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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

気難しい上司と1on1ミーティングしたら予想以上に良かった3つのコト。

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気難しい上司と1on1ミーティングしたら予想以上に良かった3つのコト。

 

1on1ミーティング

 

ご存じですか?

一方的に、上司が部下に対して仕事の話を中心に話をする従来の面談と異なり、上司と部下が1対1の双方向で仕事以外の話も含めて対話するという形式のものです。

 

ヤフーで導入されてから、職場コミュニケーションの活性化や会社の業績にもつながるということで火がつき、書籍なども出版されています。

僕もこの本は読んで、1on1ミーティング自体に非常に魅力は感じましたが、一方で自分の会社にあてはめた時、こんな課題を感じました。

 

  • そもそも上司が聴く姿勢を持っていない。
  • 業務時間中に、仕事以外の雑談の時間をわざわざ取るという風土がない。
  • 上司一人当たりの部下の数が多すぎて回らない。

 

これらが可能なのは、平均年齢も若く、オープンマインドを持った超ホワイト企業だと思っていました。

 

ところがその翌年、昭和気質で固定観念の塊のわが社の人事部が、本気で1on1ミーティングを導入するという話が舞い込んでいきました。

 

前述した通りの理由で、うちの会社では絶対うまくいかないだろう。

と僕はネガティブに感じていました。

 

ちょうどその時の僕の上司は、部下の言うことなど絶対聞いてくれない、絶対に自分のやりたいことを押し通す気難しいタイプのベテランマネージャーだったこともあります。

 

しかし、会社は僕が思っていたよりも本気で、外部の会社を導入し、1on1ミーティングのレクチャーやバックオフィスの整備が行われるようになりました。

 

そして、月1回のペースですが、気難しい上司との、1on1ミーティングがスタートしました。

 

前段が長くなりましたが、結論からお伝えすると「1on1ミーティングはかなり良い」というのが、僕の実感です。

 

その理由について、この記事では、自分・上司・チームという3つの目線で掘り下げて考察したいと思います。

 

「発言がしやすくなった」(自分にとって良かったコト)

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これまで上司とのコミュニケーションはすべてがダメ出しでした。

部下のダメなところを指摘するというのは、もちろん上司の仕事です。

 

しかし、僕にとってはダメなところをいくら指摘されても、マイナスがゼロになるだけです。

どうすれば、プラスになるのかがイマイチ掴めていませんでした。

 

しかし、1on1ミーティングでは部下に対する否定は御法度です。

そうしたルールの中で、無理やりにでも上司は僕の褒めポイントを見つけようとしてくれるのですが、それがかなりヒントになりました。

 

つまり、上司が「良い」と思うツボはどこなのか?

僕に何を求めているのか?ということが実感できたことで、これまではダメ出しをびびって発言ができなかったようなことでも、自分から発言がしやすくなりました。

 

「上司と部下の距離感が縮まった」(上司にとって良かったコト。)

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上司も完璧な人間ではありません。

ですが、プライドが邪魔をしていたのか、部下に何かを尋ねるということはこれまでほとんどありませんでした。

 

しかし、1on1ミーティングでプライベートなことや砕けた話をするなかで、距離感が縮まり、上司から部下に対して「〇〇について教えてくれない?」というような場面も増えてきました。

 

実際の仕事にも、双方向性が出てきたと感じています。

 

「新しいアイデアが出やすくなった」(チームにとって良かったコト。)

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上司にとっても、部下にとっても、「こんな発言は微妙かな?」とこれまで控えていたような発言もできるようになってきました。

 

例えくだらない発言でも、きちんとコミュニケーションの土壌が出来ているメンバー間だと、それを起点に話が広がり、新しいアイデアに結びつく。

ということも出てきました。

 

そこで感じたのは、1on1ミーティングの基本である、否定するのではなく、肯定する。

という考え方です。

 

まずは肯定をするというちょっとのスタンスの違いで、大きく職場の雰囲気は変わったことを実感しました。

 

まとめ

1on1ミーティングが良かったと理由を集約すると、

それは「相手を知ることができる」ことだと思います。

 

普段の仕事だと、業務遂行能力の面に偏って見られがちです。

 

しかし、それぞれの人の生活、心理、思考…

そのような多面的な背景を知れば知る程、

どうしてその行動に至っているのか?がわかるようになってきます。

 

それは、上司も部下もお互いだと思います。

 

良い仕事には、相互理解が不可欠。

ということを感じさせられた出来事でした。