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30代ビジネスマンの備忘録。 マネジメントやマーケティングに関するビジネススキルや、サウナ、ウィスキー、時計などの趣味について。

【書評】『億を稼ぐ積み上げ力』から学ぶ継続と撤退の判断軸。

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【書評】『億を稼ぐ積み上げ力』から学ぶ継続と撤退の判断軸。

ブロガーであれば、知らない人はいないであろうインフルエンサーであるマナブさん。

僕自身も彼が運営する「manablog」に触発されてブログを始めたという経緯があります。

簡単な略歴をご紹介します。

 

マナブさんの略歴

新卒でセブ島に就職→11ヶ月で退職→フリーランス→起業→起業失敗→ブログを書きまくる→ブログ収益7桁達成→ブログ収益8桁達成。

 

Twitter(@manabubannai):フォロワー15万人ほど

YouTube(マナブ):チャンネル登録が16万人ほど

マナブログ(当サイト):月間150〜200万PVです。収益は月800万ほど。

引用:https://manablog.org/profile/

 

そんな彼が、自身初となる書籍として出版したのが、『億を稼ぐ積み上げ力』です。

今回の記事では、『億を稼ぐ積み上げ力』を読んだ中で、特に感銘を受けた部分についてご紹介したいと思います。

 

ただ継続すれば良いというワケではない

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マナブさんの発信の中では、どのコンテンツでも「継続力」というワードが非常に強いメッセージとして訴えられています。

 

・朝起きたら、何があっても、絶対に〇〇する
・積み上げができると、人生安定
・とにかく最初の90日頑張ろう

 

マナブさんの経緯や実績という背景の中で、これらの言葉は非常に説得力を感じます。

しかし、ともすると「継続」というワードの引力に引っ張られすぎて「続けてさえいれば成功できる」という短絡的な解釈に陥りかねません。

 

僕も断片的に、マナブさんのブログやYouTubeを見ていた時は、そのような「浅い」捉え方をしてしまっていました。

 

本書からの学びは、「本当に継続すべきことは何か?」「撤退すべきことは何か?」という判断軸を自分の中に持つことの重要性です。

 

継続すべきこと

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「Right time Right place」

本書に中でも紹介されているシリコンバレーが起源の言葉です。

直訳すると「適切なタイミングと場所で」という意味です。

 

この言葉が教えてくれるのは、流れが激しい時代において「適切なタイミングで適切な場所にいる」だけで、事業が一気に成長し、大きな財を築くことができるという教えです。

 

つまり、自分が頑張る時と場所は成果に大きく影響するということです。

 

自分のやりたいことと、市場の将来性や需要を天秤にかけ冷静に見極めることや、自分の好きなことはどうやったら成長市場で活かせるかを模索することも大切なことです。

 

撤退すべきこと

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本書の中では、「一度決めたことは、コツコツと継続するべき」という「あるべき論」も否定しています。

 

将来が予測できない現代では、継続することと同じくらい撤退するという判断も大切です。

 

マナブさんの例

「FXで億トレーダーを目指す」と勢いよく宣言したものの、途中で「あ、違うな」と気づいてしまいました。なので、あっさり宣言を撤回し、辞めました。

 

YouTubeヒカルさんの例

「チームで頑張る」と公言していましたが、チャンネル登録者数の伸びが期待通りではなかったのか、最近は1人での活動に戻っています。

 

違和感を抱きながら続けるのではなく、思い切った撤退の決断を行うことで、新しい選択肢を見出すことの大切さを教えてくれます。

 

判断軸は理念から生まれる

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ここまで言及してきた「継続すること」「撤退すること」は、いずれも自分自身の理念を達成する為の手段にすぎないとも言えます。

 

マナブさんの理念とは、本書では「個人で稼ぐ人を増やしたい」というものだと語られています。

 

継続も撤退もこの理念に従った判断であり、その理念は一度も曲げていないと言います。

 

僕は、一貫性がないにもかかわらず、ネット上である程度の信頼を得ることに成功しています。「ダメだ」と判断したものは迷わず撤回し、またすぐ別の行動を起こしていますが、一部の批判はあるものの、概ね受け入れられています。

それは、「理念は曲げない」ということについて、徹底しているからです。

 

感想

この本を感じたことは、自己認識の大切さです。

 

簡単に稼ぐ為の小手先だけのテクニックなどに頼るのではなく、「自分にしかできないことは何か?」ということについて愚直なまでに突き詰めることが、結果的に副産物として「稼ぐことができる状態」をもたらしてくれるのだと思いました。

 

今いる場所、やっていることは、本当にやるべきことなのか?ということを俯瞰的に見つけなおす機会を与えてくれた1冊でした。