定時退社することにこだわりすぎて、それが仕事の目的になってしまっていませんか?
自分の仕事だけをやり切る、無駄な仕事を受けない、そんな自分の心をクローズドにするような仕事の手法に頼ってしまうことで、短期的な定時退社の目標は達成できても、長期的な仕事における学びや自己成長おろそかにしていませんか?
「結果的に定時に帰ることができる。」
そんな状況をもたらす逆転の発想が、オープンマインドです。
目次
オープンマインドとは?
すべてを受け入れる姿勢。
人材コンサルタントの能町光香氏が、自身のキャリアをスタートさせた<ティファニー>で、浸透しているオープンマインドの社風を以下のように、語っています。
他人を自分のテリトリーに入れなければ、心を揺さぶられるようなことは起きないし、自分で決めた枠の中だけで動いているから“想定外“のハプニングも起きません。それは、ある意味とても楽な生き方です。
でも、それ以上の「新しい自分」に出会うことはできません。感動が生まれることも絶対にありません。そこから“脱皮”して世界を広げるためには、自分の心をオープンにする勇気を持てばいいのです。
『なぜあの人は定時に帰っても信頼されるのか?』
(035)なぜあの人は定時に帰っても信頼されるのか? ((ポプラ新書))
- 作者:能町 光香
- 発売日: 2014/06/05
- メディア: 新書
オープンマインドがもたらす効果とは?
・社内理解が深まる。
どんな依頼もフェアに接することで…
⇒社内業務を広く浅く理解できる。
ポイントは、絶対にどんな依頼も受けなくてはいけない。ということではなく、自分に関係無い仕事や専門領域でない仕事でも、一緒に模索したり、答えを持っていそうな人を紹介する等、フェアな対応をするというとです。
・周囲からの理解を得られる。
特定分野の強みをシェアすることで…
⇒自分の仕事のスタンスを理解してもらえる。
ポイントは、一貫した仕事の独自スタンスを持つこと。例えば、朝は誰よりも早くオフィスに来ていて、朝イチの急用であればなんでもこなしてしまう。その代わり、夜はいません。とか。
それが、職場で有名になってくると所長や部長等上位ポジションの人間からも依頼を受けるようになり、自分のスタンスが周囲から認められるようになります。
・情報が集まってくる
自分が与え続けることで…
⇒他人からも情報をもらうことができる。
ポイントは、余裕を持っていること。普段からフェアに接している相手、そして、自分のことを理解してくれている相手、そんな人たちでも、自分に余裕がなければ話しかけてきてくれません。
相手から「最近どう?」みたいな、気軽な会話が始まったらそれはチャンスです。単なる世間話にとどめず、仕事を有益にする情報を得られる大きなチャンスととらえることが大切です。
オープンマインドを応用した効率化の実践
・先読みで付加価値を生む。
困っているときに必要なことや、してもらってうれしいことを相手の立場になって考える。
そうすることで、生まれる付加価値は、時間効率化+関係性の構築にもつながります。
・誰に何を頼めば良いか考える。
誰が何をできるか知っているということは、社内スキルの一つです。
社内の関係性が構築できていれば、業務を誰に頼めばよいかわからない・どこに問い合わせればよいかわからないという人にとって自分がハブになることができます。
それによって、仕事を大きく前進させることができます。
・8割の完成度で仕上げる。
仕事にかかる労力は、1割を8割まで上げるのと、8割を10割まであげるのは同じくらいの時間を要します。つまり、8割から10割までの仕事はとても労力を使うということです。まして、その段階で上司から全体の方向性や基本事項の修正を求められたら、取り返しのつかない時間がかかります。そうしたリスクを回避するためにも、8割ですり合わせをするのが大切です。
まとめ
- 定時退社≠目的。定時退社=結果。
- オープンマインドで積極的にGIVEする。
- 周囲からのTAKEは仕事効率化の資産。