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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

清水の舞台から飛び降りる思いで購入した高級革靴で自分の価値観が変わった話。

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清水の舞台から飛び降りる思いで購入した高級革靴で自分の価値観が変わった話。

 「買い物が何よりの趣味。」

 

学生時代や社会人になりたての頃は、

そんな調子で自分の給料のほとんどをモノ(主に洋服や靴)に散財していました。

 

その結果、貯金は増えず、家の中は常にモノで溢れていても、愛着の持てるモノは少なく、結果的に幸せじゃない。という状況でした。

 

そんな僕の状況を変えてくれたのが、

1足の靴でした。

 

社会人2年目の時です。

当時、ビジネスファッションに割とこだわっていた時期でした。

 

その時に、出会ったのがオールデンというアメリカの老舗ブランドの革靴です。

コードバンという希少素材を使った独特の艶めかしいツヤ感と、エイジングと呼ばれる経年変化は素晴らしく、すっかり魅了されてしまったのでした。

 

しかし、メンテナンスを繰り返せば10年以上履くことができますが、

靴1足で10万円以上という価格は、当時の僕にとっては一括で支払える代物ではありませんでした。

 

でも、「絶対欲しい!」という気持ちは変わらず。

毎月の給料から1万円ずつ貯金をして、なんとか購入することができました。

 

どちらかと言えば、衝動買い派だった僕には、一つのモノが欲しいという思いを持ち続け、コツコツお金を貯めるという行為は、初めてでした。

 

そして、清水の舞台から飛び降りる思いでオールデンを購入して使用した中で、変わった価値観があります。

 

その時から、買い物をする時の自分の価値基準が大きく変わったのです。

今回の記事では、その価値基準について3つにまとめました。

 

1.長く使うことができるか?

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一つのモノと長く向き合いたいという気持ちが芽生えました。

 

使い捨てや一過性ではなく、修理やメンテナスを繰り返して、

自分の思い出や歴史をモノと重ねていくことに価値があるような気がするのです。

 

そうした記憶を呼び起こしてくれる汚れやシワ、キズなどにはむしろ愛着すら湧きます。

 

iPhoneも本体の裏側は、カバーをしないとキズが付きやすい表面の素材感ですが、

それは、「あえてキズが付きやすい」ようにしていて、ユーザーが唯一無二の自分だけのiPhoneにしてもらうため。というステーブジョブズの美学が込められているという話を聞いたことがあります。

 

その話を聞いて、自分もiphoneはカバーをせず、小さなキズがついても気にしないような使い方をしています。

 

そして、長く使っていく為には、値段は安くてもつくりが中途半端なものよりは、

多少高くてもつくりにこだわったものの方が、結局トータルでかかる出費は安く済む場合が多いと思います。

 

2.普段使いのイメージができるか?

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どんなに良いものでも、使わないでずっと大切にしまっているのは、

もったいないと思います。

 

せっかく高価なものを買ったのに、年に1回や2回しか使わないのであれば、

宝の持ち腐れです。

 

例えば、普段は安物の洋服を着て、特別な日だけ高価なものを身に付けるという人も多いですが、僕は良いものでも普段からガンガン使い倒せるイメージが持てるものだけを選ぶようにしています。

 

常に高級品を身に付けていたいという思考ではなく、普段使いの頻度の高いモノほど、投資をすべきという考え方です。

 

それは、靴、鞄、デニム、時計などです。

逆に使用頻度が高くても、消耗が激しいものにはあまりお金はかけないようにしています。

 

それは、下着、靴下などです。

 

また、普段使いのイメージができないものや、特別な日だけにどうしても使ってみたいものに関しては、今の時代、多くのものがレンタルやサブスクで、お試しをすることができます。

 

そのようなサービスを利用して、イメージを確認したり、特別な体験をしたりすることを意識しています。

 

3.保管する場所が確保できているか?

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保管する場所を用意しておくことは、意外と大切だと思っています。

 

こんな経験はないですか?

ショップなどでとても魅力的に見えていた商品が購入して家に持ってきた途端、

急にみすぼらしく見えてきてしまった。

 

僕も同じような感覚を覚えたことがあります。

それは、なぜか?自分なりに考えたところ、こんなことが思い当たりました。

 

・ぎゅうぎゅうパンパンのクローゼットに入れている。

・散らかったテーブルの上に置きっぱなしになっている。

・玄関に乱れた状態で置かれている。

 

このような状態を回避するために必要なことは、

「モノに住所を与える」ということだと思います。

 

まず、住所がつけられないほど、散らかった場所に置かない。

整頓をして住所を付けられる場所をつくる。

 

どうしても、場所が空かないのであれば、「捨てる」という選択肢も必要かもしれません。

 

僕の場合は、クローゼットの中に掛けるハンガーの数や、シュークロゼットに入れる靴の数を決めるようにしていて、新しいものを購入してそれ以上収まらなければ、その分何かを捨てるようにしています。

 

そうすることで、

 

・コンディションの良い状態で保管され長持ちする。

・場所がすぐわかり日常使いの頻度が上がる。

⇒モノと長く向き合える。

 

こんなことを感じています。

 

まとめ

今回ご紹介したことを実践するようになってから、

自分の生活もかなり変わりました。

 

・ムダ使いがなくなった。

・部屋のモノが減った。

・お金を別のことに使えるようになった。

 

長く向き合える良いモノは、決して値段が高いものがすべてではないと思います。

 

自分の生活や価値観とフィットするか基準を持って、

これからも身の回り投資を行っていきたいと思います。