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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』から学ぶ結果を出す人の五原則。

f:id:seiburo:20201127073305j:plain『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』から学ぶ結果を出す人の五原則。

「限られた時間の中でより大きな成果を残し、より多くの報酬や幸せを得ること」

 

働き方コンサルティングを行う「クロスリバー」の社長である越川慎司氏が、「働き方改革」を行う上でビジョンとしていることが、上記の考え方です。

 

そして、今回の記事でご紹介する本書『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』も、その考え方に基づいた1冊となっています。

 

「クロスリバー」が実施した調査では、実際に「働き方改革」をサポートした会社の中でも、社内で高いパフォーマンスを発揮していた社員は、全体の上位5%であるという結果が出ています。

 

 

本書では、その上位5%の社員にさらにフォーカスし、定点カメラやICレコーダー、さらにはクラウドサービスや対面ヒアリングを通じたAI分析を行い、その法則性を洗い出しています。

 

結果を出す人の五原則

 

「目的」のことだけを考える。

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「上位5%の社員」は経緯よりも結果を重視していて、仕事の過程を評価しない傾向にあることがわかっています。

 

例えば、重要なプロジェクトの失敗に際して、一般的な95%の社員が、「失敗してしまったけど、頑張ったし、みんなとも協力できたからよかった」と考えるのに対して、上位5%の社員は、「確かにみんなで頑張ったし、やれることはやったつもりだったけれど、失敗したということは、どこかに失敗の原因があったのだ」と考えるのです。

 

つまり、仮に失敗したとしてもそれを目標達成に向けて行動のチャンスであると捉える傾向があるということです。

 

「弱み」を見せる。

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「上位5%の社員」は、常に謙虚な姿勢を持っています。

 

一方、一般的な95%の社員は、部下や後輩に対して「自分は何でも知っている」「教えてもらうことなど何もない」という態度を取ってしまいがちです。

 

そうではなく、あくまで「自分にはわからないことがある」「まだ学べていないことがある」という前提に立ち、自分の弱みを見せながらも他者から学ぶ姿勢を忘れないことが重要なポイントであると言えます。

 

「挑戦」を「実験」と捉える

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「上位5%の社員」は、失敗をさほど悪いものだと思っていません。

むしろ、成功しても学びがないことをネガティブに捉える傾向があります。

 

それは、彼らが仕事を行う上での選択からも見て取ることができます。

その選択の仕方とは、「迷った時は苦しい方を選ぶ」という方法です。

 

つまり、あえて苦しい選択や難しい課題に取り組むことを、自己成長のための実験と捉えているのです。

 

このような実験=挑戦の繰り返しによって、スキルは掛け算的にアップすると同時に市場価値も高まっていくのです。

 

「意識変革」はしない

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  • 「行動を変えるためには意識を変えなければいけない」
  • 「意識が変わらないと行動は変えられない」

 

これらのことは、よくいわれることです。

 

しかし、「上位5%の社員」のマインドセットはこの逆で、「行動を変えることによって意識が変わる」という考え方をしています。

 

トップダウンで意識改革を訴えることも大切ですが、実際は十分な成果を残すことができず、失敗に終わることは多いです。

 

その時に必要なのが、まず行動を起こしてみて、そこから生じる変化に気づき、習慣化していくというプロセスが大切であることを教えてくれます。

 

ギャップから考える

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「上位5%の社員」が漏れなくやっている思考法が逆算思考です。

 

目的を達成することを山登りのように捉え、山頂まで登る為には、今の自分がどの位置にどのくらいの時間とコストをかければ頂上にたどり着けるかを逆算し、そこに対して降雨同を起こすという思考プロセスです。

 

この思考の良いところは、準備を最低限にしてすぐに行動に移せるところです。

 

逆算思考の視点が抜けている社員が、犯しがちな「準備に時間をかけすぎる」という落とし穴にはまらず、スピード感を持って目標に向かうことができるのです。

 

結果を出す人の五原則を実行する為に大切なこと

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五原則を実行する為に、共通して必要なことは「内省」です。

 

内省をすることで、現状の自分の強み・弱み・やるべきことを認識することが、重要なことです。自分を知った上での行動が、限られた時間の中でより大きな成果を残し、より多くの報酬や幸せを得ることにつながると言えます。

 

「上位5%の社員」は、「内省」も日々のルーティンの中に組み込まれています。

以下は、本書で紹介されているルーティンの抜粋です。

 

  • 1日5分の情報収集
  • 週に1回、15分の内省タイムを持つ
  • フィードバックコミュニティを持つ

 

ここから伺えるのは「内省」においても、インプットとアウトプットのフェーズがあるという点も参考になります。

 

まとめ

本書で語られる「原則」は、どれも決して目新しいものではないと思います。しかし、1つ1つのことを知識として知っているだけはダメで、いかにバランス良く実際の仕事の中に取り入れて、実践できているか?というのが大切なことだと感じます。

 

どれも、すぐに実践できる内容です。

本書にもあったように、「意識を変える」のではなく、まずは「行動から変える」というところから始めていきたいですね。