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異動が決まった上司の行動あるある言いたい。

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異動が決まった上司の行動あるある言いたい。

 

人事異動の内示の季節だ。

 

この時期、多くの会社で内示の予想や噂話で持ち切りなのではないだろうか。

 

そして、会社によっても異なるのだろうが、従業員数の多い僕の会社では、管理職などの上位の役職から順に内示が出る。

 

大体、3月上旬のいまくらいの時期だと、管理職のみ内示が出ており、一般社員についてはまだお預けといった状況である。

 

この時期の最大の難しさは、上司と部下の仕事に対する意識の落差だ。

 

特に、上司の異動が決定している場合については厄介だ。

部下は、まだ次年度の自分の行先がわからないから、目の前のことを頑張るしかないのに、上司は全く別の方向を向いてしまっているという状況だ。

 

恐らく、似たような状況はどんな会社でもあるだと思う。

今回の記事では、そんな状況を踏まえ、僕が部下だった時に立場で感じていた「異動が決まった上司の行動あるある」についてまとめてみたい。

 

仕事がうわの空

極端に厳しい上司や細かい上司だと非常にわかりやすいのだが、異動が決まった瞬間、これらの極端さの角が一気に落ちるということはかなりの確率で見られる。

 

まるで人が変わってしまったような錯覚さえ覚える場合もある。

 

内示の前日まで「月間の売上をどうやって組み立てていくんだ!」吠えていた上司に、翌日プランを説明にしいくと「ん?なんのことだっけ、それ?」と、とんでもないおとぼけを食らったこともある。

 

そこまで人を変えてしまう会社におけるポジションや、人事制度の影響力を強さというものを感じた出来事である。

 

一方、このようなことで自身のモチベーションを落としていても仕方ない、こんな場面だからこそできることもある。

 

例えば、絶対に自分の部署の為になるのに上司の承認が下りないことで実現できていなかったことや、少し失敗のリスクを伴うが自分がどうしてもやりたかったことなど…

 

これらは、上司の承認ハードルやリスク管理意識が底辺になっている時こそ、チャンスだと思っている。

 

もし、自分が次年度も同じ部署に留まる可能性が高いのなら、この絶好の機会を活用しない手はないだろう。

 

極端な責任回避と自己保身に走る

仕事がうわの空になってしまうケースとは真逆のケースも見てみたい。それは一般的な異動ではなく、昇進などポジションが上がる場合の異動で散見されるケースだ。

 

要は、異動までの残りわずかな期間で、何かしらのミスをしてしまうことで、自分のキャリアに傷をつける訳にはいかないという自己防衛心理だ。

 

部下への監視が急激に強まり、今までが口を出さなかった細かいことまで上司が介入してくるということがある。

 

また、これまで上司も含め、ある程度のリスクを許容しながらも進めていたプロジェクトが、最後の最後で、「リスクがあるから」という理由で中止に追い込まれたという、ちゃぶだい返しをくらったこともすらある。

 

部下の立場からすれば、一挙手一投足に上司のお伺いを立てなくてはいけないなんてたまったものではないし、何を言ってもネガティブなジャッジしか返ってこない状況で、モチベーションが上がるはずがない。

 

上司が極端な責任回避と自己保身に走ってしまった場合は、部下ができることは、新たな年度が始めるまで、貝のようにその口を閉ざすことが最善の選択だろう。僕の経験からすると、結果的にそれが最も会社という組織の為になると思っている。

 

急に素が出る

管理職というのは、自分の感情をコントールするということも大切な役割の一つだろう。

その役目を果たす為には、例えどんな嫌いな人間でも、好きな人間でも、公平公正に扱わなければいけない。

 

優秀な上司ほど、その線引きはしっかりとしていると感じる。

しかし、上司と言えど同じ人間だ。その線引きに伴う「我慢」や「ストレス」というのは、一般社員の比ではないほど感じているだろう。

 

そして、内示のタイミングというのは、その緊張の糸が緩む瞬間であることも覚えておかなくてはいけない。

 

特に、これまで上司との相性がイマイチだった思う人ほど気をつけるべきだ。

それは、この時期というのが意図せず上司が部下に対して日頃、感じていた負の感情をぶつけてしまう絶好の機会になりかねないからだ。

 

このナイーブな時期に、発生してしまった数々の被爆を、僕自身これまで何度も目撃してきた。

 

まとめ

ここまで書いたこと以外にも、人事異動が従業員に与える影響というのは大きく、様々な心理的・行動的な変化が見られるだろう。

 

しかし、それらを全部ひっくるめて言えることは、上司がどんな行動をしても、それに対して部下がどんな反応をしても、「それでも会社は回ってく」ということだ。

 

自分たちの部署や身の回りにとっては、非常に大きな変化やストレスであったとしても、組織全体にとっては軽微なことなのかもしれない。

 

年度の終わりというのは様々な変化が訪れる。それでも、もっとおおらかに、気軽に、それらの変化を構えてもいいのではないか。そんなことを思う今日この頃だ。

 

#今週のお題「引っ越し」