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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

『習慣を変えれば人生が変わる』を実感した緊急事態宣言期間の話。

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『習慣を変えれば人生が変わる』を実感した緊急事態宣言期間の話。

 

「習慣化」

 

というキーワードは、僕自身も生活の中で最も大切にしている概念の一つです。

 

特にそのことを意識するようになったのは、コロナウィルスで緊急事態宣言が発令された期間です。

 

仕事に行くことができなかったその期間は毎日、自宅で過ごす日々が続いていました。

 

何日か過ごしていると、仕事がないと一日が、YouTubeやネットフリックスの視聴で、一瞬に過ぎ去っていきました。

 

そして、もし自分の老後もこんな生活の繰り返しだったら悲惨だな…

 

と絶望的な気持ちになりました。

 

その時に手に取った一冊の本が、僕の自宅待機期間の生活を変えてくれただけでなく、人生における価値観に大きな影響をもたらしました。

 

その本は、『習慣を変えれば人生が変わる』です。

 

この記事では、本書で語られる重要なポイントと、僕が実践したことを交えながら、解説をしていきたいと思います。

 

正しい習慣のつくりかた

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新しい習慣を始める際に最も重要なことは、「3~4週間」の継続をすることだと書かれています。

 

当時、約2カ月及ぶ緊急事態宣言の期間は、新しい習慣を身に付けるには十分すぎるくらいの時間がありました。

偶然にも与えられたその時間で、習慣化をマスターしてやろう!そんな気持ちになりました。

 

習慣を身に付けるには、何か一つのことをがむしゃらに3~4週間継続していけば良いという訳ではありません。

 

無理をしすぎることは、逆に挫折や燃えつき症候群を招いてしまい、長期的には有効ではありません。

 

ポイントとしては、「10個のちいさな習慣」をコツコツ積み上げていく。

といったことです。

 

例えば、

  1. 週3回運動する
  2. 1時間早く起きる
  3. うまくいっていることに意識を向ける
  4. 自分の目標に取り組む
  5. 浜辺や森の中を散歩する
  6. 家族ともっと一緒に過ごす
  7. 野菜をもっと食べる
  8. 友人と会う
  9. 1日に30分本を読む
  10. 1日に15分、一人の時間を過ごす。

 

これらの小さな積み重ねが、長期的には大きな成果や充実感をもたらすのです。

 

セルフイメージを高める

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小さなことを継続していく為には、セルフイメージが必須となります。

 

「潜在意識は与えられた命令に絶対服従する」

ナポレオン

 

というナポレオンの言葉があります。

 

しかし、そこには「何度も繰り返す」という条件が加わります。

 

どういうことかというと、習慣化をすることでなりたい自分の姿を、自分に対して訴えかけるということです。

 

例えば、

・お金は私のもとにやってくる

・チャンスは次々と私に訪れる

・私は人前で話すのが得意だ

・私は仕事で成果を上げる

・私はいつも元気でいっぱいだ

 

このようなセルフイメージをとにかく繰り返すことで、「そんなはずがない」という批判的な自分自身のネガティブな感情を打ち消すことができるのです。

 

ちなみに、フランス革命を率いたナポレオンはこのセルフイメージの毎日200回、自分に訴えかけていたという逸話も残っています。

 

そして、ボクシングの元世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリも以下のような言葉を残しています。

 

「特定の言葉の繰り返しが信念につながる。そして、いったんその信念が強い確信になると、それが現実になり始める。」

モハメド・アリ

 

本書では、そんな過去の先人たちのアプローチをもとに、

「1日に目標を25回、書き留める」という方法が紹介されています。

 

方法は紙に書くでもよし、声に出すでもよし、SNSに投稿するでもよし。

様々なやり方があると思いますが、口や手を動かすたびにポジティブな気持ちを呼び戻すことができると感じます。

 

失敗とポジティブに向き合う

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日々の小さな積み重ね、そしてセルフイメージの向上を意識していても、必ず「失敗」は訪れるものだと思います。

 

そんな「失敗」に対しての心の持ちようも非常に大切なことです。

間違いを犯すことは、一般的には悪いことだと捉えられがちです。

 

しかし、そのマインドセットを切り替えることが、日々の努力を成果につながるのです。

アメリカの作家であるエルバート・ハバードは、このような発言をしています。

 

「人間が犯す最大の間違いは、間違いを犯すことを恐れることだ。」

エルバート・ハバード

 

つまり、間違いを犯すたびに、成長に必要なことを学び、モチベーションを高めることができる。という視点です。

 

失敗のない人生は、学びや成長を感じることができない退屈なものだと思います。

 

人間の子どもは歩くことができるようになるまでに、転んでは起き上がるということを何度も繰り返しながら、歩き方を学んでいきます。

 

そんな姿勢を忘れてはいけないと改めて思います。

 

時間を管理する。

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ここまで語ってきたことをすべてこなすには、1日24時間という限られた時間は短すぎるようにも思えます。

 

本書では、そんな「時間がない」という人向けに2つのアプローチを提案されています。

 

ムダな時間を排除する。

最も簡単な方法は、スマホを見る時間を1時間減らすことです。

 

僕もそうですが、スマホをいじり始めると気付けば1時間ということはザラにあります。

意識的に、スマホを見ないという時間をつくるだけで、年間では365時間を捻出することができます。

 

365時間あったら、何でもできそうな気がしますよね。

いかに日常でムダな時間が発生しているかがわかります。

 

1つのことに集中する。 

近年の脳科学に基づく研究では、以下のような結果出ています。

 

「脳が集中力を取り戻すには7分の時間を要する。」

 

5分の中断するごとに12分のロスタイムが発生しているということです。

 

つまり、集中モードに入ったら、それを妨げるものを極力排除する環境に身を置くことで、高い生産性につながるということになります。

 

しかし、人間の集中力も有限です。

自分の集中ができる範囲では1点に集中し、しっかり休む時は休むというメリハリが大切だと感じます。

 

習慣化を実践してみての感想

この本と出合ったことで変わった僕の生活習慣は次のようなものです。

 

  1. 夜10時就寝
  2. 朝5時起床
  3. ブログを週5回更新
  4. 本を毎日1冊読む
  5. 音声学習を毎日30分
  6. 1日500円ずつ積み立て投資
  7. スマホは1日2時間まで
  8. 飲酒は週1回
  9. 外食は週1回
  10. 週3回のランニング

 

いずれも、自宅待機期間という時間があったからこそ、時間をかけて習慣化ができ、仕事が再開した今でもリズムを崩すことなく実践できています。

 

何より感じていることは、いずれのことも風呂に入ったり、歯を磨いたりするのと同じように何の苦も無く、生活の一部となっていることです。

 

それで、何か成果が出たか?と問われると、現状では明確に答えられるのはありません。

 

しかし、僕が目指している姿を実現する為に、長期的に小さな成果を積み上げていければ良いと思っています。