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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

「7・2・1の法則」から考える「学び」を定着させる為に最も重要なメソッド。

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721の法則」から考える「学び」を定着させる為に最も重要なメソッド。

 

「何かを学んでもすぐに忘れてしまう」

 

仕事をしていく上で、常に新しいことを学んでいくことは大切なことだ。

 

しかし、学びの内容が広く、深くなるほどに…また、年齢が上がっていくほどに…

せっかく、時間をかけて学んでも、「記憶の定着が感じられない」という感覚は、悩みとして部下から相談されることは多いし、僕自身も過去にとても悩んだ経験がある。

 

今回の記事では、その悩みを解決に導いてくれる「721の法則」をもとに、僕らの「学び」に対する考え方を深めていきたいと思う。

 

 

721の法則」とは?

7・2・1の法則とは、「経験7割、薫陶2割、研修・読書1割」という人材育成の法則のことです。

 

米国の人事コンサルタント会社ロミンガー社の創業者マイケル・M・ロンバルドとロバート・W・アイチンガーが、経営幹部としてリーダーシップをうまく発揮できるようになった人たちに「どのような出来事や機会が役立ったか」を調査しました。

 

その結果、「各自が自分の仕事経験を通じて職業能力を開発する機会」がもっとも多く、続いて、「上位者や先輩などから仕事上の体験を話してもらったり、観察したり真似したりして学習する機会」が2割あり、「読書や研修などの教育機会を通じた学習」が1割を占めました。

参照:https://www.kigyou-keiei.jp/column/2020/01/08_925.html

 

「学び=研修・読書」だけではないという意識を持つ

 

学びや勉強というと、どうしても研修や読書といった座学をイメージしがちだ。

また同時に、そのような座学で学んだことと、実際の現場での実務とを切り離して考えてしまいがちだ。

 

しかし、「721の法則」からもわかる通り、「仕事の経験を経て学んだこと」というのが、いかに個々人に影響を及ぼしているかがわかる。

 

ただしこれは、どうせ忘れてしまうから経験重視で、研修に参加することや本を読むことはほとんど意味がないことだ。というのは間違っている。

 

なぜなら経験と座学は、双方向的なものだからだ。

 

例えば、ある専門分野の人と仕事をする機会があった時に、それが一体どういうもので、自分の仕事とはどう関係するのか?などの事前情報を座学で知識として入れておいた人とそうでない人では、その仕事での現場での学び大きさはかなり変わるだろう。

 

また、仕事の中で疑問に感じることがあった時に、それを後から本で調べることで体系的な知識として習得できたということもある。

 

つまり、経験と座学の両方を行き来することが、自分の中に「学び」として定着する最短距離なのだと思う。

 

僕自身の中で記憶に残る「学び」

自分の場合は、経験と座学の往復という行為について、このブログが非常に役に立っている。ブログというアウトプットツールを使うことで、座学や本で学んだことをアウトプットもできるし、逆に経験したことを知識に落とし込むこともできる。

 

この往復回数が多ければ多い程、学びというのは定着していくように思っている。

 

特に、実際の仕事における上司や部下との関係性の中から得られた経験というのは、ブログに書く以外にも、多くの人に話しているし、座学や本に体系的に書かれていることとも結びつけてやすかったりする。

 

ブログ執筆のススメをするわけではないが、自分にあったアウトプットの手段を持つことは、学んだことをそのままにせず、自分の血肉として定着化させる有効なツールなのだ。

 

まとめ

「経験、薫陶、研修・読書」どれもそれだけでは決して成立しない。

記憶の定着に対して、それぞれがお互いを補完し合うような補助材的な役割を果たしていのだと感じる。

 

つまり、本当の学びというのは、一朝一夕に暗記できるものでは決してなく様々なアプローチでじっくりと時間をかける必要があるということだ。

 

そして、それを繰り返し学びの感度のアンテナを磨くことで、全く同じ経験をしたとしても、

それがより大きな価値を持つ経験になりうるのではないかと思う。

 

学びは経験の価値を上げ、経験はさらなる学びの機会を与えてくれる。

こんな捉え方ができるのではないだろうか。

 

だからこそ、単に進学や出世の為にだけではなく、「人生を豊かにする」為にも、学び続けるということに意味はあるのだと思う。