【書籍・アニメ・ラジオ】2021のSeiblog的推しメディアコンテンツについて振り返ってみた。
1年を振り返りとして、自分が触れてきたメディアコンテンツを振り返るというのは、意外と大切だと思っている。
それらは、自分の考え方や行動に割と大きく影響すると思うからだ。
その中でも今年2021年に僕が刺さったエンタメのメディアコンテンツをジャンルごとに分けて紹介していこうと思う。
書籍編:「サウナランド」
幻冬舎の箕輪厚介氏のよるサウナマガジン。
昨今のサウナブームによって、サウナ関連の書籍や雑誌は、山ほど創刊されている。
自身がサウナ―である僕も、サウナの本とあらば必ず目は通すようにしているが、ここまでマニアックな本は見たことがない。
雑誌にも関わらず3千円という価格設定もさることながら、その取材量と密度が半端ではないのだ。
各都道府県の最高温度のサウナと最低温度の水風呂の施設が網羅されたマップがついていたり、全国津々浦々サウナ施設のサウナTシャツやサ飯などに膨大なページ数が割かれている。つまり、マニアにしか必要のない情報しか書かれていないのだ。
WEBでほとんどの情報が手に入り、出版不況と言われる昨今、このような「偏愛」「熱狂」というキーワードにこそ、出版の生き残りのチャンスはあるのかもしれない。
アニメ編:「オッドタクシー」
同じアニメを2周見たのはいつ振りだろう。
アニメから疎遠になっていた僕が、そのくらい熱中してみてしまったのが、「オッドタクシー」だ。
ストーリーもアニメオリジナルの書き下ろしであったり、声優陣には、「鬼滅の刃」の花江夏樹などを起用するなど、製作にかなり力がいる作品だ。
ただ、個人的に最も刺さったのは、オムニバス形式で放送回ごとにメインキャラクターが変わり、それぞれに各話の伏線が散りばめられている点が良かった。
また、これはちょっとオジサン的感覚だが、昨今のアニメによくある全く見分けがつかない萌えキャラばかり登場するのではなく、キャラクターがみなそれぞれ違った動物の姿をしているというのも良かったポイントの一つだ。
現在はAmazonプライムで無料視聴ができるので、年末のお供に是非おススメだ。
ラジオ編:「ドングリFM」
「ドングリFM」とは、Web編集者の「narumi」さんとブロガーの「なつめぐ」さんによるポッドキャスト番組である。
昨年ビジネス系のラジオ番組を聞き漁っている時期に、どさくさに紛れてフォローし始めたのが、この番組との出会いのきっかけだ。
現在では、100%ビジネスネタのラジオは、結果的にどのチャンネルも同じような主張や結論に終始してしまっている点に辟易してしまい、ほとんど聞かなくなってしまった。
しかし、「ドングリFM」に関しては、ビジネス要素3%くらいで、それ以外はエンタメや雑談というちょうどよいゆるさ加減が非常に心地よく、気づけば1年間聴き続けてしまった。
自然に生活習慣の中に入り込んでくるようなゆるさが良いのと、前述の「オッドタクシー」はじめ独自の視点で様々なエンタメソースを提供してくれる点も気に入っている。
まとめ
僕自身の体感として触れてきたコンテンツのジャンルをざっくり振り返ると、昨年はビジネス系一辺倒だったのに対し、今年はかなりエンタメ要素が強くなったように思う。
ただ、この傾向は単に「ビジネスに関心がなくなった」とか、「怠惰な方向に行ってしまった」という訳ではない。
昨年は、ビジネスのベースとなる基礎、基本をかなりしっかり吸収した。
それによってわかったのは、本当の意味でのビジネスというのは、知識としての理論やフレームワークだけでなく、リアルな世界における無限の変数をどう組み合わせるか?という「実践」であるということだ。
その「実践」が、日々目まぐるしい速度と回数でわかりやすく行われているのが、エンタメの世界だと、一周回って感じている次第だ。
そのような視点で捉えると、エンタメを楽しみことだけでなく、そこから新しい示唆を得ることができるようになった気がする。