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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

上司が優秀すぎる場合に気をつけるべき3つの落とし穴。

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上司が優秀すぎる場合に気をつけるべき3つの落とし穴。

 

サラリーマンとして働く上で、誰が自分の上司になるか?というのは非常に大切な問題です。

 

僕自身は、新入社員時代にとても優しい上司のもとで働いていました。

ミスをしても怒られないし、結果を出さなくても何も言われない。

そんな日々に「このままでいいのか?」というモヤモヤ感も感じていました。

 

本当は、もっと仕事で結果を出していて、厳しい上司の元で働いた方が自分自身の成長につながるのではないか?という思いも持っていました。

 

人事部との面談でも、そのような趣旨の話をしていたところ、その数年後に社内でも期待が大きいポジションに異動となり、自分がとても優秀だと尊敬していた上司の元で働くことができるようになったのです。

 

これで自分は大きく成長できる!そんな思いに満ち溢れて4月を迎えました。

しかし、現実は思うようにいきませんでした。

 

過去に経験したことがない程の業務の幅広い業務量とさらにそこに高い質を求められました。

 

僕の頭はすぐに容量オーバーになってしまい、完全に思考停止。

そして、自己成長どころか自己嫌悪に陥ってしまったのです。

 

この時の自分を冷静に振り返ると、優秀すぎる上司を信奉するが故に、言われることがすべて正しいことやすべきことだと錯覚してしまい、混乱に陥っていた側面があったと思います。

 

今回の記事では、そんな経験から気づいた上司が優秀すぎる場合に気をつけるべき3つの落とし穴についてまとめてみたいと思います。

 

1.自己評価を高くもたない。

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当時の僕は、自分が優秀だと認められたから優秀な上司の元に配属されたというちょっとした過信がありました。

 

しかし、そんな自己評価とは裏腹に、毎日のように上司からは仕事のダメ出しを受け、何の成果も出せない日々を送ることになってしまいました。

 

この自己評価と上司の評価のギャップは、自分では埋めがたいものがあり、必要以上に自分があまりに無能だと勘違いしてしまうことになりました。

 

このように、自己肯定感がMAXに低い状態だと、当然ながら仕事のパフォーマンスは低下し、より低い評価を与えられるという負のサイクルに陥っていました。

 

無駄なプライドを持たず、最初からダメ出しを受けて当然という姿勢でいれば。そこまでの状況にはならなかったと今更ながら思います。

 

2.自分の意見を持つことを忘れない。

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1ミリの隙間もなく情報が整理され、マシンガンのように語られる論理は、それ以外の正解がないと部下に思わせるには十分すぎました。

 

つまり、部下である僕が何を意見しても、100%の確率で粉々論破されることは確定しているのです。

 

圧倒的な論破による精神的なダメージを受けることに疲れた僕は、徐々に自分で考えるということを放棄するようになりました。

 

そして、上司からの正解の回答をただ待つだけになるのです。

 

しかし、これは自己成長とは真逆です。

上司がいなければ何も判断することのできない単なる手足に過ぎません。

 

今だから言えることですが、仕事に100%の正解はありません。

例え論破されたとしても、自分の中での考えを持つ姿勢さえ忘れなければ、自分なりの価値を生み出せる機会は必ずやってくると思います。

 

3.優秀な上司からの評価=自己成長ではない。

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当時の上司からの評価とは、指示や命令に対する部下の忠実度合いが指標になっていたと思います。

数名の部下の中でも、より早く、より正確に上司の指示をこなしていた同僚が最も高い評価を得ていました。

 

一方で、僕はどれだけ自分で考えたものを成果として具現化できたか?という自己成長こそが評価の為には大切だと思っていました。

 

しかし、それはあくまで僕自身の成果であり、上司の成果ではありません。

上司は自分の成果になる為の行動を部下に期待するのです。

 

そこに、そもそもの考え方のズレが生じていたのかもしれません。

 

ただ、そこで感じたことは、そのような上司からどれだけ高い評価を得ていたとしても、それだけでは優秀な部下にはなれるが、優秀な上司には一生なれないと感じました。

 

当時の僕はマネージャーになりたかったので、上司からの部下としての評価は二の次にしてでも、次のステージに上がる為、より高い視点が獲得できる仕事に集中する方が大切にする考え方は、今でも間違っていなかったと思っています。

 

まとめ

優秀の定義は立場によって異なるということをこの経験に通して学びました。

上司(マネージャー)における優秀さとは、いかに部下に動いてもらうか?ということです。

 

つまり、部下としてはどれだけ真面目に優秀な上司の命令に従っていても、優秀な上司にはなれないということです。

 

この立場と求められる能力の違いを意識しながら仕事をするということは、自分自身が持つ目標に対する正しい行動や、日々の精神衛生においても大切なことだと感じます。