取捨選択の妙
何かを得る為には、何かを捨てなければならない。
まだ見ぬもの、新しいもの、特別なものを得るためには、なおさら重要なことである。
世の中というのは、そんな絶妙なバランスによって成り立っている。
そんなことを、最近も痛感させられるような話があった。
それは、僕の大好きなコテンラジオの「ライト兄弟」のストーリーである。
「ライト兄弟」といえば、世界初の有人動力飛行を成し遂げたことで、もはや説明不要の偉人だろう。
そんな「ライト兄弟」が、なぜ世界初の有人動力飛行機をつくることができたのか?その技術の秘訣に、取捨選択の妙があったのである。
「ライト兄弟」以前の飛行機研究というのは、常に空中での「機体安定性」が求められていた。
しかし、彼らはあえて「機体安定性」を捨て、人間の操縦技術に依存した「機体操縦性」を高めることで、現代まで続く、航空技術の基礎を築いたのだ。
これは、あらゆる場面で応用できる考え方だ。
このような知見が得られるから歴史の勉強は面白い。