大企業という組織における仕事のストレスとはどこからくるのか?
大企業という組織における仕事のストレスとはどこからくるのか?
今月は仕事が本当に忙しい。
そして、ブログがほとんど更新できていないことに焦っている。
今日はようやく少しだけ時間に余裕ができたので、まさに今、僕が向き合っている仕事におけるストレスという問題について考えてみたいと思う。
そもそも、これまで僕自身、仕事に対してそこまでストレスを抱え込むといった経験は少なかったようにも思う。しかし最近では、年齢とともに会社での立場が上がったり、後輩や部下ができたりしたことで、明らかに「ストレスを感じている」という自覚を持つようになってきているように感じる。
この記事を通してその根本的な原因について考えることで、自分自身の精神的な安定を取り戻したいと思う。
人生観の変化
20代の頃は、持てる時間のすべてを仕事に捧げることに何の違和感も持っていなかった。
睡眠時間を削ろうが、食事を食べ損ねようが、全く気にしなかった。
どんな理不尽な仕事も、一言も文句を言わずこなした。
それは、もちろん体力があったから。ということもあるだろうが、現在と最も異なるのは、「頑張れば必ず報われる」というマインド面である。
僕の会社では、ある一定の役職まで到達すると、収入が一気に増加する形態になっている。そして、社内では常にそこまで昇格することが価値であり、20代のうちの頑張りがそれを決めると葉っぱをかけられ続けてきた。なので、僕と同様のモチベーションを持っていた同期も多かったと思う。
現在、僕もそれなりに役職と収入が上がった。そして、気づいたことがある。それは、自分にとって本当に大切なものは、すべて自分の内側に既にあるということなのである。
それは何か?
それは、時間、体力、健康だ。
将来的にどれだけお金が溜まったとしても、果たしてその時に、上記の3つが必ずしも充実しているとは言えない。
「人生で一番若い瞬間は今である。」という言葉がある。
その言葉の通り、今持ちうるリソースを大切にして、過ごすことこそ幸福な人生だと思う。
仕事の変化
しかし、組織というのは容赦なく仕事を与えてくるし、マネジメントの仕事というのは、まともに向き合っていたら一生終わることの無い仕事が何本も並列に走っている。
だからこそ、若く実務を担当していた過去のように、自分が限界を迎えるゴールまで突っ走ればいい。という短距離走的な仕事ではなく、アクセルとブレーキを交互に踏みかえながら長距離を走っていくような仕事が求められる。
この全力疾走できない感覚。
こまめにブレーキを踏まなければいけない感覚。
これらの小さなストレスの積み重ねが、ボディーブローのように効いてくるのである。
その上で、自分にとって大切な時間や体力、健康を守るということ。も仕事に向き合いながら常に意識をしないといけない。
持つべき考え方
「アクセルとブレーキの踏みかえの回数を減らす」
ということだと思う。
文字通りアクセルとは、行動。
ブレーキとは、立ち止まって考えることだと思っている。
自動車も出来る限り踏みかえの回数を減らす方が、燃費が良くなるように、人間も行動と思考の切り替えを減らした方がストレスは減るように思う。
その為に必要なことは、しっかり思考をして、できるだけ無意味な行動はしない。つまり行動に意味を持たせるということが必要なのだと思う。
例えば、自分のもとにある仕事が舞い込んできた時に、以下のようなプロセスで考えることが大切だと思う。
- 第1に、その仕事が自分たちの長期的目的やビジョンに対して意味のあるものか?意味のないものか?の判断。
- 第2に、意味のないものである場合、やめてしまうのか?それでもやるのか?の判断。
- 第3に、それでもやる場合、それがもたらす具体的な意味合いは何か?そして、それはいつ、誰に任せるべきか?
このような思考のプロセスを繰り返すことで、以下のようなメリットを得ることができる。
- 自分たちの目指す姿が明確になる。
- 不要なものをやらなくて済む。
まとめ
ストレスから解放される為には、やはり「考えること」から逃げてはいけないと改めて感じた。また、「考える時間」を確保することも同時に大切なことだ。
ついつい、ストレス発散というのは、頭をからっぽにして感覚的な快楽を追求する方向に生きがちである。もちろん、それも多少は必要なことだと思う。
しかし、それではごく短期的な解決にしかならない。
本質的に自分の抱えるストレスを解消しようと思うのであれば、しっかりと事実と向き合い、考えることを忘れてはいけない。
そんな自分にとっても教訓になることを記事を書きながら感じた。