【映画】『生きる LIVING』の鑑賞で感じた「人生の意味」
黒澤明監督の名作映画「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたヒューマンドラマ。
物語は、第二次大戦後のイギリスにおいて、公務員として働く主人公のウィリアムズが、ある日、医師からガンによる余命半年の宣告を受けるところからはじまる。
これまでの人生を無味乾燥なものだと思っていたウィリアムズは、なんとか自分の人生に意味を見出そうと様々なことを試行錯誤していく。
この試行錯誤の過程へて生じるウィリアムズの心境の変化が、この映画から感じられる最も意味深いシーンだと思った。
そこで感じたことは、利己的な快楽を求めるだけでは人は決して幸せを感じることはできず、社会的な関係性の中における他者への貢献によって、それは見出されるものなのだということである。
またそれは、決して大きな成功である必要はなく、自分にとってどれだけの意味があるかということが大切なのだと思う。