「スペインのイメージ展」の感想
スペインというと大航海時代のイメージが強いが、それ以外の部分で歴史における際立った印象がないというのが、多くの人の捉えかもしれない。
しかし、今回の展覧会を訪れ、スペインという国が17世紀以降、戦略的に芸術というものを巧みに使いながら、ヨーロッパの中で存在感を高めていったという流れは非常に興味深かった。
特に、そこに対して「版画」という再生産可能な手法が主に取り入れられ、文化となっていった部分も面白い。
・イスラム文化と融合したエキゾチックな世界観
・内戦や独裁体制による闇の時代
・闇の時代からの脱出
この大きな時代の変遷を知ることで、スペインという国の見え方が大きく変わった。