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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

好き嫌いが激しすぎる上司の下で、したたかに生き抜いていく為の考え方。

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好き嫌いが激しすぎる上司の下で、したたかに生き抜いていく為の考え方。

 

「パラハラで訴えてやる!」

 

入社してまだ数年目の時、上司があまりに好き嫌いが激しい人で、

精神的にかなり苦しい時期に、心の中で上司に対していつもそんなことをつぶやいていました。

 

自分は精いっぱい仕事をしているつもりなのに、

毎日のように罵声を浴びせられ、長時間労働が延々と続く。

 

一方で、上司に気に入られている後輩は、そこまで仕事をしていなくても、

定時ぴったりには上がっていく。

  • 嫌いな人には厳しく、
  • 好きな人には優しく、

そんな状況に、とても理不尽さを感じていました。

 

嫌われていない人のある共通点

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しかし、その上司の下で働き始めて三か月目くらいのタイミングで、

あることに気が付きました。

 

それは、上司が「好き嫌い」を判断しているのは、その人の「人格」ではなく「行動」かもしれないという仮説です。

 

当初、僕は自分が上司とうまくやれない理由はその人格であると決めつけていた節がありました。

 

上司が好きなタイプは、

体育会系で、社交的で、ユーモアセンスに富んだ人が好みで、

僕のような、

内向的で、声が小さく、まじめなタイプは嫌いなのだと。

 

確かに、上司は前者のようなタイプの部下で周りを固めていました。

しかし、その印象が強すぎて後者のタイプながら上司とうまくやっている人を見逃していました。

 

そのような後者のタイプの人の行動を徹底的に観察することで、

ある共通点を発見したのでした。

 

行動を変えたら態度が変わった

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上司とうまくやっていく為に必要な行動の共通点は、

ずばり「スピード」でした。

 

とにかく、その上司は何においても「スピード」を重視していたのです。

 

一方、嫌われていた頃の僕は、怒られることを恐れて、上司への報告をできる限り後回しにして自分のなかでの精度を高めようとしていました。

 

しかし、自分の中の完成度と上司の納得度は決して比例しません。

7~8割の完成度の報告も、時間をかけて練りに練った10割の報告も、

リアクションは対して変わらず、同じような指摘を受けるのです。

 

どうせ、怒られるならば当たって砕けろという思いで、

ある日、試しに、前日の退社直前に指示された「やや重めの仕事」を、

徹夜して翌日朝イチに提出してみました。

(今では決してそんな無茶しませんし、おすすめもしません。)

 

すると、過去にないくらい良い上司の反応が得られました。

内容はさておき、その「スピード感」が評価されたのだと思います。

 

この経験を元に、とにかく「スピード重視」の仕事スタイルを確立することで、

上司からのパワハラを回避することができるようになりました。

 

最優先事項を上司と一致させる。

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今回紹介した上司は、たまたま重視するポイントが「スピード」でした。

もちろん、その他多くの人もみな「スピード」を重視するワケではないと思います。

 

  • 計画性重視
  • 個人の思い重視
  • 人間関係重視

 

しかし、いわゆる部下をコントロールしたがるパワハラ系の上司に関しては、

その人の「最優先事項は何か?」というポイントを押さえ、働くことが共通して重要なことではないかと思います。

 

まとめ

自分の思い通りに動かない部下は排除するというようなパワーマネジメントスタイルは、今後は衰退していくと思います。

 

なぜなら、それが成功するのは、上司が「答え」を持っている時に初めて有効に発動する力だと思うからです。

これからの予測不能な社会の中で、間違った方向に全力で舵を切っていくことは、

全員で滝つぼに落下していくのと同じです。

 

もし、今後も化石のようなパワー系の上司と巡り合ってしまった時の護身術として、

その上司からのパワハラを回避しつつ、自分が正しいと思う方向へも少し舵を切りながら働くことが大切ではないかと思います。