「恐竜博2023」にいってきた
上野の国立科学博物館で開催中の「恐竜博2023」に足を運んだ。
子どもの頃は、このような展示や図鑑などをはしゃいでみていた覚えがあったが、大人になってからはご無沙汰であった。
・鎧竜と呼ばれる種「ズール」の展示
・ティラノサウルスの最重量個体「スコッティ」の展示
・南半球の新種「マイプ」の展示
いずれも日本初公開ということで、驚きと刺激に溢れる内容であった。
しかし、改めて僕が強く印象に残ったのは、恐竜と人間の歴史の相対関係だ。
恐竜は約2億3000年前に誕生し、6600万年前の1億6000万年の時代を生き、その中で大型化の進化を辿った。
僕のあまりに浅い認識だと、恐竜というのは一瞬にして繁栄し、一瞬にして消えていった幻の生物くらいに思っていたのだが、むしろそれは、我々人間の方が当てはまるのかもしれないと感じた。
人間の文明の起源は、約1万年前と言われている。
それは、恐竜の生きた歴史の1億6000万の0.00625%でしかない。
さらに、紀元後の西暦約2000年という期間で比較すると0.00125%に過ぎない。
そう考えると、いまという時代はとてつもなくはやい速度で変化していることがわかるし、また、そこまで焦ることもないのかもしれないという感情になる。
ここから得たのは虚無感ではなく、むしろ、いま現在の自分の立ち位置を正しくかつ俯瞰的捉えるという機会になったと言える。