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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

「職場の飲み会には参加すべきか?」僕が参加する理由としない理由。

 

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飲み会は苦行だ。

 

酒に弱く、ビール1~2杯しか飲めない僕にとって、飲み会は金をドブに捨てているようなものだ。相手と自分のペース配分に気を配りながら、数時間に渡る苦行に耐え、金を支払う。

 

 

飲み会慣習には、全くホワイトではない昭和気質な僕の会社では、日々終業後の不毛な活動が行われている。そんな失敗を繰り返す中で、なぜ、みんなは飲み会に行くのか?また、そもそも行きたがっているのか?といった疑問を持ち続けていた。自分の中で参加のルールを決めることで、ここ1年間は参加回数自体を減らす為にあることを努力した。

 

飲み会で犠牲になるもの。

前提として飲み会に参加するにあたって、参加者が「何」得たいのかを考える。

飲み会が大好きで「お酒が飲めて、ワイワイ楽しい空間にいられる」ということ自体に価値を置いているような人もいるが、残念ながらそんな人は少ないと思う。

 

当然だが、飲み会の対価として失うものは非常に大きい。

飲み会で得られるもの?

「金銭」・「時間」・「健康」。そして、それら僕らの資産を犠牲にした上で、みんなが欲しがるもの。それは、「承認」だ。

 

職場では飲み会に参加することで、「上司からの承認」、「取引先からの承認」、「同僚からの承認」が得られると信じている。

また、参加しないことで関係が不安定になることを恐れているように感じる。

自分自身も、嫌々参加していた理由は、そういった職場における関係性が不安定になることでの心理的負担を軽減させる為だった。

 

しかし、実際に僕らが望む「承認」が実際の飲み会の場で得られることがどのくらいあるだろうか。へたすると、席が遠くてさほど話す機会もなく、存在が抹消されている場合もある。

 

僕には「参加を断る」という勇気を持てない人たちが、「参加表明」=「上司からの承認」というはき違えた意味をまとわせて、同調圧力を強めているようにしか思えない。

「この会は〇〇部長が来るから、参加しないと出世はないよ。」等といった会話が普通に聞こえるのは、あまりに非現代的すぎる。

 

同調圧力に屈しないでどう立ち回るのか?

 

「承認ストック」。を貯めておく。

多くの人が「承認」が目的で、飲み会をその機会ととらえるのであれば、それは大きな間違えで、その目的の裏にある「出世」や「昇進」などの業務上の承認機会は飲み会の場では、一切ないといえる。

 

それよりも、すべきは日頃の業務の中で無理やりにでも、「飲み会で中心となる人」(上司、同僚、ビジネスパートナー)との接点を多く持っておくということだ。

いくつかの接点がある中で、飲み会だけはお断わりする。でも、大切なのは別の接点では全力を尽くしてそこでしっかりと「承認ストック」を貯めることだ。

「承認ストック」が尽きない限りは、飲み会を断ったくらいで関係性が不安定になったりすることはない。

 

完全シャットアウトはリスクが高い。

 

サラリーマンをしている以上、完全に飲み会をシャットアウトすることは難しいと思う。

異動のタイミングや、主要なビジネスパートナーとの付き合い等、断ることで「承認」が得られる、得られない云々以上のリスクとなりうる場合があるからだ。

そこはあえて、「飲み会は絶対に参加しないキャラ」を貫くのではなく、参加することで貰えるものはもらっておくという意識が大切かもしれない。

 

得るものがある飲み会にするために。

どうしても参加せざる得ない飲み会で得るものとは、「知識」と「機会」。

そういった性質の飲み会では、ほとんどの場合、普段接点のない社内外の人も参加している場合が多い。(これは会社の規模によってはあてはまらない場合もあるかもしれないが…)

 

そこでは、普段付き合いのある同僚同士で固まるのではなく、そういった接点の少ない人との関係性を広げることで自分の知識をアップデートすることが大切だと思う。

ある程度、勇気がいるものではあるが、参加費のもとを取るという意識が大切だ。

 

また、そのような場面での気をつけていることは「自分の仕事の愚痴を言わない」ということ。相手に対する謙遜のつもりでついつい「僕の部署の業務なんてこんなありさまで…」なんて言ってしまうと、お互いの傷の舐め合いになり、結局、建設的な話はなにもなく、知識のアップデートも学びも何もなくなってしまう。

おすすめは、「現状⇒将来」の話。

これは、同じような立場の人でも、目上の人に対しても、比較的好印象でかつ、話題の広がりから「機会」「ビジネスチャンス」が生まれることもある。

 

重要人物の視点を覚える。

「承認ストック」の話に戻るが、ストックもあくまで予備知識がなければ、ストックの準備をすることができない。今後、ストックを貯める上で、参加が半ば義務付けられた場での観察が重要だと考える。

つまり、その人物はどんな背景で、どういった視点や考え方をしているのだろう。ということを知ることだ。特にプライベートな情報などは、こういった場面で押さえておくと後々使えることがある。日頃の業務でも大事なのはバランスで、業務一辺倒のハードな会話ではなく、ソフトな会話も時に必要なのだ。

 

まとめ。

・その飲み会は、「金銭」・「時間」・「健康」を犠牲にしてでも参加の意義があるか考える。

・多くのひとが望む「承認」は飲み会では手に入らない。

・「承認」を日々ストックすることで、「お断り」耐性を身に着ける

・「すべてお断り」はリスクにしかならない。

・やむを得ない飲み会でも、得るものを得てもと以上をとる。