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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【まるで軍隊】恐怖政治による徹底管理型上司の特徴とその対応方法について。

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【まるで軍隊】恐怖政治による徹底管理型上司の特徴とその対応方法について。

 

パワハラなどの問題が社会的に大きく取り上げられるようになり、

社内コンプライアンスが見直される昨今です。

 

しかし、いまだに大企業においても地方支店や、中小企業においては、

過去の日本企業ゆかりの軍隊方式を継承し、パラハラ同然のマネジメントが

まかり通っている現状があると思います。

 

僕自身も本当に直近まで、そのような上司の元で働いており、

恐怖政治によって組織が動かされている現場に身を置いていました。

 

今回の記事では、そこで感じた徹底管理型の上司の特徴とその対応方法について

まとめていきたいと思います。

 

 

恐怖による支配。

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僕も数十人の部下を持ちマメジメントをする中で感じていることは、

 

  • 部下は自分が思うように動いてくれない。
  • 部下は自分の見たいこと、聞きたいことだけしか頭に入っていない。
  • 部下に自分の意図をうまく伝えるのは工夫と時間が必要。

 

しかし、それらを一瞬にして解決する方法があります。

 

それは、恐怖で支配することです。

 

上司が怒るということは、部下にとってはとてもストレスがかかることです。

そして、「怒られたくない」という恐怖心に突き動かされた部下は、

忠実に命令に従うしかないのです。

 

最も恐ろしいことは、

 

「上司の言っていることは間違っている。」

「自分にはこんな考えがある。」

 

という建設的な意見を持っている一部の少数派の部下が、

「怒られたくない」という考えをもった大多数の部下によって自然淘汰されてしまうという現象が発生ことです。

 

このように支配された組織は、上司の指示のもと一挙手一投足がマニュアル化され、

どんどん考えや行動が硬直化していきます。

 

なぜ、恐怖による支配は進んでしまうのか?

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徹底的に恐怖政治を展開する上司には、

一種のテクニックのようなものがあるように感じます。

 

それは、「重箱の隅をつつくような指摘」によって罪に意識を植え付ける。

という方法です。

 

人は1度何か失敗してしまったら、

どこかで挽回しなければいけないという心理を持っています。

 

上司からの印象が悪くなってしまったら、

何か良い印象を受けることをしなければ。と思います。

 

この心理を利用して、特に指導する必要もない部下であっても、

無理やりあら捜しをして、叱責するのです。

 

そうすると、部下としては「どこかで挽回しなければならない」という心理になり、

その後、仮に理不尽な命令が下されたとしても、名誉挽回を大命題にして、

それに従ってしまうのです。

 

そして、その行動を褒められようものなら、

次からはどんな命令にでも従う忠犬になっていくのです。

 

このように、洗脳型の支配マネジメントは進んでいくのです。

 

恐怖政治の弊害とその対応方法。

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最も大きな弊害は、「自分で考えなくなる」ということです。

 

恐怖政治の元で働いていた時の同僚との会話では、

常に主語が上司でした。

 

「〇〇さんはなんて言ってる?」

「〇〇さんに話は通した?」

 

 

常に上司の逆鱗に触れないかが行動の基準になり、

「顧客にとってはどうなのか?」という視点が完全に抜け落ちていました。

 

当然ですが、このような働き方を続けている組織の業績は、

どんどん落ちていきました。

 

時代の流れには全くついていけず、これまでと同じことを徹底して行っていたためです。

 

では、このような状況に対応する為にはどうすればよいのでしょうか。

 

僕が一番大切にしていたのは、「鈍感力」です。

 

決して、上司からの指示や命令を無視するのではなく、

一応は聞くものの、真正面から受け止めないということです。

 

逆らわず、従わず。

 

仮に激しく叱責されたとしても、

それは上司自身が自分のマネジメントを効率する為の単なる手段なのだ。

と思うことで、自分のメンタルを保ちました。

 

そして、上司からの指令には表面上従いながらも、

水面下では本当に自分が正しいと思う仕事をする。

 

ということを意識していました。

 

まとめ

今回の記事で紹介した上司は、その後社内でも問題となり、

現在は左遷を受け、どこかで細々と仕事をしています。

 

やはり、現代のような激動の時代において、恐怖を利用してトップがたった一人で部下を率いていくというスタイルは、崖の下に全員を道連れで真っ逆さまに落ちていくようなものだと思います。

 

これからは、より分散的な働き方が求められるのだと思います。

その為にも、一人一人が自立的に「考え」を持って行動をしていかなければいけません。