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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

自分のポリシーを曲げない頑固すぎる部下と衝突しない為の考え方。

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自分のポリシーを曲げない頑固すぎる部下と衝突しない為の考え方。

 

マネジメントをしていると、様々なタイプの部下がいます。

 

現場で起こる様々な業務やトラブルを乗り越えていく為には、それぞれの場面ごとに最も力を発揮できる人間を見極めて仕事を采配することはマネージャーとしての大切な仕事の一つです。

 

その中でも、仕事の采配において難しいと感じることは、仕事の中で確固たるポリシーを持っている部下に対して「チームとしての最適な動き」をしてもらうことです。

 

彼ら彼女らは、自分のポリシーに沿った仕事ではとても優れた成果を残してくれます。しかし一方で、自身が納得できない仕事に対しては、いくら周囲が説得を試みても、それはできません。とはっきり言います。もしくは、組織が求めている目的をはき違えて、自分の考え方を優先してしまい、大きな失敗に陥ってしまう。

 

そんな諸刃の剣でもあると思っています。

マネージャーとしての僕の役割は、ポリシーを持った部下の尖りを削って丸くすることではなく、それが上手く刺さる方向に指針を出してあげることだと思っています。

 

ポリシーが強く頑固な部下と成功も失敗も繰り返した中で感じた「衝突」ではなく、「能力を十分に活かす」ためのポイントについてまとめてみたいと思います。

 

ポリシーが強く頑固な部下の能力を十分に活かすためのポイント

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褒める

組織の中で働いていると、「長い物に巻かれる」「出る杭は打たれる」という原理に流されて自分の考えを持てないという人は多いです。

 

そして、何より僕自身にもそのような反省があります。

 

そんな会社組織で働く中で、自分の曲げないポリシーを持っているということだけで、十分評価に値することだと思っています。

 

まず大切なことは、本人たちが大切にしていることを認め、その考え自体を評価することです。

 

背景を理解する

彼ら彼女らはなぜそのような価値観を持つようになったのか?

その背景の理解も欠かせないと思います。

 

それを理解することで、本人たちとの心の距離を縮めると同時、どんな仕事を采配した場合に一番ポテンシャルを発揮できるか?また、どんな仕事を与えてはいけないか?を把握することができるからです。

 

実際の部下の例

部下のFさんの場合…

過去の先輩から「自分に与えられた仕事は絶対に自分でやり切る」というポリシーを強く受け継いでいました。Fさんはその信念に従い、自分が任された仕事だと認識したものについては、決して他人に譲らず、自己完結を徹底していました。

 

僕がFさんと仕事をする上で大切にしていることは、キャパシティ以上の仕事を与えないということです。どうしても自分でやり切りたいFさんがキャパオーバーしてしまうと、もはや誰も途中からではフォローできなくなってしまうからです。

 

部下のAさんの場合…

Aさんは「新しいことへのチャレンジ」が最大のポリシーでした。学生時代から自分なりのアイデアや独創性で評価を得てきた経験を大切にしていました。

 

Aさんと仕事をする上で大切にしていることは、アイデアの実行は別の人に任せるということです。組織において新しいことをするということは、既存の様々な規定の確認や社内での調整が必要です。それはそれで、また別に適任となる役割部下がいます。とにかくAさんにはクリエイティブな動きに集中してもらうことが、組織としての生産性につながるとも思っています。

 

まとめ

大切なことは、自分なりのポリシーを持つ部下の考えを曲げようとするのではなく、むしろそのポリシーを最大限に活かせる場をつくってあげることだと思います。

 

それは、一部からは優遇だ、えこひいきだと言われることもあります。

しかし、そのように陰口を叩く人ほど、「では、あなたは何ができるの?何がやりたいの?」という問いを実際に投げかけると、言葉を詰まらせてしまう場合が多いのも事実です。

 

むしろ、やりたいことが何かわからずモヤモヤしている多くの人にとっては、少し不器用でも確固たる信念をもってガンガン働いている人の姿を間近でみることは、非常に良いモデルケースとなり、モチベーションにもなるのではないかと思っています。

 

そして、僕自身の学びになっているように思います。