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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【コーチング】コミュニケーションスタイルの4タイプ。

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マネジメント職として、

初めて部下を持った時に思った時の事です。

 

当たり前のことですが、

部下には様々なタイプの人がいます。

 

画一的な指示や支援では、チームメンバーに

自分の考えていることをうまく伝えることができませんでした。

 

もちろん、「一人ひとりにあった言葉を考える」ということを

した方が良いかな?と思ったこともありました。

 

しかし、他にも様々な業務もある中で、

僕が受け持った約50名というメンバーに対して、

一人ひとり詳細な性格の分析をする時間は残念ながらありませんでした。

 

非正規やアルバイトのメンバーは別にして、

正社員だけでも時間をかけようか?とも思いました。

 

しかし、メンバーは非正規やアルバイトがほとんどです。

彼ら、彼女らをないがしろにするわけにもいきません。

 

そんな時、役に立ったのが、

CSI(Communication Style Inventory)

という考え方です。

 

この考え方は、

「コミュニケーションスタイル」によって人を4つに分類する。

というものです。

 

100人10色な人間のタイプをアバウトに4つに分けることで、

大まかなコミュニケーションの指針にすることができます。

 

このタイプを意識することで、

部下への理解が深まったと同時に、

自信をもって働きかけができるようになったと自分では思っています。

 

今回は、その4タイプについて特徴や対応方法について、

解説していきたいと思います。

 

 

コミュニケーションスタイルの4タイプ

 

CSIの考え方に基づくと、

以下の図のような形でコミュニケーションスタイルを分類することができます。

 

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自己主張と感情表出の2軸のマトリクスで表現されます。

 

  • 自己主張は、上に行くほど強くなり、下に行くほど弱くなります。
  • 感情表出は、右に行くほど高くなり、左に行くほど低くなります。

 

4タイプの特徴と対応方法

 

コントローラー

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コントローラータイプの特徴

統率力やリーダーシップがあり自分のことが大好きなタイプです。

一方で、何事もトップダウンで決めたがるため、

自分に従う人間で周囲を固めたがることが特徴です。

 

コントローラータイプの対応

相手を支配したいという思いが強い故、

自分が指示をされることを嫌います。

もし、コントローラータイプに指示をすることがあれば、

ストレートに直球で伝えることがおすすめです。

 

また、感情はそこまで豊かではないので、

褒められるのはあまり好きではありません。

 

 

プロモーター

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プロモータータイプの特徴

仕切り役で、注目を集めることが大好きなタイプです。

新しいことへの挑戦や、アイデアを出すことが得意なことが特徴です。

 

プロモータータイプの対応

プロモーターと話す際は、理屈は不要です。

壮大な夢から語ることが、良いコミュニケーションのきっかけとなります。

否定的な言葉は好みません。

とにかく、大げさに褒めてあげることを喜びます。

 

サポーター

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サポータータイプの特徴

人間関係を重視するいい人タイプです。

小さな気配りや気遣いに長けていることが特徴です。

 

サポータータイプの対応

関係性を大事にしている故、

本人自身の事も認めてあげるという合意形成が大切です。

また、結果よりもそのプロセスを褒めてあげることがポイントです。

仕事は丸投げするよりも、常にフォローを入れてあげることで、

円滑に仕事を進めることができます。

 

アナライザー

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アナライザータイプの特徴

何事にも慎重な分析家タイプです。

現実に立脚した計画性や利益を重んじ、

プライベートはあまり語らないタイプです。

 

アナライザータイプの対応

急に意見を求められることを苦手とします。

客観性の高い事実に基づく内容や、

質問の範囲を狭めて質問することで円滑なコミュニケーションが可能です。

また、何かを褒める際は、単純に褒めるのではなく、

具体的専門性を評価されることでモチベートされます。

 

考察

皆さんはどのタイプに該当するでしょうか?

 

僕は自分の事は、「サポーター」寄りの「アナライザータイプ」かな?

と思っています。

 

誰にでも言えることかもしれませんが、

4タイプのど真ん中にプロットされるということはなかなかありません。

 

それぞれのタイプの要素が入り混じって、

人格が構成されているのだと思います。

 

それを理解することで、

フレームに捉われすぎない柔軟な対応ができるのではないかと思っています。

 

僕自身の経験としては、

「プロモーター」タイプの部下とのやり取りで、

とても苦労した経験があります。

 

「アナライザータイプ」の僕は、自分の思いも現実的な理論をベースに伝えたい方なのですが、それが全く響かず、コミュニケーションもかみ合っていませんでした。

 

そこで、自分の中の「サポータータイプ」の要素で、

相手の話にも熱心に耳を傾けて理解しようとしたところ、

少しずつ距離が縮まったという思い出もあります。

 

これからも、

コミュケーションの必須フレームワークとして活用していきたいです。