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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【数字がすべて】超論理派上司が部下に求める3つのポイントについて。  

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【数字がすべて】超論理派上司が部下に求める3つのポイントについて。

 

現場の最前線で働く営業部隊と、

スタッフとして支援を行う後方部隊。

 

多くの会社ではその役割が分かれていて、

その性質や考え方は異なる場合が多いと思います。

 

一般的なイメージだと、

  • 営業⇒根性論の体育系。
  • 後方⇒冷静な分析家。

こんな感じでしょうか。

 

僕の会社も完全にそのような感じで人のカラーが分かれています。

 

そして、僕はというと性にも合わず長らく最前線の営業部隊で、

激アツ根性論全開なメンバーの中で育ってきました。

 

そんな中、入社以来ずっとバリバリの後方スタッフ畑の上司が、

営業部隊の配属になったことがありました。

 

超論理派のその上司のもとで働いた年は、

これまでの働き方や考え方と大きく変わり、とても苦労した思い出があります。

その中でも、特に耳にタコができるほど、口うるさく言われて、体に染みつけられた3つのポイントについて、今回の記事で振り返りたいと思います。

 

1.過去のやり方はすべて否定。

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論理派上司が新たに赴任してきてまず部下である僕らに命じたことは、

過去の資料をすべて捨てることでした。

 

その瞬間、これまで僕らが積み重ねてきた努力が否定されたような気持ちになりました。

自分たちにとっては、過去の売上データや企画書は努力の結晶だったからです。

 

あるメンバーが上司に

「なぜ全部捨てなければいけないんですか?」

という質問をした時の答えは印象的でした。

 

それは、

「過去に縛られてはいけないからだ。」

という答えでした。

 

何かの選択で迷った時に、安易に過去を踏襲することは簡単ですが、

そこに成長はないということです。

 

どんな些細なことでも「ゼロベース」で考える。

ということの大切さを教えられました。

 

2.ファクト、ファクト、ファクト

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上司の前で軽々しく仕事の報告をするのは御法度でした。

 

「それはなぜ?」「その根拠は?」「どうしてそう思うの?」

と矢継ぎ早に詰められてしまうからです。

 

どんな仕事に対しても、それをするにあたる根拠を証明するファクト(事実)が求められました。

 

その時、僕らの仕事の半分以上はこのファクトの裏付ける為の、検証に費やされたといっても過言ではありません。

 

上司は非常に「仮説」が好きでした。

僕らの営業内容を見て、「もしかしたらこんなことが言えるかもしれない」と思うと、

ひたすらその根拠を探させるのが習慣でした。

 

半日以上、ただ街を行き交う人の流れを観察させられるような日もありました。

 

しかし、そこから物事を定量化してマーケティングに活かしていくという素養を学ぶこともできました。

 

3.言葉の定義にこだわる

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論理派である上司は、「言葉の定義」にも非常に強くこだわっていました。

 

「ターゲットとする顧客」や「提供すべきサービス」を漏れなく、ダブりなく満たす言葉の定義を哲学者のように追求し続けていました。

 

その過程では何百、千何というキーワードが生み出されては死んでいきました。

 

しかし、そのように血みどろになりながら生み出した「言葉」というのは、

非常にパワーを持つことも知りました。

 

チーム内の共通言語として使われるようになり、

そのワードを使うことにより認識のズレがなくなるという面でも効果がありました。

 

まとめ

これまで割と気合と根性だけで仕事を乗り切ってきた僕にとっては、

立ち止まって目の前の事象に目を向け、その根拠、事実を確認するということは、

足りない部分ではありました。

 

そこに対してじっくりと時間をかけることができたのは、

非常に大切なことだったと思います。

 

一方で、立ち止まって深く考えている間にも、周囲はどんどん変化していきます。

 

より高いスキルですが、今後に目指すべきは「走りながら考える」ということなのかもしれません。