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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【自己欺瞞】自分の小さな「箱」から脱出する方法。

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自分は「箱」に入っていないだろうか?

 

「とてもつらい」「もう逃げ出したい」そんなネガティブな感情に追いこまれるような状況に陥ってしまうことが、誰しもあると思います。

 

そんな時は、自分がまるで悲劇のヒロインにでもなったように、いま世界で一番不幸なのは自分であるかのように思ってしまいます。

 

僕自身も、あとから思い返すと恥ずかしくなるようなことがありました。

 

  • 約束していたはずの大口取引が急にキャンセルされてしまった。
  • 気合を入れて仕込みをしていた企画に対し、メンバーのモチベーションが低い。
  • 普段あまり怒らない上司から激しく叱責された。

 

そして、これらの出来事に直面した時にはどうしてよいかわからず、大きく落ち込み、ふさぎ込んでしまっていました。

結果として、どの問題も解決や打開の糸口が見つけられず、後悔した思い出があります。

 

つまり、自分の箱に入ってしまっていたのです。

 

今回は、書籍『自分の小さな「箱」から脱出する方法』を参考にしながら、失敗にしかつながらない八方塞がりのネガティブモードからの脱出方法について解説したいと思います。

 

目次

 

 

箱の中の世界とは

 

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「箱に入っている」状態とは、どういうことなのでしょうか。

書籍の中では、「自分だけが正当化された世界」という表現が使われています。

 

つまり、僕の経験で例えると…

  • (相手の都合は関係なく)自分さえ取引ができればいい。
  • (周囲のモチベーションは関係なく)自分だけが頑張っている。
  • (上司がなぜ怒るのかは関係なく)自分が怒られるという事実が気に入らない。

 

すべてにおいて、自分が正しく、全面的に相手が悪いという考え方になってしまっているのです。

 

なぜ、人は箱に入ってしまうのか。 

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その答えは、「もしかしたらほんの少しは自分にも悪いところがあるかもしれない」という微かな善意を打ち消そうとする自分の心にある抵抗心にあります。

 

自分の心をだまそうとすればするほど、抵抗心はどんどん強くなります。

 

そして、強くなった抵抗心は壁のように大きくなり、自分をすっぽりと覆う「箱」になるのです。

 

恐らく、「箱」に入っていくときの僕の心理状態としては、次のようなものだったと思います。

 

・(相手の都合は関係なく)自分さえ取引ができればいい。

⇒でも、相手にも何かイレギュラーがあったのかもしれない。

⇒いやいや、この取引はもともと約束していたものだから僕が正しい。

 

・(周囲のモチベーションは関係なく)自分だけが頑張っている。

⇒でも、周りが気乗りしない理由があるのかもしれない。

⇒いやいや、仕事なんだから全力でがんばろうぜ!

 

・(上司がなぜ怒るのかは関係なく)自分が怒られるという事実が気に入らない。

⇒でも、この上司が怒るにはそれなりの理由があるはずだ。

⇒いやいや、自分以外にも怒られるべき人はいっぱいいるだろう。なんで自分が!

 

どうやって箱から出るか

 

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箱から出る唯一の手段は、他人を認めることです。

他人を認めながら、人間関係を再構築し、出来事を共有することが重要なのです。

 

そして、箱から出たら、他の人にしてあげようと感じたことを実行することで、箱の外にとどまることができるのです。

 

これまで見てきた例に相手はめると以下のようになります。

 

・(相手の都合は関係なく)自分さえ取引ができればいい。

⇒でも、相手にも何かイレギュラーがあったのかもしれない。

⇒「何が中止の原因なんでしょうか?」

 

・(周囲のモチベーションは関係なく)自分だけが頑張っている。

⇒でも、周りが気乗りしない理由があるのかもしれない。

⇒「どうやって仕事を進めたらやりやすくなるかな?」

 

・(上司がなぜ怒るのかは関係なく)自分が怒られるという事実が気に入らない。

⇒でも、この上司が怒るにはそれなりの理由があるはずだ。

⇒「自分のどこがダメだったのでしょうか?」

 

考察

仕事でも家庭にも関わらず、人間関係が大切な場面では、潜在的に自分の心に棲みついている「箱」の存在を意識することが大切です。

 

不安な気持ちになった時には、一歩下がって「箱に入ってしまってないかな?」と俯瞰的に自分を見ることを心がけることで、「箱」との距離を取ることができるのではないでしょうか?