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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

人によって態度を急変させる上司との向き合い方について。

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人によって態度を急変させる上司との向き合い方について。

 

「会社にいくのがつらい。」

 

入社からしばらくは仕事がどれだけ大変でも、仕事に対するモチベーションは比較的に高めに保って働いてきました。

 

しかし、ある年度において、急激にそのモチベーションが低下してしまいました。

その原因は、仕事量が増えたからでも、責任が大きくなったわけでもなく、多くの人がそうであるように、「人間関係」における悩みからくるものでした。

 

その時は、毎日のように自分の上司から人格否定のような言葉を浴びせかけられていました。

 

その上司は、その頃まだマネージャーになりたてで、僕よりも数個だけしか年齢が変わらない上司というより先輩くらいの存在でした。

 

まだ、僕はその先輩がマネージャーになる前から、お互い顔は知っていて、その頃はわりと対等に仕事のやりとりも行っていた間柄でしたが、昇進をした途端に急激に態度が変わってしまったように感じました。

 

初めの頃は、どのように行動すれば、どんな風に発言に気をつければ、上司から嫌われないように済むだろうか?

 

「とにかく上司と良い関係性を築きたい。」そんなことばかり考えて仕事をしていましたが、上司との関係性はより悪化していく上に、仕事自体もうまく回らなくなってきてしまいました。

 

その結果感じたことは、「もはや、どうあがこうと、自分が自分という存在である以上は上司の態度は変わらない。」こんな諦めの感情が芽生えてきました。

 

仕事のモチベーションも低下し、ミスも増えました。

すると、上司からは絶好のつるし上げのターゲットにされ、僕が何かミスをすると、職場内で見せしめのような扱いを受けるようになりました。

 

部下には決して見せなかったもう一つの上司の顔。

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「そろそろ、仕事辞めようかな…」

 

そんな風に思っていた時に、たまたま管理職クラスだけが集まる会議が行われていた会議室の前を通りかかりました。

 

ちょうど会議が終わったタイミングのようで、バラバラと解散をしている様子でした。

 

自分の上司と鉢合わせしたらイヤだな。…

 

そんなことを思いながら、足早に会議室を横切ろうとした時、ふと部屋の中に上司の姿が目に留まりました。

 

部屋の中では、いつも自信満々なはずの自分の上司が小さく背中を丸めて、部長や他の担当の先輩マネージャーに平謝りしていました。

 

「そんな考えだからお前はダメなんだ!」

「何回言えばわかるんだ!」

 

「すいません…すいません…」

 

「誤ることしかできないのか?お前は!」

 

部屋から聞こえてきた叱責は、まるで自分が上司から言われているようなセリフでした。

 

上司が何をしたかは知りませんが、恒例のやり取りのようにも見えました。

このやりとりを見て、僕はこれまで自分が悩んでいたことがなんだかバカバカしくなりました。

 

「なんだ、あなたも同じ目に遭っていたんじゃないか?」と。

「単純にそのストレスをぶつけると対象として僕を選んだだけなんじゃないか?」と。

 

だとしたら、言われることを正面から受け止める義理などない。

自分が正しいと思うことは、はっきり言って行動もしよう。

 

そう思うと、ずいぶんと心が楽になりました。

 

そして、何を言われても、自分の意思を貫くという意識に変えたことで、上司と適切な距離を保つことできるようになり、口うるさく人格否定をされることも減りました。

 

ただ、最後まで良好な関係を築くことはできませんでしたが…

 

僕が昇進して変わったこと。

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その翌年、僕もようやく管理職に昇進をしました。

 

そして、元上司と近い部署で働くことになったのですが、衝撃的なことが起きました。

 

長らく僕の人格否定をしてきた元上司が、すごく丁寧かつ謙虚な態度で、関わってくるようになったのです。

 

その急激な態度な変貌ぶりに、僕はますます彼のことが苦手になってしまいました。

結局、彼にとって人を見るモノサシは立場や役職なんだと。

そんな風に感じたのでした。

 

この経験から学んだこと。

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立場や役職だけで人を見ると、結局は自分が損をする。ということです。

 

「人を上にみること」で人間関係の構築ばかりに意識がいってしまい、仕事の本質を見失ってしまいます。

 

一方、「人を下にみること」でどんなことをしてもよい対象のように人を捉え、部下からの信用を無くしてしまいます。

 

結果的に大切なことは、どんな立場であろうとも、自分がすべきことや正しいと思うことに対してまっすぐに向き合うということなのだと思います。