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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

上司が優しすぎる場合に気をつけるべき3つの落とし穴。

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上司が優しすぎる場合に気をつけるべき3つの落とし穴。

 

現在30代の僕が新入社員の時代の話です。

 

当時、僕が就職した会社は体育会系の昭和気質で、

残業もパワハラも当たり前のような環境でした。

 

そんな社風であることを入社が決まってから知ることなり、

とても不安を抱えていました。

 

しかし、入社後に自分の上司との顔合わせがあり、

その不安はかなり和らぎました。

 

なぜなら、僕の上司は社内でも名高い、優しくておだやかな人柄の持ち主だったからです。

いつもニコニコしていて、厳しいことは一切言われませんでした。

 

ミスをしてしまっても「いいよ、いいよ」となだめてくれて、

その当時は、こんなことを思ったりしてしまいました。

 

  • 社会人なんてチョロイ。
  • ちょっとくらいのミスは平気。
  • とりあえず仕事はやり過ごしておけば大丈夫。

 

そして、指示されている最低限の業務を適当なクオリティで終え、余った時間はスマホをいじり、定時でさっさと帰る。というのらりくらりとした社会人生活の日々を送っていました。

 

しかし、それは大きな間違いだったことに後になって気づきました。

 

落とし穴に落ちたと気付いた瞬間

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間違いに気づいたのは、入社から半年後の研修でした。

 

同じ新卒入社した同期との話していると、

やっている仕事やスキルのレベルが違っていたのです。

 

上司に甘やかされていた僕は、その話に全くついていけず、

かなりの精神的ダメージを受けました。

 

そして、極めつけは上半期の評価です。

ずっと優しく接してもらえていた上司に最低ランクの「D」評価を付けられてしまったのです。

 

そこで初めて「優しすぎる上司の落とし穴」に気づいたのです。

 

当時はあまりのショックで会社を辞めることも考えました。

 

しかし、上司の対応や自分の行動を振り返った中で、

変えるべきことを変えたらどこまで変化するのか?

という挑戦のマインドが湧き、残り半年だけは頑張ろうと思ったのでした。

同時に、半年頑張っても成果が出なかったら本気で辞めようと思っていました。

 

僕が気づいた3つの「落とし穴」とそれに対して実行した「アクション」

 ①見ていないようで見られている。

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当時の僕は上司の優しさに甘え、かなり仕事の手を抜いていました。

何人も部下がいる中で、自分一人の多少の手抜きくらいバレるはずがないと思っていました。

 

しかし、十数年も会社で働いていて、何百人という部下をマネジメントしている上司にとっては、すべてお見通しだったのです。

 

わざわざ監視なんてしなくても仕事の成果物と、それにかけた時間を見て、そして周りからの評価を少し聞けば、新入社員レベルの「誤魔化し」などすぐに気づかれてしまっていたのでした。

 

  • 気づいているなら言ってくれよ!
  • 言わないなら評価下げるなよ!

 

と僕は何度も思いましたが、それが社会人の現実だと受け入れ、

仕事に関しては、すべて見られていることを意識することで、

一つずつの業務に、きちんとフルコミットしていくよう自分に喝を入れました。

 

②自分で考えなければならない。

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新入社員時代は、右も左もわかりません。

とりあえず、言われた仕事をこなしても、

終わってしまえば、またやることがなくなります。

 

そんな状況で、上司から指示がもらえないのは、

たくさんの指示が飛んでくることよりも苦しいことです。

 

「何かありますか?」と聞いても、

「うん。今は大丈夫。ありがと。」しか返ってこない。

 

人の優しさは時に、凶器にもなるのだと感じました。

 

その状況を乗り越える為には、

自分で仕事を見つけるしかないと思いました。

 

業務に対しては、フルコミットと決めた僕は、

決められた業務が終わったあとは、ほとんど空振りですがチームメンバー全員に「何か、お手伝いないですか?」と聞き、その後はひたすら会社の書類整理をしていました。

 

会社にとって意味があったかわかりませんが、

書類整理は過去の資料などに目を通すことで、

なんとなく会社で行われているビジネスの解像度が上がった気がしました。

 

③心の壁は自分から越えなくてはいけない。

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心を入れ替えた後の僕は、なんとか上司から仕事から降ってこないか。を日々考えていました。

 

そんな時、同じチームの最もデキる先輩が、普段から上司をイジり倒しているのを見て、あることに気づきました。

 

もしかしたら、先輩は仕事がデキるから上司をイジれるのではなく、

普段から慣れ慣れしいから無茶な仕事も降ってくるが、それらをこなすことで信頼を得て、大きな仕事も任せてもらえているのではないかという仮説です。

 

ただ、新入社員がいきなり慣れ慣れしくしても、ただ無礼なだけです。

 

優しくて物静かな上司に、自分からプライベートをさらけ出したり、ちょっとだけ突っ込んだ質問をしてみることで、心理的距離を詰めるように心がけました。

 

すると、少しずつですが、僕の呼び方が「さん」づけから呼び捨てになったり、

上司自身が自分でこなした方が早い些末な業務が、あえて僕に振ってきたり。

ということが出てきました。

 

まとめ

  • 落とし穴①…見ていないようで見られている。
  • 落とし穴に落ちない為のアクション⇒常に見られていると意識する。
  • 落とし穴②…自分で考えなければならない。
  • 落とし穴に落ちない為のアクション⇒自分で仕事をつくる。
  • 落とし穴③…心の壁は自分から越えなくてはいけない。
  • 落とし穴に落ちない為のアクション⇒上司との心理的距離を縮める。

 

最後に

最近は社会の目が厳しく、「優しすぎる上司」って増えているのではないかと思います。

そして、自分も間違いなく「優しい」方の部類です。

しかし、部下側としてはそこに甘え過ぎず、

また、上司側としては短期の「パワハラで訴えられるかも」というリスクよりも、

長期的な「育成」を考えていかなければいけないと思ってます。