世界的なビジネスの成功者には、ある驚くべき共通点があります。
- グーグルのラリーペイジ
- フェイスブックのマークザッカーバーグ
- 映画監督のスティーブン・スピルバーグ
- 物理学者のアインシュタイン
実は、これらの人物たちは、世界人口の0.2%ほどのユダヤ人なのです。
そして、その0.2%の人々が世界の富の35%を持っているともいわれています。
その成功のルーツは何なのでしょうか。
それについては、諸説ありますが、1つ言えることは、
ユダヤ人には、6000年前から脈々と受け継がれる旧約聖書がそのルーツとしてあります。
今さら説明不要ですが、旧約聖書は世界中でどのベストセラービジネス書よりも読まれている、究極のバイブルです。
そんな旧約聖書から得られる普遍的なエッセンスが、遺伝子レベルかつ生まれながらに、身近な存在であったことも、ユダヤ人の大きな成功要因の1つだと考えることが出来るかもしれません。
そして、聖書にあまりなじみのなくて、無神論者の多い日本人のビジネスマンにとっても、実際の仕事の現場で活かすことのできるエッセンスが多数ちりばめられています。
この記事では、『なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか?』を参考にしながら、
あえて、聖書をビジネス書視点で読み解いたビジネスマンに役立つポイントを3つに絞ってご紹介いたします。
なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか? ユダヤの神を味方につければ起業は必ず成功できる!
- 作者:滝内恭敬
- 発売日: 2019/01/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
それでは、みていきましょう!
①自分が何者になりたいのか。を考える。
「主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。」
これは、自分という存在は、神にとって世の中を永続的によりよい方向へ変革するための共同創造をするパートナーである。という意味です。
これを、ビジネス的に解釈すると、
自分の在り方について、
他人との比較によって「〇〇さんのようにあるべきだ!」と考えるのではなく、
自分自身と向き合って「私に対して、社会や顧客が何を求めるのか?」を考えることで、
セルフイメージを好転させることが人生の成功要因であるというように理解できます。
聖書が発祥のアファメーションという方法があります。
それは、「私は〇〇である」というセルフイメージを確立することで、
大きなミスをしてしまってたり、借金や破産を経験したとしても、自分を必要以上に責めてないで、伸び伸びと自分を表現する方法です。
その点を深く理解している欧米の人々が、なんとなく自分に対して根拠のない自信を持っていると感じるのは、このアファメーショが根底にあるからというのもその理由の1つです。
僕も含め、すべてのことに関して真面目に考えすぎる日本人は、もっと自由に、もっとおおらかに物事に対して考えていく姿勢が大切だと感じます。
②自己犠牲を厭わない
「正しい人は七たび倒れても、また起きあがる。悪者はつまづいて滅びる」
これは、神との関係性が強固に築かれている人は、闇の中でさえも光を見ることができるという意味です。
これを、ビジネス的に解釈すると、
- 他者の利益も考えながら、信用を積み重ねる人=正しい人
- 自分の利益だけを考えて、自己中心的な振る舞いをする人=悪者
と捉えることができます。
自己犠牲を払ってでも、社会や顧客の為に努力をできる人は何度失敗しても、その先に成功があるという教訓ではないでしょうか。
グーグルが、ありとあらゆる情報を持っていながら、その情報を独占するのではなく、
世界中の人々にとってアクセス可能でオープン状態にして、それをさらなるビジネスの拡大に転換してる点も、この考えに通じる部分があると感じます。
③新しいことにチャレンジする。
「新しい葡萄酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。
そんなことをすれば、皮袋は裂けて、葡萄酒が流れ出てしまい、皮袋もダメになってしまいます。新しい葡萄酒を新しい皮袋に入れれば、両方保ちます。」
これは、過去のすべてをリセットし、これから迎え入れる未来について最適な判断を下すことの重要性を説いた一節です。
ビジネス的な解釈をすると、
新しいものを生み出す際に、どうしても過去の経験から判断しがちです。
そして、成熟期や衰退期のビジネスであればあるほど、せっかく新しいものを生み出したとしても、会社の風土や環境が、まるで古い皮袋のように過去に執着しており、新しい変化を受け入れる器量がなければ、せっかくの新しい葡萄酒も流れ出てしまうという理解ができます。
T型フォードで大成功を収めたフォードは、その過去の栄光に固執するあまり、T型車を超えるイノベーションを起こせないままに、衰退の道をたどりました。
古い慣習に捉われて新しいものを受け入れないという人間の性質は、
古来の聖書の時代から変わらず、それに対する教訓も不変的なものだと感じます。
考察
今回は聖書をベースにしながら、自分なりのかなり強引な解釈も含め、ビジネス視点で聖書を読み解くという実践をしました。
僕はキリスト教徒ではありませんが、聖書は奥が深く、ビジネスだけでなく人生における多くの教訓を与えてくれる書物だと感じています。
まだ、非常に浅い理解にとどまっていますが、
その歴史的な背景なども踏まえてしっかりと学びを深める時間を持ちたいとも思いました。
そして、より多角的に人生の中で活かせる普遍的なポイントについて理解したいと思います。