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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【論理的思考力】これからの時代の「頭のいい人」の条件とは?

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これからの時代の「頭のいい人」の条件とは?

 

皆さんのイメージとして、具体的に以下のような人が想像できるのではないでしょうか。

 

  • 東大やMBAを卒業している。
  • 学歴や学力が高い。
  • 一定領域の専門性が高い。

 

これらの人に共通しているのは、学習による権威性があるという点です。

つまり、「学ぶ」=「まねる」ことで習得した「知識」の集積がもたらしたものによって成り立っています。

 

 

しかし、今時代このような人が実社会で全員結果を出しているか?

と、問われるとその答えは微妙かもしれません。(もちろん、出している人もいます。)

 

なぜなら、過去といまやこれからの時代に求められてくる「頭のよさ」にギャップがあるからです。

 

  • 過去⇒外国の成功事例を、どんどん吸収しマネする力。(戦後から高度経済成長期)
  • いま・これから⇒スピード感を持って新しいものを生み出していく力。

 

つまり、「学ぶ」ことより「考える」ことの方が、大切になってきています。

 

それゆえに、「学ぶ」ことに重点をおいた学歴が高い人でも、大きな成功と縁が遠くなったり、「考える」ことに重点を置くことで、学習による権威性が高い人でなくても、大成功を収めているというような事例が出てきているのだと思います。

 

目次

 

 

「考える力」とは何か?

 

例えば、

パンの人気ランキング1位を当ててください。

3位はアンパン。

2位はメンロンパン。

という問題があったとします。

皆さんはどんなパンが1位だと思いますか?

・クリームパン ・ジャムパン ・カレーパン ・〇〇パン

 

いくつかの選択肢が考えられると思います。

 

では、答えにいきましょう。

 

それは、「食パン」です。

 

 

そうです。答えはとてもシンプルです。

 

複雑なひっかけもなければ、特別な知識も必要ありません。

当たり前に考えれば、誰でも解答できる答えです。

 

しかし、この「当たり前に考えれば…」というのは、ビジネスの現場でもよく起こります。

 

競合の製品に売上で負けた理由なども、ほとんどの場合、圧倒的敗北や自分たちが想像もつかないような画期的なアイデアを相手が出してきたという事例は少ないです。

 

「当たり前に考えれば、あのくらいはできたのに…考えてはいたのに…」ということが多いのではないでしょうか。

 

しかし、その違いはこの問題に置き換えれば「食パンを探し出す力」と言うことができます。

そしてこれが、「考える力」なのです。

 

道筋の論理化突き詰めた先に生まれる直感。

 

電通で伝説のクリエイティブディレクターと言われた杉山恒太朗氏は、このような言葉を残しています。

 

「テーマをロジカルに追い詰めて、追い詰め抜いたその先に、ロジックを超えて生まれてくるのが、本物アイデアである。」

 

つまり、素晴らしいアイデアや、画期的なアイデアも、ベースとしては徹底的にロジカルに考え抜かれたものということです。

 

イデアというゴールは荒野を越えて、谷を渡った先にあります。

荒野を越えるために方向を指し示すコンパスが、ロジカルシンキングであれば、

最後に谷の先へジャンプするのが直感ということになります。

 

 

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「考える力」の3つの型

具体的にどのような場面で、どんな考え方をすればよいかについて言及していきたいと思います。

 

基本的な考え方としては、探るべきものを分解していくということが大枠になります。

分解をすることで、徐々にその範囲を狭めていき、最後に直感のジャンプに映るイメージです。

 

そして、分解の仕方については、「何を知りたいか」によってスタート地点の考え方が大きく3つに分かれます。

 

WHY型>

問題を分解し、その原因を探るときに使います。

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HOW型>

課題を分解し、その解決策を探るときに使います。

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WHAT型>

物事の集合を分解して、そこにどんな要素が含まれているかを洗い出す為に使います。

 

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考察

論理的思考は、「話が面白い人」や「影響力がある人」にも共通する点だと感じました。

 

彼らがなぜ人の共感を得ることができるのかと考えると、アイデア・発想力ももちろんですが、ギリギリまでロジカルに「相手が望んでいることは何か」ということを考えて、話の範囲を絞りこんで話をしているからだと思います。

 

杓子定規のように「知っている知識」をそのまま話すのでは、あまりに味気なく、相手にも響きません。

論理の荒野を迷子になっているという表現も出来るかもしれません。

 

考えるというプロセスを踏むことで、話し相手によってアレンジを加えることで、響く言葉になっているのだと思います。

これは、論理の荒野を越えて、その先のゴールを見通している状態だと思います。

 

常にその位置を目指していることで、毎回の直感のジャンプではゴールに届かなくても、何回かは手が届く、そんな繰り返しによって「考える力」は磨かれるのではないでしょうか。