皆さんは「趣味」って持っていますか?
僕は自分の関わっている仕事の分野が好きで、
それに携わっているので、仕事が趣味と言えるかもしれません。
また、ブログを書くことも趣味の1つと言えるかもしれません。
しかし、本業とも副業とも異なる「仕事とは無関係の趣味」として行っていることと言われると、答えが難しいかもしれません。
もちろん、映画を見たり、おいしいものを食べたり、旅行をしたり、
といったことは好きですが、こだわりのある趣味というほどではありません。
なぜ、ここまで趣味という話にこだわるかというと、
世の中で大きな成功を収めているほど、プライベートな面でもこだわりを持った趣味を持っているケースが多く、それが仕事の充実・ひいては人生の充実につながっているのです。
そして、副業サラリーマンである僕自身も、
- 本業
- 副業
- 趣味
という大きな3本の柱を軸にして、人生を過ごしたいと思っているのです。
そんな僕が、仕事と趣味で参考にしたいと思っている人がいます。
辻本憲三氏
©KenzoEstates
彼は、世界規模のゲーム会社の社長という顔を持つ傍ら、ワイン好きが高じて、自分でワイン造りをするためにワイナリーの経営までおこなっています。
そして、「ケンゾーエステイト」と命名されたそのワイナリーで作られた「あさつゆ」という白ワインは、全米の富裕層向け雑誌『Robb Report』の白ワイン部門で、最も優れたソーヴィニヨン・ブランに選ばれています。
ワインとの出会い
辻本氏は、当時カルフォルニア出張の際に、現地で飲んだ1本のワインがきっかけで、
ワイン好きに目覚めたそうです。
「どうしたらこんなおいしいワインができるのだろう?」
その風味や香りを感じて、そんな思いを持ったとのことです。
そして、その後カプコンの遊休地であったカルフォルニアの土地を個人で買い取り、
さらに、ワインの研究をするために世界中から一万本のワインを取り寄せて、ひたすら試飲をしたといいます。
もはや、趣味の領域を大きく超えて、一つの事業と言えるレベルですが、
もちろん、それも社長業の傍らでやっていることです。
ワインとの付き合い方
彼は、毎晩一日の終わりに自身のワインである「あさつゆ」を開けます。
ワインは同じようにつくっても、ボトル1本1本で風味に違いがあります。
1日の出来事振り返りながら、その日だけをワインの味わいを楽しむのです。
それは自分でつくっているからこそ感じられるとても、贅沢で充実した時間だと言えます。
本業とワイン
辻本氏には本業であるゲームとワインどちらも、共通して持っている理念があります。
それは、「豊かさと楽しさの追求」です。
ゲームであれば、5000~7000円のゲームソフトでいかに楽しんでもらえるか。
ということが考え抜かれています。
その結果、「モンスターハンター」などは、
ユーザー一人あたりのプレイ時間が、500~700時間にもなります。
そのくらいの手ごろな金額でそんな膨大な時間を楽しむことができるコンテンツは、なかなかありません。
また、ワインについても、
飛びぬけて希少性が高く高額なものではなく、
ちょっと手を伸ばせば届くらいの価格の中で、より多くの人に良質な味を楽しんでもらうことを目指しているのです。
サラリーマンが得られる教訓
自分が「良い」「楽しい」と思えるものに素直になる。
些細な食事で感じたことや、たまたますることが体験から得ることができた感情を大切にすることです。
「なぜ自分は良いと感じたのだろう?」
そんな些細な感情を深堀して、その事柄について調べること、そして少しだけチャレンジすることが趣味の発見の入口かもしれません。
辻本氏のように、莫大な費用をかけてワインを1万本買いこんだりはできませんが、
興味をもったことに、無理のない範囲で自分の給料の1割程度を投資していくことからスタートするのが良いのではないでしょうか。
趣味を日常生活に浸透させる。
辻本氏が毎晩、自分のワインを嗜むように、自分の生活に趣味を浸透させることで、
それを通じて1日を振り返るきっかけとなったり、精神的なリフレッシュや安らぎの時間になります。
1日という時間を、副業を含めて仕事だけで消耗させてしまわない為にも、そのような安定の時間は大切にしなければいけないと思います。
消耗し続けて、精神的に緊張状態が続くことは、長期的な継続にはつながりません。
仕事も趣味も一貫した信念を持つ。
仕事を通じて達成したいこと、趣味を通じて達成したいこと。
この2つに共通した思いがあると、お互いが相乗効果を発揮します。
急に趣味が仕事っぽく聞こえてしまいますが、
どんな趣味も突き詰めていくと、最終的には「自分だけのもの」ではなく、
社会で共有できる財産になると思います。
そして、そうなるとさらに趣味が有意義なものとなり、
本業にも良い影響を与えてくると感じています。
経営者に趣味を極めている人が多いという理由も、
趣味も含めた社会で共有できるリソースを多く持っているからこそ、
経営者として成功しているとも言えるかもしれません。
みなさんはどんな趣味を始めますか?
僕も日々の生活で、趣味のアンテナを立てていこうと思います。