の幅を広げる すべての物事はつながっている。 物事というのは一側面だけを見てしまうと、それは分断された一つの事象に過ぎない。 しかし、それを多面的に捉えていくことで、他の物事とのつながりが見えてくる。 そして、そのつな…

世界は「誤解」でできている

世界は「誤解」でできている こんなはずではなかった 歴史における後世に大きな影響を与えた偉人達も、彼らのその思想や行動を紐解いてみると、それが決して本人たちが意図したものではないということは、よくあることだ。 つまり、歴史的に大きく影響を与え…

『ピカソとその時代展』を訪れて感じたこと

『ピカソとその時代展』を訪れて感じたこと 自分の感性の幅を広げたい 直近のブログでも綴ったが、そんな気持ちで新たに「芸術に触れる」という機会を意識的につくるようにした。 seiburo.hatenablog.com その記念すべき最初の展覧会が、国立西洋美術館で行…

「信奉すること」の意味と価値について

「信奉すること」の意味と価値について 最近、ヨーロッパの文学作品や芸術に対して意識的に触れており、そこで感じたことについて話してみたい。 文学作品はユーゴーの「レ・ミゼラブル」やドストエフスキーの「罪と罰」、「カラマーゾフの兄弟」。 芸術にお…

「老害」と言われない為に、これから意識すべきこと

「老害」と言われない為に、これから意識すべきこと 頭の固い高齢者を揶揄して「老害」というキーワードを耳にする機会は年々増えてきている気がする。 それは、日本社会の少子高齢化が進行し、若い世代の負荷が高まっていることを示しているのかもしれない…

「飽きてしまうもの」と「続けられるもの」

「飽きてしまうもの」と「続けられるもの」 「人は「刺激的なもの」にはすぐ飽きて慣れてしまう。でも、「学びで新しい知識を得る」ことの喜びは飽きることなく続けることができる。」 これは、『アフターデジタル』や『プロセスエコノミー』の著者である尾…

ビジネスマンが歴史を勉強し直すことの意味について。

ビジネスマンが歴史の勉強し直すことの意味について。 「好きな科目は、世界史」 高校生時代の僕は、学校の勉強はあまり好きではなく成績もパッとしなかった。 しかし、唯一「世界史」だけは、いつもクラスでも上位、模試でも高い偏差値だった記憶がある。数…