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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

マクドナルド大好きな僕が感じる唯一の「残念な点」とこれからのファーストフードの考察。

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マクドナルド大好きな僕が感じる唯一の「残念な点」とこれからのファーストフードの考察。

 

マクドナルドを利用する機会が、ここ数年増えています。

 

不思議なことに業績が上がってきたタイミングと同時にして僕自身の利用率も上がっている気がします。

 

職場のすぐ近くにあるマクドナルドもいつも客足が途絶えず、店の外まで行列が出来ています。

 

僕が考えるマクドナルドの提供価値。

 

ユーザー目線でその大きな理由は、「量と価格のバランス」の適正化にあると思います。

 

  • 低価格単品バーガーのバリエーション増加
  • ポテトの全サイズ均一価格(期間限定)
  • ナゲット増量(期間限定)

 

これらは「安く腹を満たしたい」というニーズを圧倒的に満たしてくれます。

 

あくまで、マクドルドのようなバーガーチェーンには、少なくとも僕は以下のようなことは求めていません。

 

  • プレミアムな味。
  • 上質な接客サービス。
  • 健康的なメニュー。

 

たまに背徳感を感じながらジャンキーなものを食べてしまいたくなる心のよりどころとして考えています。

 

その意味でも、マクドナルドの現状のライナップや価格は、それを満たしてくれるものだと感じています。

 

唯一の残念なところ

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しかし、一方で改善してほしいと感じることが1点だけあります。

 

それは、イートインコーナーの「匂い」問題です。

 

僕が知る限りほぼすべてのマクドナルドの店舗のイートインにコーナーに入ると、「ウッ」鼻につく匂いがします。

 

恐らくテーブルや椅子に付着した商品の油が、そのまま残ってしまって発せられているものだと推測しています。

 

個人的には、ブログ作業や読書をする時に家ではあまり集中力が続かず、喫茶店やファミレスを利用する機会が多いのですが、マクドナルドだけは、やはりこの匂いに耐えられずゆっくりすることができません。

 

もはや、イートインコーナーに長居をさせたくないが為に、匂い対策をあえてしていないのではないか?とも感じることがあります。

 

マーケティング的にはどうなのか?

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僕自身、マクドナルドに求めている「安く腹を満たしたい」という一番のニーズと、「店内でゆっくりしたい」というニーズには、多少の矛盾がありますが、店内の環境改善をしたときに、売上にはどう影響するのか?ということを考えてみたいと思います。

 

環境改善をした場合に、新規で加入する顧客グループと離脱する顧客グループがあると思います。

 

新規で加入する顧客グループ

僕のように店内環境が原因で、これまで長時間店内に滞在していなかった人たちは必ず一定数いると思います。

 

おおよそ、このようなグループは「食事代」と「場所代」を分けて考える人が多いと思います。

 

つまり、「食事はジャンキーで安く済ませたいが、環境にはある程度お金を払っても良い」例えば、マクドナルドで食事を済ませた後は、スタバやルノアールに足を運ぶ。といった行動をしていたグループです。

 

環境に対しては、食事代と同じくらい代金を支払う価値があると思っている訳なので、その層を取り込むことで環境にもよりますが、少なくとも客単価を20~30%あげることは可能なのではないか?と思います。

 

離脱する顧客グループ

店内環境を改善することで、低下するのは回転率です。

 

「ゆっくり過ごしたい」グループの人々が席を占領し、これまで「さっと食べてすぐに帰る」という人たちの座席が足りなくなってしまう可能性はあります。

 

場所によっては、テイクアウトして近くの公園で…等も考えられますが、そうはいかない立地の店舗も少なくはありません。

 

そうした本来のファーストフードの役割としての受け皿がなくなってしまう可能性はあります。

 

これからのイートインの目指すべき姿

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テクノロジーの発達と人手不足によって、今後のファーストフードはすべてWEBで注文⇒自宅に配達、もしくは店舗で受け取りだけ。という未来はそう遠くないと思います。

 

そして、人々の働き方もオフィスから解放されて変わっていく中で、実在する店舗における「食事をする場」の価値というのは、今以上に高くなることは間違いないと思います。

 

そうした時に、「場」を用意するというプレミアムな行為に自体に、より大きな付加価値をつけるという意味で、ファーストフード店であっても一定のレベル感は必要になってくるのではないかと思います。

 

つまり、これまでは「食事代」と「場」はセットだったものが、「食事代」と「場所代」に分かれていき、それぞれ別の需要を満たしていくのでは?という考え方です。