【withコロナ時代】ヒトとテクノロジーが向き合う働き方で大切な3つのコト。
今回のコロナウィルス拡大や緊急事態宣言を受けて、
会社に勤めている皆さんはどんな働き方に変わりましたか?
・在宅勤務
・時差勤務
・時短勤務
社会的距離の意識や、長時間労働を是正する動きは、
ますます強まっています。
僕自身も少し前までは、終電間際までオフィスに残って残業をしている。
なんてことが遠い過去のような感じがします。
それだけ今、急激に時代が変化していることを実感しています。
これまでの働き方とは何だったんだろう?
最近はそう思うくらい、些末な報告業務や書類提出がなくなりました。
ですが、それによって業績が上がったか言われれば、世の中そんなに甘くありません。
単純に残業時間分の人件費が浮いた程度で、本質的な改革になっていないのが現状です。
では、時代の変化の中で、
仕事の総量を減らすということ以外に、何が大切になってくるのでしょうか?
そんな自身のもやもやしている疑問を解決したくて『働き方改革7つのデザイン』という本を手に取りました。
本書は、世界150か国で人事領域のデジタル化ビジネスを展開するデトロイト トーマツ・コンサルティングが提唱する7つの理論が紹介されています。
本書を参考にして、紹介されている7つの働き方の中から、特に現場で働くサラリーマンにとっても身近なもの3つを抜粋してご紹介します。
目次
前提―withコロナ時代の背景を捉える。
この3要素は、働き方を考える上で切っても切り離せないものです。
特に、人口減少というのは、最も避けて通ることのできないものです。
そして、減少していく労働力に対して、経済が停滞していくのも紛れもない事実です。
それを踏まえた上で、減少する労働力を補完していくのが、テクノロジーであり、高齢の労働力となるのです。
つまり、withコロナの社会においては、
「どれだけミドル・シニアの人々を労働力としてうまく取り込んでいけるのか?」
という2つがポイントになると言えます。
ここで上げた2点のポイントを組織として達成することが、これからの時代を生き残る為に大前提となります。
ヒトとテクノロジーの活用における3つのポイント
1.エンゲージメント向上
・エンゲージメントとは?
個人と組織の成長の方向性が連動している状態を指します。
従来型の考え方は、組織とシステムに人を当てはめるというものでした。
「私は〇〇ホールディングスという大企業に所属している」
というような、組織に対してロイヤリティや帰属意識を高めさせる方向性です。
そうではない、エンゲージメントの高い組織とは、個人と組織がお互いに貢献し合うことができる組織です。
つまり、人を中心に組織やシステムをつくるというものです。
「私が目指している目標に対して、達成するためのリソースや環境を提供してくれる会社。」
こんな会社が成功を収めて、生き残っていくと考えられているのです。
組織としての在り方も大切ですが、それ以上に個人の軸の持ち方も非常になってくるのです。
あなたが上司であれば、部下に対して「この会社で何がしたいのか?そのために何が必要なのか?」という問いを投げかけ、その実現を働きかけていかなければならないのです。
2.生産性向上
日本の社内システムというのは、高度経済成長を経て各会社が大きな資本を得たことによって、それぞれで独自のものが構築されています。
会社によって物事の進め方も申請の方法も様々なフローがバラバラです。
良く言えば、社内最適化されている。
悪く言えば、変化対応が困難。
このようなことが言えます。
社内最適化という側面においても、それは自社において最適化するための潤沢な雇用と時間があったからこそ可能なことです。
雇用が減っていき、限りある時間を有効活用する為には、社内最適化の限界にぶつかります。
その為に必要なことは、社内システムの平準化とアウトソーシングです。
- 社内システムは、誰にとっても使いやすいシンプルなものに。
- 外部の方が効率が良いものは、アウトソーシング化。
これらの社内の仕事の棚卸をすることが、急務と言えるでしょう。
3.選択肢の拡大
人生100年時代ともいわれる寿命の長寿化によって、
1つの会社に生涯勤め続けるという概念は崩壊しつつあります。
雇う側も、雇われる側も、双方が求めるのはイノベーションであり、それを起こすためには「社内環境だけでは困難」という答えは一致しています。
副業などを中心に、外部での成長機会を従業員に持たせることは、どんどん一般化しています。
一方で、本来の事業を進めていく上での相反要素も検討しなくてはいけません。
- 業務への専念
- 機密保持
- 利益相反の回避
- 労働管理
これらのバランスを取りながら、従業員の選択肢の拡大をしていくことが重要です。
考察
コロナウィルスがもたらした社会変化に対して長期的に向き合う必要性と同時に、少子高齢化による「人材不足」は、ますます身近に迫っています。
老舗と言われた小売店や飲食店が廃業したり、倒産に追い込まれる状況が日常的にすらなってきました。
そこから感じるのは、いかに「人」という資源に頼っていたか。ということです。
よく聞く話は、「〇〇担当のキーマンである〇〇さんがいなくなって…全く仕事が回らないんです。」などの、非常に属人的な仕組みによるものです。
システムや機械に代替えできるところまで「人」に任せてしまうリスクが顕在化しています。
「人」を信じないわけではないですが、
「人」には人にしかできないことを、
「システム」にはそれ以外のことを、
という棲み分けをしていくことの重要性を感じました。
その為にも、やはり上手にテクノロジーとの向き合うことの重要性を、
改めて感じますね。