「選択と集中」と「諦め」の違いについて思うこと。
「選択と集中」と「諦め」の違いについて思うこと。
SNS上でいわゆるインフルエンサーやブロガー・ユーチューバーなど「発信を通じて生計を立てること」を目指している人の中で、割と多くみられる発信内容に違和感を持ったので、そのことについて記事を書いていきたいと思います。
それは、次のような投稿です。
「YouTubeに集中する為に、ブログを休みます。」
「ブログに集中する為に、Twitterを休みます。」
一見、「選択と集中」という合理的な方法を取っているようにも見えます。
そして、人によって向き不向きはあるのは理解できます。
だから仮に、「発信者」から「モノづくりの職人」への大きな方向転換であれば、十分納得はできます。
しかし、結論として「発信者」という大枠のスタンスが変えないまま、持てる発信手段を減らしていくというのは、あまり良い打ち手ではないと感じるのです。
なぜ、僕がそのように思うのか?について理由をお伝えしたいと思います。
1.リスク分散の重要性
どんな情報発信のSNSを使っていたとしても、すべてはそのプラットフォーマーのアルゴリズムに支配されています。
アルゴリズムの変化によって、自分自身の影響力ですら左右されてしまうという可能性は、大いにあります。
また、ある特定のSNSが永久に存在することも考えにくいです。
そのサービス自体が終了してしまうということも十分あるからです。
そのような前提条件の中で、「発信」という行為を何か一つの手法だけに特化してしまった場合、その1つが急激に落ち込んだり、消滅したりした時に大きなリスクになります。
だからこそ、あらかじめそのリスクを視野に入れながら、ある程度分散的に何種類かのアプローチを持っておくということがリスク回避につながる大切なことだと思います。
特に、「情報発信」というフィールドでトップランナーとして走っている、
- メンタリストダイゴさん
- キンコンの西野さん
- 幻冬舎の箕輪さん
- イケハヤさん
- マナブさん
これらの人たちは、決して一つのプラットフォームに依存することなく、様々なSNSでその特性にあった発信を行い、リスクを回避するとともに、相乗効果も獲得しています。
2.そうはいっても優先順位は決める
しかし、実際の問題として僕らのような何者でもない存在の人が、手広く発信をすることだけにこだわってしまうと、すべての内容が薄くなり、誰からの関心も得られない。
という結末が容易に想像できます。
やはり、発信のツールはいくつかのものを使い分けるにしろ、「自分にはコレ!」「あの人といえばコレ!」といった自分のアイデンティティを確立するSNSを一つ持つことが、大切だと思います。
5つの発信手段を持っているのであれば、それぞれに均等な20%の力を投下するのではなく、どれか1つに80%の力を投入し、残り4つは5%の力に抑えるという配分の仕方は良いと思っています。
そうすることで、発信のスタイルも明確になり、仮にモチベーションも落ちた時も、最低限これだけはやっておこうというマインドを持つことができます。
3.一つのことが習慣化できたら、新しいことを一つ始める。
どうしたら自分の負担にならず、マルチに発信を行っていくことができるか?
という問題もあります。
その問題に対して、僕が実践していることは、まずは自分が重点を置く発信の手段を「習慣化」してしまうことだと思います。
何事も、初めてやることや慣れていないことは、1つのアウトプットを出すだけでも、時間や労力がかかります。
しかし、「習慣化」が出来てしまっているものについては、そこまでのインプットを投下しなくても、アウトプットが可能になると思っています。
期間でいうと、約1年ぐらい同じことを続けていれば、よく用いられる表現ですが、「歯磨きをするような感覚」でアウトプットが可能になると思います。
そのように、インプットを減らして捻出した時間を使って何か新しいことに挑戦するという考え方が大切だと思います。
そうすることで、全く同じ時間を使っても、最初は10のアウトプットしかできなかったものが、2年目には2倍、3年目には3倍と増やしていくことができるはずです。
まとめ
自分が目指す大枠の方向性に当てはまるものであれば、どんなことでも細々とでも続けていくことで、最初は目に見えないくらいの小さな点であっても、徐々にそれが目に見えるようになってきて、いずれ線としてつながっていく。と思っています。
何かに「1つのことに力を注ぎたい」と思う時も、すぐに「他のことをやめてしまえばいい」と思うのではなく、「どう工夫したら、捨てずに続けられるか?どうバランスを取れば良いのか?」ということを念頭に置くことが大切ではないでしょうか。