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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【1日6分】30代サラリーマンが勉強する意味。【勉強しない日本人】

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【1日6分】30代サラリーマンが勉強する意味。【勉強しない日本人】

 

日本の社会人の1日あたりの平均勉強時間をご存じですか?

 

その答えは、驚愕の6分という時間です。

 

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200533&tstat=000001095335&cycle=0&tclass1=000001095377&tclass2=000001095393&tclass3=000001095394

出典=e-Stat

 

 

また、皮肉なことに勉強時間も、年収によって変わってきます。

 

「あなたは勉強していますか」と社会人1000人に聞いたところ、「はい」と答えたのは年収2000万円超の人の約7割、年収500万円台の人では約4割でした。

https://president.jp/articles/-/19946

引用=プレジデントオンライン

 

これがどういうことか言うと、

日本人はもともと勤勉な性格ですから、社会人になると急に勉強が嫌いになってしまう。ということでは、ありません。

 

本業の仕事によって、勉強時間が搾取されてしまっているということです。

 

つまり、長時間労働、またそれによるストレス、共同体への強い帰属意識が、

社会人(特に相対的に年収が高くない人)の勉強時間とその意欲を奪っていると言えます。

 

休日は、疲れ果てて一日寝て過ごす。という人も少なくないと思いますが、

そこに「1週間頑張った俺お疲れ。」なんていう美徳を感じていたら危険です。

本来、有意義に使えることができるはずの1日という貴重な時間を、

仕事の疲労回復だけに使ってしまっているのですから。

 

組織全体がすぐに変わることは難しいです。

しかし、自分だけでも、そのような本業との向き合い方を意識的に見直すことで、

毎日1時間でも、本業以外の勉強の時間を持つことは大切です。

 

それを日々こなすだけで、

他の社会人と比べたら10倍以上の勉強をしていることになるのです。

30代では何を勉強すればよいか?

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なぜ30代に絞るのか?ということですが、

自分自身が「30代」ということはもちろんなんですが…

 

本業での基礎体力がつける期間が20代であれば、

本業と他業種との掛け合わせで仕事の幅を大きく拡大させていくのが30代だと思います。

 

その中で、勉強による本業以外の知識の有無が仕事の成果に一番ヒットするのが、

30代だと思うので、あえて30代という形で絞って考えていきたいです。

(もちろん、それ以外の世代の方にも対応可能な内容です。)

 

本題です。

 

30代で勉強すべきこととは、

「知識を増やし続ける」ということです。

 

正直、「ググれば一発で知りたい答えなんて出てくるじゃないか?」

という反論も聞こえてきそうです。

 

「知識」が軽視される昨今の風潮の中で、

なぜ、アナログ的に知識を増やすことが大切なのかというと、

知識には2種類あると思っています。

 

  • ベースとなる知識
  • ハウツーの知識

 

ハウツーの知識は、僕もググれば問題ないと思っています。

しかし、ベースの知識というのは、そもそもの「検索能力」を高めるためのものです。

 

検索をしたくても、そのものの認識がなかったら、調べることもできません。

ベースの知識を増やすことで、グーグル検索などのテクノロジーが活きてくるのです。

 

例えば、あなたが外国へ行って黒人が白人に囲まれているという状況に出会ったとします。

 

「差別」というベースの知識の有無で感じ方は、変わってきます。

 

知識がある場合⇒誰が?どういう意図を持って、この状況がつくられているのか?

 

知識がない場合⇒「ひどいことするなぁ」「かわいそうだなぁ」純粋な人間的感情にとどまる。

 

つまり、人は知識をベースにすることで、

1つの状況からも抽象度の高い思考と判断が可能になるのです。

 

そして、それはビジネスの現場で人を動かすことについても、

同じことが言えるのではないでしょうか。

 

断片的であっても知識の蓄積は、

お互いがひとまとまりにつながって一つの認識になっていきます。

 

このようなインプットが、

  • 問題解決能力
  • 考察力
  • 適応力

などのアウトプットにつながるのです。

 

知識のインプットは、

座学や読書だけがすべてではありません。

「とりあえずやってみる」という行動を伴ったものが、

個人的にはもっとも効率的だと思います。

 

実体験で感じた疑問を解決する為に動くことは、

座学以上に知識の定着を促すからです。

 

具体的にどうやって勉強すべきか?

 

社会人が本業以外の時間を使って勉強するために大切なことは、

「具体的な成果」と「適切な期限」を設定することです。

 

「具体的な成果」

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「自分とって重要だが、知識の習得に時間がかかるもの」

がそれにあたります。

 

<本業の中で知識を広げる場合は、狭く深く>

普段の仕事でマネジメントに携わっている僕であれば、

ビジネスマンスキルとして必要だとはわかっていても、

なかなか普段の仕事で接点の少ない分野が該当すると思っています。

 

例えば、

  • 財務諸表の読み方をマスターする。
  • 人事労務において労働基準法の基礎をマスターする。

 

<本業以外の知識を広げる場合は、広く浅く>

本業以外であれば、成果のハードルを少し下げて良いかと思います。

成果の濃さよりも、広く浅く多くの分野に手を出すことが重要ではないでしょうか。

 

例えば、

  • 基本的な動画編集ができるようになる。
  • フォトショップでサムネイルを作れるようになる。

 

「適切な期限」

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アメリカの大学教授が1つの論文を仕上げるのは、知識のインプットからアウトプットまで含めておおよそ3~6か月かかると言われています。

 

そのくらいの実行期間を目安にするのがおすすめです。

 

なぜなら、世の中のスピード感を考えると、1つの分野の学びで1年以上かけてしまうと、取りこぼしや学び切れない分野が多すぎるのです。

30代の時間は有限ですから、最小限の時間で、最大限の成果を得ることを意識することが大切です。

 

考察

僕自身、20代の頃は残業に追われる日々を過ごしていて、

勉強など全くできていなかったことを反省しています。

 

その反省から、働き方を見直して、

今では毎日必ず1時間以上は勉強をする習慣づけができるようになりました。

 

そして、このブログもその学習における大切なアウトプットの場でもあります。

 

僕が実行している学習のプロセスは、

 

  1. テーマを設定する
  2. テーマに関する仮説を立てる。
  3. 関連本を乱読する。(10冊程度)
  4. アウトプットによって仮説の検証を行う。

 

というような流れで、学習をしています。

 

知識をつけていくことは、塗り絵に似ています。

 

皆さんは、どんな色の知識で、どんな絵を書いていきますか?