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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

上に媚び、下を踏み台にするサイコパスな上司とどう向き合うべきか。

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上に媚び、下を踏み台にするサイコパスな上司とどう向き合うべきか。

 

部下の手柄は上司のもの。

上司の失敗は部下の責任。

 

 

そんな半沢直樹の世界に登場するような、血も涙もないスタイルを地で行く上司と働いた時の話です。

 

一緒に働いている期間に、プライベートな会話という会話はほとんどなく、

指示や命令だけのやりとりを中心に過ごしていました。

 

僕ら部下には、終始冷たい目線でむすっとしているその人が、

自分の上司や取引先だけに見せるあふれんばかりの笑顔は、

見るたびに背筋が凍りつきそうになりました。

 

しかし、会社というのはおかしいなもので、

そういうあからさまな態度を取っている人が出世をしていくのです。

 

自分はその上司のことが決して好きになれませんでしたが、

会社という組織においては、好き嫌いではなく、上司・部下の関係になってしまった時点で、

嫌でも一緒に仕事をしていかなければいけません。

 

今回の記事では、僕自身がその上司と仕事をしたことで、

感じたことをまとめていきたいと思います。

 

1.上司からの信頼は絶対的

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僕のサイコパスな上司は、上司の上司…つまり部長に大変気に入られていました。

 

彼は常に部長の飼い犬のようにぴったりくっつき、

オジサン同士でじゃれ合っている様子は、とても奇妙なものでした。

 

そもそも、彼は会社での自分の使命を「上司に気に入られること」だと勘違いしていたように思います。

 

だから、毎日「どうすれば部長に気に入られるか」ということに全力を尽くしていたのでした。

 

部長が右と言えば、右。左と言えば、左。

そこにどんな理不尽や無謀さがあっても、

徹底的にそれを成し遂げようとしました。

 

それ故、部長からは絶対的な信頼を得ている様子でした。

 

2.部下のことを人間とも思わない。

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部下の気持ちやモチベーションなどまるで関係ありませんでした。

なぜなら彼にとっては、部下とは自分の持つ手駒のような存在だからです。

 

特に、そのように感じた出来事は2つです。

 

1つは、言うことが全く変わってしまうということです。

 

昨日は、取引先A社との商談資料をまとめといてくれ。

と言ったかと思えば、

翌日は、やはりA社はもういいからB社の資料をまとめといてくれ。

というようなことや、

 

ある日は、顧客戦略を中心にやっていく。

と言いつつ、ある日は宣伝戦略が必要だ。

と言い始める。

 

その一貫性のなさに、自分たちの仕事は「上司が部長に気に入られるためだけの仕事」をやらされている感覚をぬぐえずにいました。

 

もう一つは、部下に対しては否定しかないしないという点です。

 

彼は完全に「出る杭を打つ」タイプの人間でした。

部下からの提案は、すべて否定から入りました。

どんなクリエイティブなアイデアでも、ボロクソに言い放ち、

決して、部下のアイデアを受け入れようとしませんでした。

 

しかし、優秀な部下が否定をされながらも改善を続け、

イデアが少し軌道に乗ると、上司は手のひらを返したように、

「それは、俺の指摘があったからこそ良くなったんだ。俺のおかげだ。」

と部下の成果をすべてかっさらっていくのです。

本来であれば、評価を受けるべき人が虐げられ、何もしていない上司だけが評価される。

こんな矛盾が生じていました。

 

そんな様子を見て、本当に血も涙もない人だな。と感じていました。

 

3.自分と同じ属性を好む。

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そんなサイコパスな上司が唯一気を許していたのが、

自分の同じ属性の部下でした。

 

自分の命令には絶対な「イエスマン」であり、

常に側近のようにぴったりとくっついているタイプの部下です。

 

やはり、人間の性質として自分と似たタイプで周りを固めたいという心理があるのかもしれません。

 

しかし、そのように周りを固めている部下たちも、

本心から忠誠を誓っているわけではなく、恐怖心や自己防衛のためにそのようにしているのでした。

 

そのような虚無感の漂う職場からは、創造性や楽しさが生まれるはずもなく、

ただただ虚しさだけが生産される日々が続いていました。

 

まとめ

僕自身がサイコパス上司と仕事をしている中で、

心に誓っていたのは「完全に自分をころさない」ということです。

 

正直、このような現場では、「完全に自分をころす」ことで、

思考停止してしまった方が、楽だったとは思います。

 

しかし、そうすることで、もう二度と今の自分には戻れないような気がして、

「ある程度」の部分で踏みとどめていました。

 

その選択が正しかったか、間違っていたかはわかりませんが、

なんとか1年でその上司の元を離れ、よりやりがいを感じることができる職場へ異動できたことは幸いだと思っています。