ここ数年悩んでおり、最近すこし解決に糸口が見えてきたことについて。
ミーティングなどで、通常業務とは異なる話題について意見を求められたとき、僕は完全に思考停止してしまい、全く発言ができなくなるといったことが多くありました。
例えば、僕は小売業で働いているのでメーカーや不動産業界以外のことであったり、時事的な問題であったり…
普段の仕事の中では、無意識に出来ている発言が全くできない…
「知識が足りない」というのは、言うまでもありませんが、
社内のミーティングにおいては、全員が専門家ではないので、どんぐりの背比べです。
では、自分に足りないものは何か?
専門外の内容でも、発言をよくする人の内容を聞いていると、あることに気づきました。
それは、彼らが思考の「フレーム」を持っていることです。
一つの事象に対して、フレームを設定し、事象を要素分解することで、思考を組み立てている。いわゆるロジカルシンキング(論理的思考)です。
「知識だけがすべて」と思っていた自分にとっては、大きな発見でした。
いくら知識を持っていても、それをどう使いこなすか、ということは考えてもいなかったからです。
まず、何をやったか。
自分が無意識に行っていた思考の整理。
頭ではなく体で覚えていた日常業務の中での思考をすべて書き出してみた。
何を、なぜ、誰に対して、どんな場面で、どうするために…
フレームワークを学ぶ。
世の中には、コンサルティング会社やビジネススクールが提唱する様々なフレームワークが存在する。その中でも、特に基本的なものとして、「ピラミッドストラクチャー」と「ロジックツリー」はかなり使いやすいと感じた。
「ピラミッドストラクチャー」(主張作成ツール)
伝えたい主張を頂点に、その根拠となる理由をピラミッドの下支えをする形で、落とし込んでいくことで説得力を高める。
ラーメン屋を例としてとると、
「あのラーメン屋はうまい」
「麺は自家製」「スープの仕込みに24時間」「チャーシューはブランド豚」
「ロジックツリー」(要素分解ツール)
テーマとなる事実に対して、それが何と何によって構成されているのかを分解することで、強みや弱みを発見できる。
先ほどのラーメンを例にすると、
要素分解としては、「麺」「スープ」「トッピング」などの切り口で分けることができる。
重要なのは、「タテ」と「ヨコ」の論理を整えること。
「タテ」の論理とは、主張と理由がリンクしているか?ということ。
主張に対する「なぜ?」という質問対し、相手を納得させることができる理由があるか。
「ヨコ」の論理とは、理由が一つだけなく、主張とのつながりがあるものが多いほど、相手への説得力が増していく。
まとめ
思考停止の原因は、ロジカルシンキングができていないこと。
フレームワークは、「ピラミッドストラクチャー」「ロジックツリー」が重要。
押さえるべきは、「タテ」×「ヨコ」の論理組み立て。
最後に
ロジカルシンキングはめちゃくちゃ奥が深く、まだまだ勉強することは尽きません。
また、仕事以外どんな場面でも効果を発揮するスキルだと思っています。
僕が参考にした書籍をご紹介します。
マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング (まんがでわかるシリーズ)
- 作者:赤羽 雄二
- 発売日: 2015/07/25
- メディア: 単行本
2.『ロジカル・プレゼンテーション』
ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
- 作者:高田 貴久
- 発売日: 2004/02/01
- メディア: 単行本
3.『MBAクリティカルシンキング』
改訂3版 グロービスMBAクリティカル・シンキング (グロービスMBAシリーズ)
- 作者:グロービス経営大学院
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 単行本